移動する“ラウンジ”を再定義するメルセデスの新提案
独メルセデス・ベンツ・バンは、2025年の上海モーターショーに先駆けて開催されたプレビューイベントにて、新型ラグジュアリーMPV「Vision V(ビジョン・ブイ)」を世界初公開しました。
メルセデス・ベンツの超高級ミニバン「ビジョンV」
【画像】“動くスイートルーム”とはこのこと! メルセデス・ベンツの超高級ミニバン・コンセプト「Vision V」を写真で見る(20枚)
今回発表されたビジョンVは、プレミアム・リムジン・バンとしての新しい基準を提示するもので、メルセデスのデザイン哲学「Sensual Purity(官能的純粋性)」をMPVフォーマットに落とし込み、力強くも優雅なスタイリングを実現。正確な寸法は明かされていないものの、伸びやかなサイドプロポーションと堂々たるボディが圧倒的な存在感を放ちます。
インテリアは、まるで移動するラグジュアリースイートを思わせるような、上質かつ快適な空間に仕立てられています。インパネ全面に広がるのは、約1.29m(50.8インチ)にも及ぶ次世代MBUXスーパースクリーン。運転席から助手席まで一体化されたこの巨大ディスプレイは、ナビゲーションやエンタメ機能だけでなく、乗員の感情や体調に応じた情報表示も可能です。
さらにリアキャビンには、ラウンジチェアを彷彿とさせる独立シートを配置。リクライニング機能やレッグレスト、マッサージ、シートヒーター/ベンチレーションなどをフル装備し、後席乗員がまるで一流ホテルのスイートルームにいるかのような快適性を実現しています。インテリアは最高級のサステナブル素材を用い、自然光を意識したライティングと調和。さらに各席には個別の4KエンタメディスプレイとMBUXによる音声アシスト機能が備えられ、ビジネスでもレジャーでも最上級の移動体験が叶います。
新開発のアクティブノイズキャンセリング技術やエアサスペンションの採用により、静粛性と乗り心地も最上級クラスに仕上げられています。
メルセデス・ベンツ「ビジョンV」のインテリア
エクステリアはクロームと光沢ブラックを基調とした上質な仕上げで、フラッシュサーフェスのドアやLEDを駆使した未来的なライトシグネチャーも印象的。EVとしての技術仕様は今後の発表を待つ必要がありますが、ブランドの将来的なMPV戦略を先取りする象徴的な一台となりそうです。
メルセデス・ベンツAGのCEO、オラ・ケレニウス氏は、「Vision Vはメルセデスが目指す“テクノロジーとラグジュアリーの融合”を示す象徴であり、中国のラグジュアリーユーザーに向けた新たな一歩です」とコメント。
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トヨタ・アルファード&ヴェルファイアやレクサスLMが支配するラグジュアリーMPV市場に、メルセデスが送り込んだ新たな刺客。ヴィジョンVは、そのデザインとテクノロジーで“新基準”を提示しようとしています。
Source: メルセデス・ベンツ“超高級ミニバン”「Vision V」世界初公開!アル&ヴェルやレクサスLMのライバルとなるのか?