マツダが新型「CX-5」を発売した。CX-5は同社の主力商品。世界で売れるマツダ車の4分の1はCX-5だ。新型の国内先行受注は2026年3月上旬に始まっているが、現時点での販売状況は? 担当者に聞いてきた。トランプ関税で赤字のマツダ、業績打開に向け新型「CX-5」に社運を賭ける マツダの新型「CX-5」新型「CX-5」の販売状況は? 新型「CX-5」の写真を一気に見る ハイブリッド車は2027年発売、影響は? 予約受注は2026年3月上旬に開始。ゴールデンウィーク前までの受注状況については「だいたい、想定通り」とのことだ。まだ販売店に試乗車がなく、あまり告知をしていない状況でもあることから、購入者の大半は既存のマツダユーザーだったそうなのだが、新規客もそれなりの割合で入ってきているという。ちなみに、新型CX-5の月間販売目標は2,000台だ。 マツダは2027年に新型CX-5のストロングハイブリッド車(HV)を導入予定だ。今回発売となったのは、2.5Lガソリンエンジン搭載のマイルドハイブリッド車(MHEV)「e-SKYACTIV 2.5」である。 そこで気になるのが、「HVの登場を待ってCX-5を買い控えている人」の有無、そして多寡なのだが、HV待ち勢(買い控え勢)がいるかどうかを販売担当に聞いてみると、「そういうお声は入ってきていない」との回答だった。ちょっと言葉通りに受け取れない気もするが、MHEVでも魅力は十分と判断したユーザーがけっこういるのだろう。 マツダの新型「CX-5」 新型CX-5にはディーゼルエンジン搭載モデルがない。旧型でディーゼルエンジン車に乗っていた人に対しては、どうやって乗り換えを促していくのかも気になる。そのあたりについて聞いてみると、「そういう方には、CX-60を積極的にオススメしていきたい」とのことだった。 マツダの「ラージ商品群」に属する「CX-60」には3.3Lのディーゼルエンジン車がある。シンプルかつクリーンな内装を特徴とする新型CX-5に対し、CX-60には素材やデザインを凝りに凝った上級タイプが存在する。このあたり、CX-5とCX-60でうまく住み分けて、ユーザーの好みに合わせた商品を提案していきたいというマツダの戦略が読み取れる。 マツダ新型「CX-5」説明スライド新型「CX-5」購入者の声。購入の決め手Top3は「外観」「居住空間」「インフォテインメント」だ。外観はすでに評判がいいデザインをあえて踏襲した正統進化。居住空間については、実際に乗り込んでみると旧型よりもかなり広くなっていた。インフォテインメントはGoogle搭載で刷新。マツダが意思を持って行った改良がユーザーにしっかりと評価されていることがわかる 戦略的価格設定も武器になる? 新型CX-5は「S」「L」「G」の3グレード展開で、各グレードで2WDと4WDが選べる。価格は330万円~430.65万円だ。旧型CX-5のガソリンエンジン車は281.05万円~381.26万円だった。今回のフルモデルチェンジではMHEV化しているし、いろいろな部分が進化している上に、ご時世もあるので値段が上がるのは当然なのだが、50万円くらいの価格差を旧型ユーザーがどう受け取るかも注目だ。 マツダ新型「CX-5」説明スライドグレード間の装備差 国産の中型SUVでMHEVとなると、全く同じ条件のクルマが見つからないので比較が難しいが、例えばトヨタ自動車の「RAV4」(こちらはHVとPHEV)は450万円からだし、スバルの「フォレスター」はガソリンターボエンジン搭載車が404.8万円からなので、新型CX-5は同格のクルマに比べると安いように感じる。マツダは「戦略的価格設定」であり「安売り」ではないと説明していたが、この価格設定も新型CX-5の大きな武器になりそうだ。 マツダ新型「CX-5」説明スライドライバルとの価格差を示したスライド。国産中型SUVはHVが主流で軒並み400万円を超えてくる。新型「CX-5」のMHEVに価格競争力があることは間違いない 【フォトギャラリー】新型CX-5 ハコスカGT-Rに勝ったクルマ…マツダ「サバンナRX-3」の実車をチェック!バブル期のマツダが生んだ異色の軽「オートザム AZ-1」に乗り続ける理由マツダが小型車「MAZDA2」の国内生産を終了、理由は?