01/10/2025 · 2 日前

新型RAV4の受注予約が12月17日から始まるってほんと? 発売後即受注停止になってしまうのか?

 新型RAV4は2025年5月21日にワールドプレミアされ、そのスタイルとパワートレーンの概要が明らかにされているが、今回発表日、受注開始日が判明した!

文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ

※ここで紹介している情報はメーカーからもたらされたものではなくディーラーやユーザーを取材して得た情報です

【画像ギャラリー】新型RAV4は3種類のスタイル! みなさんはどれが好きですか?(30枚)

新型RAV4の発表日、受注開始日が2025年12月17日が濃厚

RAV4「CORE」。新型RAV4の核となるバージョンで、最も洗練されたデザインだが、「SUVハンマーヘッド」の採用でタフさも表現。シリーズ中唯一HEVとPHEVの両方をラインナップする

 トヨタディーラーに新型RAV4の発表日、受注開始日がメーカーから通達されたようだ。新型RAV4の発表日、受注開始日は2025年12月17日が濃厚とのこと。2025年内に発売されると明らかにされていたものの、約2カ月前以上前にディーラーに通達されるとは、早いなあというのが正直な感想。

 かつて、トヨタの人気車の場合、発売日当日に受注停止という車種(プリウス)もあった。そうした混乱を防ぐため、新型プリウス以降、新型アルファード&ヴェルファイア、ランクル250など受注が殺到しそうな車種の場合には、ディーラーには発表発売日以降(プレス発表日時以降)に見積書作成、正式発注するようメーカーから通達を受けたと、ディーラーの営業マンから聞いている。

 しかし、そうもいかないようだ。表立っての予約受注は行わないものの、やはり混乱を避けるためと、需給ギャップが大きくなることを見越して早期に対応をしているようだ。

 メーカーは基本的に販売方式を販社に一任している。しかし実際には古くからのつきあいのある既納ユーザーに向けて優先的に「お声がけ」をしているようなのだ。今回、この情報を得たのは既納ユーザーからだ。

より武骨なアドベンチャー

 アルファード&ヴェルファイア、ランクル250の発売当初、全国の販社ごとに、先着順の先行受注、または抽選販売になるのかは統一されていなかった。

 さすがに、2025年春、公正取引委員会が独禁法違反でトヨタモビリティ東京に警告(アルファード&ヴェルファイア、ランクル250)した時のような「抱き合わせ販売」による先行受注は行われないとみているが、受注数が生産枠を大幅に超えた場合、抽選販売は行われるだろう(これは仕方ない?)。

 こうした現状を鑑みるに、見積書作成および受注はおそらく2025年12月17日当日以降でないと行われないが、トヨタディーラーの営業マンに早めに連絡を取って、新型RAV4を確実に購入する旨を伝え、コミニュケーションを密に取ることをお薦めする。うかうかしているとあっという間に受注停止になって数年間、買えないという状況になるからだ。

新型RAV4のラインナップは3種類

右からアドベンチャー、コア、GR SPORT

 さて、ここで新型RAV4はどんなクルマなのか、おさらいしよう。 まずはラインナップから。洗練された「CORE(コア)」、武骨で冒険心をくすぐる「ADVENTURE(アドベンチャー)」、そしてスポーティな走りを追求した「GR SPORT(GRスポーツ)」の3種類のスタイルを用意。

 コアはボディ全体を塊感のある「SUVハンマーヘッド」で構成し、力強さを演出する。バンパーと一体化したグリルは、先進感と堅牢さを立体的に表現。

 アドベンチャーは大径タイヤ、専用フェンダー、縦比率の高い大型グリルなどでオフロードらしい武骨さを表現。コアの上質なデザインと打って変わって、左右のバンパー開口部を閉じ、グリルも直線基調の非常にタフなイメージとなっている。またルーフレールもしっかりした印象で、ホイールも太めの6本スポークになるなどかなり重厚な仕上がりとなっているのが嬉しい。

 GRスポーツ(PHEV専用)はオンロードでの走行性能を追求し、専用エアロやブレーキ、軽量ホイール、フロントパフォーマンスダンパーなどで武装。

PHEV専用のGR SPORT

ボディサイズは現行型とほぼ同サイズ

GR SPORTのリアスタイル

 ボディサイズは全長4600×全幅1855×全高1680mm(PHEVは1685mm)、ホイールベース2690mm(コアHEV)。全高が5mm低くなっている以外、すべて現行型とほぼ同サイズで、また、前後オーバーハング、前後着座位置距離も同じ。

 それでいてラゲッジ容量は733Lから749Lに拡大しているほか(ゴルフバッグは7個積める)、後席を折り畳んだ時の床面を、よりフラットにしている。

 プラットフォームは現行型GA-Kの改良型で、ボディ剛性を10%向上。また、ボディへの接着剤量を増やすとともに、微小振動を除去する高減衰接着剤を新たに使用して、操安性を向上させている。ショックアブソーバーはレクサスで採用されているアイテムを新規採用している。

パワートレーンはハイブリッドとPHEV

PHEVは第6世代のHEVシステムを新採用。システム出力は320ps、BEV走行距離は1.5倍の150kmまで延長

 パワーユニットは直4、2.5LのHEV(ハイブリッド)とPHEV(プラグインハイブリッド)で、現行型にはラインナップしている純ガソリン車は設定なし(海外の一部地域では2Lガソリンあり)。グレードとパワートレーンの組み合わせは以下の通り。

・コアHEV(E-four)

・コアPHEV(E-four)

・アドベンチャーHEV(E-four)

・GR SPORT PHEV(E-four)

 このPHEVは新型RAV4から始まる第6世代のパラレルHEVシステムを新採用している。フロントアクスルへのシリコンカーバイド半導体の採用やフリクション低減などにより、パワーユニットの小型&効率化を実現。

 高さを15%、重さを18%減らしながら出力を12%アップさせ、また、電池の大容量化によりBEV走行距離を現行型の95kmから約1.5倍の150km(開発目標値)まで向上させている。

 電池は容量を30%増やすことで重量も増えているが、パワーユニットの軽量化により、トータルでは減量しているというから凄い。フル充電、ガソリン満タンでの航続距離は実に1350km。ちなみにHEVは従来型の第5世代ユニットの改良型を採用している。

新型RAV4から始まるアリーンとは?

表示、操作類を水平なインパネに集約し、運転中の視線移動や動作を少なくしている

 新型RAV4のトピックスの1つは、トヨタブランド初のSDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル=ソフトウェア定義車)として登場することだ。

 トヨタが2018年から開発を進めてきたソフトウェア作りプラットフォーム、Arene(アリーン)が初めて導入されるのだ。これは車載OSにとどまらず、AI、ADAS(先進運転支援システム)、マルチメディア、車両制御を繋ぐ中枢神経系といえる存在になる。

 これまでRAV4は世界180カ国で1500万台を販売し、総走行距離は地球6000周分に及ぶという。これこそRAV4が初めてのSDVに選ばれた理由なのである。

 OTA(オーバー・ジ・エア)による機能の追加や更新、クルマのパーソナル化など、SDVでできることは多岐にわたるが、トヨタが最も重視しているのは交通事故ゼロに向けた安全性能の向上。

 世界各地のリアルな走行データを集めて学習することができ、ADASの進化を加速させられるというのはRAV4ならではのメリットなのだ。機能はまだ限定されているが、トヨタのSDVは新型RAV4で第一歩を踏み出したことになる。

トヨタが開発を進めてきたソフトウェア作りプラットフォーム、Arene(アリーン)が初導入される

 Arene(アリーン)とは、ソフトウェア作りのプラットフォーム。アリーンSDK(開発の土台となるキットで、複数車両の展開が可能になる)、アリーンTools(ソフトウェアを検証するツールで、実車の検証を減らして開発スピードを向上させられる)、アリーンData(データを収集する基盤で、自動運転やADASの機能向上に活用できる)で構成されている。

 アリーンの活用により、新型RAV4では音声認識の応答速度が従来の3.6秒から1.0秒に短縮され、その理解度も向上。またドライバー異常時対応システム、急加速抑制、ACC、自動駐車システムなどが進化したほか、限りなく死角ゼロに近づくPVM(パノラミックビューモニター)も新採用している。

ドライバー好みにカスタマイズすることも可能。よりスマホライクに使えるようになった

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