ヤマハ、V4エンジン搭載の新バイクをお披露目。サンマリノGPのワイルドカードで実戦デビュー
ヤマハは、今週末のサンマリノGPでのレースデビューに先立ち、新しいV4エンジン搭載のMotoGPプロトタイプマシンを発表した。
ヤマハは木曜日、ミサノのパドックにあるホスピタリティユニットで、ブルーのカラーリングが施されたバイクをお披露目した。
数ヵ月に渡り、ヤマハは数ヵ月に渡って新しいV4エンジンと、それを載せたマシンのテストを行なってきたが、これまでのテストはすべて非公開で行なわれており、今回が初めて公の場での公開となった。
このバイクは、ヤマハのテストライダーであるアウグスト・フェルナンデスが乗り、サンマリノGPにワイルドカード参戦。日曜日にレースデビューを飾る。
ヤマハのエースであるファビオ・クアルタラロは、月曜日にバルセロナで行なわれた非公開テストで既にこのマシンをテストしており、来週月曜日にミサノで行なわれるテストでも再び走行する予定だ。
新型のYZR-M1は、現行マシンを全面的に刷新したものであり、直列4気筒エンジンからV4エンジンへの移行に伴い、基本設計の根本的な見直しがなされている。
ヤマハ・ファクトリー・レーシング V4エンジンを搭載したプロトタイプYZR-M1
ヤマハ・ファクトリー・レーシング V4エンジンを搭載したプロトタイプYZR-M1
Yamaha
ヤマハ・ファクトリー・レーシング V4エンジンを搭載したプロトタイプYZR-M1
ヤマハ・ファクトリー・レーシング V4エンジンを搭載したプロトタイプYZR-M1
Yamaha
ヤマハ・ファクトリー・レーシング V4エンジンを搭載したプロトタイプYZR-M1
ヤマハ・ファクトリー・レーシング V4エンジンを搭載したプロトタイプYZR-M1
Yamaha
ヤマハ・ファクトリー・レーシング V4エンジンを搭載したプロトタイプYZR-M1
ヤマハ・ファクトリー・レーシング V4エンジンを搭載したプロトタイプYZR-M1
Yamaha
MotoGPにおいて、直列4気筒エンジンを継続使用してきた唯一のメーカーであるヤマハは、近年このコンセプトが限界に達したと結論づけた。そのため、2027年に予定されるレギュレーションの大幅変更(排気量850ccへの移行)を見据えつつも、1000cc V4エンジンの開発を推進してきた。
V4エンジン車両の完全デビューは、現時点で2026年を予定している。MotoGPの規定により、シーズン終盤にV4マシンへの切り替えができない可能性があるからだ。
ヤマハはコンセッション(優遇措置)により、シーズン中のエンジン開発に大幅な自由度が認められているが、新しいV4エンジンを搭載したバイクは完全に新設計のマシンであるためだ。
サンマリノGPは、V4マシンの貴重な実戦でのテストであり学習に重点が置かれる。フェルナンデスと同じくヤマハのテストライダーであるアンドレア・ドヴィツィオーゾは、このマシンの可能性について次のように語った。
「マレーシアでの初走行時から、このプロジェクトは非常に前向きな印象を与えてくれた」
「V4エンジン搭載のプロトタイプを試した瞬間から、すぐに気に入った。走行を重ねるごとにフィーリングは向上し、常に大きな可能性を感じていた」
ヤマハのMotoGPプロジェクトリーダーである増田和宏氏は「現段階では、進捗が予想通りであることを報告できて喜ばしい」と付け加えた。
「今週末と月曜日に問題がなければ、次のステップとしてセパンとバレンシアでのさらなるテストが予定されています」
またヤマハは木曜日に、フェルナンデスが2027年までテストライダーとして残留することを明らかにしている。
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