市街地からワインディングまで幅広く対応する3モデル かつてのリッターバイクは大きく重い印象が強かったものの、近年では最新の設計技術により、軽量化とコンパクトな車体構成が進んでいます。 とくにネイキッドカテゴリーにおいては、アップライトなハンドル位置によって長時間の走行でも疲れにくいパッケージングが確立されています。【画像】やっぱ超カッコいい! リッターネイキッドバイク3台を写真で見る(30枚) 今回は、リッタークラスの動力性能を持ちながらも、足つき性がよく日常的な取り回しに配慮されたモデルを3車種取り上げます。●カワサキ「Z900」 まず紹介するのは、カワサキ「Z900」です。カワサキ「Z900SE」 Z900は、カワサキの伝統的な「Z」シリーズの系譜を受け継ぐスーパーネイキッドであり、現行モデルとして新車購入が可能です。 外観デザインは、独自の「Sugomi」スタイリングを体現し、シャープなLEDヘッドライトやエッジの効いた燃料タンク形状によって、アグレッシブなフォルムが形成されています。 そして、エンジンは総排気量948ccの水冷4ストローク並列4気筒を搭載し、最高出力124ps、最大トルク98Nmを発揮します。 また、Z900は電子制御スロットルバルブの採用により、低中速域での扱いやすさと、高回転域まで淀みなく吹け上がる特性が両立されています。 くわえて、IMU(慣性計測装置)を核としたトラクションコントロールや、バンク角に応じたABS制御をおこなうカワサキコーナリングマネージメントファンクション(KCMF)を装備しています。 さらに、クラッチ操作を軽減するアシスト&スリッパークラッチや、上下方向に対応したクイックシフターも備えており、操作の負担を減らす工夫が見られます。カワサキ「Z900SE」 車体重量は214kgで、シート高は810mmに設定されており、リッタークラスの中では良好な足つき性を確保しています。 なお、価格は標準仕様が148万5000円、上位グレードの「SE」が166万1000円です。次はスズキとヤマハのリッターネイキッド●スズキ「KATANA」 続いて、スズキ「KATANA」を取り上げます。スズキ「KATANA」 KATANAは、1981年に登場した「GSX1100S KATANA」をルーツにもち、スーパースポーツモデルのDNAを受け継ぎつつ現代の技術で再構築されたスポーツネイキッドです。 外観は、刀の切先をイメージしたシャープなフロントノーズや、燃料タンクからシートへと流れるようなラインが特徴的です。 そして、搭載されるエンジンは、名機として定評のある「GSX-R1000」のユニットをストリート向けに最適化した998cc水冷直列4気筒で、最高出力150ps、最大トルク105Nmを発生します。 低回転域から力強いトルクを発生する特性により、市街地でのストップ&ゴーにおいてもスムーズな走行を実現しています。 また、電子制御面では、スズキインテリジェントライドシステム(S.I.R.S.)を搭載し、3つの走行モードを選べるドライブモードセレクターや、5段階から選択できるトラクションコントロールを備えています。 また、クラッチレバーの操作力を低減するスズキクラッチアシストシステム(SCAS)や、クラッチ操作なしで変速できる双方向クイックシフトシステムが走行をサポートします。 シート高は825mmですが、スリムなシート形状の採用により数値以上の足つきのよさを感じられる設計となっているといいます。 なお、KATANAの価格は168万3000円です。●ヤマハ「XSR900」 最後に、ヤマハ「XSR900」を取り上げます。ヤマハ「XSR900」 XSR900は、80年代のレーシングマシンを彷彿とさせるスタイルを持つスポーツヘリテージモデルで、1980年代のレーシングマシンを彷彿とさせるシルエットを持ち、アルミ製のドッグタグプレートやバーエンドミラーなど、細部の質感にこだわった造形が特徴です。 エンジンには888ccの水冷直列3気筒「CP3」ユニットが搭載され、最高出力120ps、最大トルク93Nmを発揮します。 3気筒ならではの粘り強いトルクと軽快なレスポンスが、このモデルの走行特性を象徴しています。 また、機能面では、6軸IMUを活用したトラクションコントロールやスライドコントロール、リフトコントロールといった高度な支援システムを標準装備しているほか、5インチのフルカラーTFTディスプレイが装備され、専用アプリを使用したナビゲーション機能も利用可能です。 車体重量は196kgと、今回紹介した3モデルの中でもっとも軽く、シート高は815mmに設定されています。 なお、価格はカラーによって異なり、標準カラーが132万円、日本限定のセラミックアイボリーが135万3000円です。※ ※ ※ 大排気量のネイキッドモデルは、各社の最新技術が投入されることで、日常的な街乗りから長距離のツーリングまで幅広く対応する扱いやすさを備えています。 今回取り上げた3モデルは、大排気量ならではの力強さを持ちつつも、ライダーの体格や経験を問わず付き合える配慮がなされています。 今後エンジンの環境性能向上と車体の軽量化が進むことで、このクラスがどのような進化を遂げていくのか、その動向にも注目が集まりそうです。