2014年3月、2010年にフルモデルチェンジしたアウディのフラッグシップモデル・3代目A8がビッグマイナーチェンジを果たした。エンジン改良でパワーアップ&燃費も向上。メインモデル V8 TFSIクワトロ試乗の様子をお届けする!(本稿は「ベストカー」2014年5月26日号に掲載した記事の再録版となります)文:石川真禧照/写真:青山勝己【画像ギャラリー】エンジン改良でパワーアップ&燃費も向上 アウディ3代目A8ビッグマイナーチェンジ(5枚)メインモデルのV8 TFSIクワトロに試乗 排気量はダウンしたが?価格は3.0TFSIクワトロが980万円、ハイブリッドが970万円、L4.0 TFSIクワトロが1370万円、L W12クワトロが2085万円、S8が1620万円 ※本誌掲載当時の価格です 新型は大型のフロントグリルこそ変わっていないが、ライトやバンパーの形状は一新。特にヘッドライトは、25個のLEDが照射する部分をカメラでセンシングし、細かくカットするマトリクスLEDヘッドライトを採用して注目される。 パワーユニットも、主力のV6、3LスーパーチャージャーとV8、4Lツインターボを改良、さらにW12、6.3Lと2L+モーターのハイブリッドもラインアップしている。 駆動方式はハイブリッドを除き、全車クワトロ(4輪駆動)。変速機は8速がすべてのモデルに搭載されている。 試乗はメインモデルのV8、TFSIクワトロ。以前は4.2Lで375ps、45.4kgmだったが、新型は4Lだが435ps、61.2kgmへとパワー&トルクアップしている。メインの4Lユニットは、従来の4.2Lから排気量ダウンながらパワー&トルクアップ。手持ちのストップウォッチ計測でも0~100km/h加速5秒台を記録 さらに、V8エンジンはVバンクの片側4気筒を休止するメカも採用、燃費も向上した。 1800回転あたりからググーンと伸びるツインターボのビッグトルクは、このクルマがLサイズのフォーマルセダンとは思えない加速を体感させてくれた。V8エンジンは5000回転をオーバーしても室内への音の侵入は抑えられていた。 新型A8のボディサイズは、全長5145mm、全幅1950mm、ホイールベース2990mm。レクサスLS460と比べてみると、A8のほうがホイールベースで20mm、全長55mm長く、幅は75mmも広い。 当然、室内はフロントもリアシートも足元のスペース、ヘッドクリアランスとも広い。身長170cmクラスがゆったりできる。しかし、センタートンネルが大きいので、左右2名が快適定員だ。サイドシルが深いので、降りる時にちょっと気を使うことも付け加えておく。 V6、3Lモデルも出力が20ps、トルクも20.0kgmアップしたことで、動力性能、燃費ともにわずかながら向上した。3.0Lも改良され、低回転域からスーパーチャージャーが威力を発揮し動力性能と燃費が向上している V6モデルの注目点は、車両価格が980万円と1000万円を切っていること。 レクサスLSの4WDは約900万円なので、この価格差はちょっと気になる。4LのロングもLS460Lと50万円ほどの差だ。ハイブリッドモデルも970万円で1000万円を切っている。 日本国内での販売台数を伸ばそうとしているアウディは、かなり戦略的な価格で上級モデルを投入してきた。アウディ3代目A8 主要諸元(4.0 TFSI クワトロ)・全長×全幅×全高:5145×1950×1465mm・ホイールベース:2990mm・車両重量:2040kg・エンジン:4.0L V8ツインターボ・最高出力:435ps/5100-6000rpm・最大トルク:61.2kgm/1500-5000rpm・JC08モード燃費:10.4km/L・トランスミッション:8速AT・ハンドル位置:右/左・駆動方式:クワトロ(フルタイム4WD)・タイヤサイズ:265/40R20・価格:1240万円(写真、内容はすべて『ベストカー』本誌掲載時のものですが、必要に応じて注釈等を加えている場合があります)