「最新フォレスター」の雪上性能がスゴすぎる! スバルのSUVシリーズの中で、最もオンロード・オフロードのバランスに優れるのが「フォレスター」です。 その実力の高さは、「2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことでも証明されていますが、今回は雪道での試乗となります。 様々なメディアで群馬サイクルスポーツセンターでの記事が展開されていますが、筆者(山本シンヤ)は、それよりも過酷なステージでテストをしてきました。「最新フォレスター」の雪上性能がスゴい!【画像】超カッコいい! これが「最新フォレスター」です!(30枚以上) その過酷なステージとは、2014年の初開催以降、スバルの冬の恒例イベントとなっている「ゲレンデタクシー(通称:ゲレタク)」です。 ゲレタクはその名の通り「ゲレンデを走るタクシー」として、スキーヤーやスノーボーダーをリフトの代わりに運ぶものでしたが、回を重ねるごとに「下りも乗りたい」という希望が増え、現在は特設コースを上って下りてくるアトラクションのようなシステムになっています。 そんなゲレタクのドライバーは、通常はラリーやレースの世界で活躍するプロが担当しますが、同業の大先輩でラリードライバーでもある清水和夫さんから「シンヤ、走れるよな?」とお誘いを受け、今回プロドライバーの1人として参加することになりました。常時四駆を搭載する「フォレスター」 今シーズンは、ゲレタクとして初となるスバルのお膝元、群馬県のパルコール嬬恋リゾートでの開催でした。 車両はストロングハイブリッド(S:HEV)搭載のフォレスター。エクステリアはラッピングで“タクシー風”にドレスアップされているものの、中身は量産車そのままです。 タイヤはBS(ブリヂストン)の最新スタッドレス「ブリザック WZ-1」を履いています。 スバル車らしさは走行前から実感できます。昨今、シートヒーターやステアリングヒーターの装着車は多いですが、実は(スバル車は)スイッチONですぐに暖まるうえに、ヒーターの面積が広いことに気が付きます。 ちなみに空調も、足元を均等に素早く暖めるための工夫があり、これらの機能は他社でも“装備”はされているものの、マイナス10度の極寒の世界では確実に性能差が出ます。 今回のコースは、上り約500m(平均斜度10度)、下り約500m(平均斜度7~8度)を周回します。上りはスタートしてすぐに15度の傾斜で一旦停止し、そこから坂道発進を行ないます。 ここではX-MODEの「SNOW・DIRT」をセレクト。ノーマルでも発進できますが、「SNOW・DIRT」にすると、簡易的な直結モードのようなイメージで、アクセル操作に対してよりスッと駆動が繋がります。 もちろんブリザック WZ-1のグリップ力も大きいのですが、そのタイヤの性能を十二分に活かす“常時四駆”にこだわったAWDシステムの合わせ技により、「発進できるかも!?」ではなく「絶対発進できる」と確信が持てます。 そこから一気に折り返し地点まで駆け上りますが、ここではS:HEVのパワフルさを実感。もちろんトップエンドのパワーには限りがありますが、過渡領域の力強さはスペック以上。 乗客の要望(=全開でお願いします!)が無い限り、アクセルをベタ踏みにする必要がないくらいパワフルでした。 ちなみにゲレタクは“フル乗車”で稼働することも多いですが、そのようなシーンでも、乗車したお客さまから「おっ、速っ!」という声が何度も聞かれました。 実は折り返し地点の外側には圧雪されていない深雪ゾーンがありましたが、わざと入ってみても、220mmの最低地上高とトラクションの良さから何事もなく通過可能でした。アイスバーンの下りでも“滑らない機能”を搭載! 下りは、ゲレタクが何度も走行したことで、ガリガリ&ツルツルのアイスバーン状態になっています。そんな時はX-MODEの機能のひとつ「ヒルディセントコントロール」を活用。 アクセルやブレーキを踏まずに車速を一定にコントロールしてくれる機能ですが、これなら誰でも安心・安全に、そして難なくゲレンデを下ることができるというわけです。 とはいえ、ゲレタクはアトラクションでもあるので、(デモ走行では)スキーのターンのように走ります。普通に走らせると安定方向ですが、ブレーキで前荷重を与えると綺麗に姿勢変化を起こします。「最新フォレスター」の雪上性能がスゴい! ただし、これは流れ出しもゆっくりかつ一定なので、完全にドライバーのコントロール下にある状態での話です。 この辺りは、左右の重量バランスに優れるシンメトリカルレイアウトに加え、絶対的な剛性と剛性バランスを両立したフルインナーフレーム構造SGP(スバルグローバルプラットフォーム)、レスポンスに優れる電磁多板クラッチ式AWDシステム、ロールやピッチを抑え背の高さを感じさせないサスペンションセッティング、そして「周りの状況が解りやすい」「クルマの四隅が把握しやすい」といった視界性能を含めた総合力が、過酷な条件であればあるほど際立つと感じました。 ちなみにフォレスターはVDC(横滑り防止装置)を完全にOFFにはできませんが、ドライバーにコントロールの幅を持たせながらも、本当に危ない時にはしっかりと介入して安定方向に戻すという優れものでした。 乗客からは、「まるでWRXみたいな走り」「フォレスターがこんなにコントローラブルだと思わなかった」「よく曲がるし、よく止まる」と大好評。 そして、ほとんどの人が「怖い」ではなく「楽しい!」と笑顔でした。そう、この楽しさは安全があってこそ成り立っているのです。そうでなければ、筆者もお客さまを乗せてトリッキーな走りはできません。※ ※ ※ 総じて、スバルの「安心と愉しさ」は極限状態でも変わりません。もちろん無理は禁物ですが、フォレスターは数ある乗用SUVの中で、過酷な道でも「行けるかも?」ではなく「行ける!」と確信できる数少ない1台でしょう。 スバルのAWDの歴史は1972年に始まりました。当時目指したのは「ジープ並みの積雪地での走破性と、乗用車の快適性の両立」です。この思想はスバルのSUVシリーズ全てに受け継がれていますが、個人的にはそのなかでもフォレスターが一番「忠実」で「色濃く」再現されていると思っています。 ちなみに、フォレスターの納期(2026年2月10日現在)は「詳細は販売店にお問い合わせください(=かなりの長納期)」という状況ですが、待ってでも欲しいモデルだといえるでしょう。【画像】超カッコいい! これが「最新フォレスター」です!218万円! スバルの「“ちいさい”四駆SUV」に注目! パワフルなターボエンジン搭載&取り回し良すぎて街乗りサイコー! 雪道でも激走できる「最新レックス」がスゴい!スバル新型「ワゴンSUV」に反響殺到! 「BRZみたいに楽しい!?」「貯金を始めました!」超タフなデザインも評判に! 光る“六連星”エンブレムが斬新な新型「トレイルシーカー」とは!