商用車をBEVに置き換えることができれば、CO2排出量を大きく削減することができる。そのため各社が軽商用EV開発に力を入れているが、軽商用EVをトヨタ、スズキと共に開発してきたダイハツからe-アトレー&e-ハイゼットが登場した!!※本稿は2026年3月のものです文:まるも亜希子/写真:大西 靖初出:『ベストカー』2026年4月26日号【画像ギャラリー】ホイールの穴まで「四角い」理由がある!! e-アトレー&e-ハイゼットの細部に宿る“現場第一主義”をチェック(24枚)「商用とは?」にこだわった軽BEVダイハツから満を持して登場のe-アトレーにまるも亜希子氏が試乗&レポート。 約70年続く軽商用車づくりの自信と、65年前から挑戦してきた環境対応車の知見を掛け合わせ、「暮らしを守る働く車」をコンセプトとして誕生したe-ハイゼットカーゴとe-アトレー。 ダイハツの全商用車保有台数1400万台のうち、実に60%ほどが軽商用車となっており、もしそこをBEVに置き換えることができれば、走行中のCO2排出ゼロに加え、給油不要、維持費軽減といったユーザーへのメリットも大きいことから、軽商用バンBEVの開発に至った。 搭載される新開発のe-SMART ELECTRICは、電力供給ユニットのECUと、駆動力を伝えるeアクスル、36.6kWhのリン酸鉄リチウムイオンバッテリーで構成され、軽商用バンBEVトップの航続距離257kmを実現。こちらはe-ハイゼットカーゴ。e-アトレーもe-ハイゼットカーゴも、車両と歩行者以外に自転車にも対応した最新のスマートアシストを搭載。LEDヘッドライトで視界も向上 開発ではガソリン車のハイゼット同等の最大積載量を確保するための電池設計から、重量増をカバーするリアサスペンションの新設計、耐荷重を支える専用タイヤ装着、そして空荷時と満載時の乗り味が変わらず、急坂をパワフルに上り、いかに疲れずに運転できるか、といった働くクルマならではの要件を満たすため試行錯誤したという。 よく見ればホイールの穴が丸から四角に変わっており、冷却と放熱を考慮した結果だと聞いて感心したほどだ。ビギナーも扱いやすい、それが商用車で一番大事なコト!実用性重視のインパネデザイン。デジタルメーターの表示はシンプルだが、ひと目で必要な情報がわかるデザインとなっている 今回、外観のメッキ加飾などで上質感がアップし、乗用としても使いやすいe-アトレーに試乗した。 軽快だけどビュンと出過ぎず、扱いやすい加速フィールこそが、実は開発時にこだわったポイント。「ダイハツ最速車を作ることもできたけど(笑)、働く人のためのクルマってそうじゃないよね」と考え直したという。 背の高さを感じさせないブレーキングの落ち着いた挙動やコーナリングの安定感もあり、BEVビギナーでもすぐに馴染んで運転しやすそうだ。 日産 サクラなどの軽乗用BEVと比べると、キュイーンというモーター音が聞こえる静粛性や快適装備は控えめとなるが、電動工具などの充電がしやすいようインパネにコンセントを設置するなど、働く人や遊ぶ人のことを第一に考えた室内空間はダイハツらしさが溢れている。ダイハツ e-アトレー&e-ハイゼットカーゴ 主要諸元 ※税込車両価格 e-ハイゼットカーゴ(2シーター):314万6000円 e-ハイゼットカーゴ(4シーター):314万6000円 e-アトレー:346万5000円