伝統と最新技術が融合する中型“丸目”モデルたち 丸型のヘッドライトを備えたネイキッドバイクは、懐かしさと新しさを兼ね備えたスタイリングが特徴で、街乗りからツーリングまで幅広く対応できる存在です。カワサキ「メグロS1」。名門ブランド・メグロの伝統を受け継ぐ中型レトロスポーツだ【写真】クラシカルなバイクらしさがイイね! 丸目ネイキッド3台を見る(50枚以上) 最新技術を搭載しながらも、往年の雰囲気をまとったモデルたちは、若年層からベテランライダーまで幅広い層に支持されています。 今回は、それぞれに異なる系譜や個性を持ち、乗り味やスタイルにこだわるライダーに応えるモデルを3台紹介します。●ホンダ「レブル250」 まず紹介するホンダ「レブル250」は、クルーザースタイルに現代的なデザインと技術を融合させたモデルです。ホンダ「レブル250」 レブルシリーズは1985年に初代が登場し、その後2000年代前半まで展開されましたが、現行モデルは2017年に復活し、独自のロー&ファットなプロポーションと丸目ヘッドライトが支持を集めています。 最新モデルでは自動クラッチ機構「ホンダEクラッチ」搭載モデルや、カスタムテイストの「Sエディション」も選択可能です。 エンジンは水冷単気筒249ccで、最高出力26ps、最大トルク22Nmを発揮。市街地からツーリングまで扱いやすい特性です。 また、クラッチ操作が不要なEクラッチモデルでは、発進・変速・停止のすべてを自動で制御しつつ、任意でマニュアル操作も可能です。 デザイン面では、コンパクトなフューエルタンクやブラックアウト処理されたパーツ類が独特の存在感を放ち、シート高は690mmと非常に低く、足つき性にも優れています。 なお、価格は63万8000円から69万3000円に設定されており、新車での購入が可能です。続いてはカワサキのネイキッド2台●メグロ「S1」 次に紹介するカワサキ「メグロS1」は、創業100周年を迎えた名門ブランド・メグロの伝統を受け継ぐ中型レトロスポーツモデルです。カワサキ「メグロS1」 その原点は1964年に登場した「カワサキ250メグロSG」にあり、S1はその直系ともいえるモデルです。 ティアドロップ型タンク、立体ロゴエンブレム、スチールフェンダー、スポークホイールなど、徹底的にクラシックにこだわった外観が最大の特徴です。 搭載されるのは空冷単気筒232ccエンジンで、最高出力は18ps、最大トルク18Nmを発揮します。クラシカルな外観とは裏腹に、現代的な燃料噴射装置やABSが標準装備されており、快適な日常使いも視野に入れた設計です。 車重は143kgと軽量で、シート高も740mmと低く抑えられています。 なお、価格は74万2500円で、新車での購入が可能です。●カワサキ「エリミネーター400」 最後に紹介する「エリミネーター400」は、1980年代から続くエリミネーターの名を受け継ぎながら、現代的なストリートクルーザーへと生まれ変わったモデルです。カワサキ「エリミネーター400」 最新モデルは2023年に登場し、丸型LEDヘッドライトや水平基調のシルエットが特徴です。スタイリングはシンプルで引き締まっており、若年層を中心に人気を集めています。 搭載するエンジンは水冷並列2気筒398ccで、最高出力48ps、最大トルク37Nmを発揮。6速MTを採用し、高回転域までスムーズに伸びるパワー特性が特徴です。 また、ABSやアシスト&スリッパークラッチ、スマートフォン連携アプリ「Rideology the App」対応など、装備も現代的で充実しています。 シート高は735mm、車重は176kgで、新車での購入が可能。価格は85万8000円です。※ ※ ※ クラシカルな丸目のネイキッドは、その見た目だけでなく、バイクと向き合う楽しさや操作感を大切にしたいライダーにとって、魅力的な選択肢といえます。 レブル250は、スタイルと技術を両立し、扱いやすさに優れた一台です。メグロS1は、歴史を重んじるライダーに応えるデザインと乗り味を備え、エリミネーター400は、現代のトレンドに合わせたスポーティな走りと快適性を実現しています。 いずれも、見た目と走行性能のバランスを重視する人にとって、注目すべきモデルといえそうです。