ホンダは2026年モデルとして、新型「CB1000GT」を発表した。昨年登場したストリートファイター「CB1000ホーネット」の高性能エンジンと軽快な車体を受け継ぎ、長距離をより快適に、そしてより速く走るために生まれたスポーツツアラーである。まずはその詳細をじっくり見ていこう!まとめ:松本正雅▶▶▶「CB1000GT」写真はこちらホンダ「CB1000GT」の概要HONDA CB1000GT 2026年モデル総排気量:1000cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:825mm 車両重量:229kg海外モデル(発売日・価格未定)“走り”と“快適性”を極めたプレミアム・スポーツツアラー画像1: ホンダ「CB1000GT」の概要CB1000GTの開発テーマは「Faster. More Distance. More Comfort.」。高速巡航からワインディングまで、すべての道でプレミアムな体験を提供する“ハイパフォーマンスツアラー”だ。スタイリングはハイパフォーマンスツアラーの機能性の高さを表現したもので、シャープな造形を持つ、独特なフロントカウル一体のシュラウドが印象的だ。空力設計は伊・日デザイン拠点の共同開発によるもので、CFD解析を駆使したシャープなフェアリングが高速時の安定性と静粛性を確保。5段階に調整できるスクリーンは片手で操作可能で、植物由来素材「デュラビオ」を採用するなど、環境面への配慮も行なわれている。エンジンはCB1000ホーネット譲りの直4DOHC。最高出力110.1kW(約150PS)/11000rpm、最大トルクは102Nm/8750rpmを発揮する。電子制御スロットルによる緻密な制御で、開け始めからリニアで疲れにくいスムーズな出力特性を実現。アシスト&スリッパークラッチとクイックシフター(オートブリッパー付き)を標準装備し、シフトフィールも快適。ちなみに燃費は16.5km/Lで、21Lタンクにより航続距離は340km超を確保。ロングランも余裕でこなしてくれる。車体はCB1000ホーネットのスチール製ダイヤモンドフレームをベースにサブフレームを延長。タンデムや積載時に対応できる十分な強度を確保している。足まわりは非常に豪華で、幅広い走行シチュエーションや積載状況に対応する、ショーワ製の電子制御サスペンションEERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)を標準装備。プリロードは走行中でも24段階で調整可能で、足まわりのセッティングは「STANDARD/SPORT/TOUR/RAIN/USER」の5モードを用意。あらゆるシーンで最適なセッティングを実現する。6軸IMUも搭載し、電子制御ライディングアシストも充実。コーナリングABSやHSTC(ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール)なども標準装備だ。画像2: ホンダ「CB1000GT」の概要エレクトロニクスも充実しており、メーターは5インチのカラーTFT。「Honda RoadSync」アプリとの連携によりナビ、通話、音楽操作が可能なほか、USB-C端子も備える。さらにスマートキーシステムを標準装備、グリップヒーターやクルーズコントロールも標準と、快適装備も充実している。ツアラーの必須アイテムであるパニアケースは標準装備で、左37L、右28L容量。ナックルガードやセンタースタンドも標準となるほか、ツーリング志向の「コンフォートパック」、スポーティな印象を高める「スポーツパック」、日常使いに最適な「アーバンパック」の3種を設定。Fogランプやハイウインドスクリーン、トップボックス(50L)などの装備を自在に選択できる。さらに欧州市場向けには、アクラポビッチ製スリップオンマフラーやGilles Toolingとのコラボ・ビレットパーツも用意されるなど、アクセサリーも豊富だ。画像3: ホンダ「CB1000GT」の概要CB1000GTのカラーはグランプリレッド、パールディープマッドグレー、グラファイトブラックの3色展開。ホンダ自慢のスーパースポーツ・CBR1000RRの流れを汲む強力な4気筒エンジンに贅沢な電子制御デバイスを満載し、早さと快適性を両立した新世代スポーツツアラーは貴重な1台。国内にもぜひ導入して欲しいモデルだ。ホンダ「CB1000GT」のカラー・人気投票ホンダ「CB1000GT」の主なスペック・燃費(欧州仕様)ホンダ「CB1000GT」の動画・写真ホンダ「CB1000GT」の関連記事ホンダ「CB1000ホーネット」「CB1000ホーネットSP」インプレ- webオートバイ2026速報 - webオートバイ