エレガントな相模の新型13000系、2026年春に営業運転開始へ
相鉄 新型13000系 前面
相模鉄道(横浜市西区)は、2026年春から新型車両「13000系」の営業運転を開始することを発表しました。13000系の導入は、環境負荷の低減と快適性・安全性の向上を目指す取り組みの一環で、2025年度には相鉄線内専用の車両として、まず1編成(8両)が投入される予定です。
13000系は、「安全×安心×エレガント×未来」をデザインコンセプトに開発され、車両前面は水を切り進む海の生き物をイメージした流麗な造形を採用。前照灯には「未来を見つめる目」を象徴するデザインが施されています。
相鉄 新型13000系 側面
©相模鉄道
車内は、既存の12000系に比べて先頭車両の座席数を6席、1編成あたり12席増加。グレー基調の内装に統一され、ガラス製の荷棚や仕切り、貫通扉を採用することで開放感のある室内演出としています。
13000車内
©相模鉄道
また、時間帯によって色調が変わる調色調光式LED照明を採用するほか、全車両にベビーカー・車椅子対応のフリースペースを設置。優先席には立ち座りしやすい「ユニバーサルデザインシート」を一部採用し、多様なニーズに応える仕様。さらに、車内防犯カメラの設置によるセキュリティ向上に加え、パナソニックの「ナノイーX」搭載空気清浄機を各車両に1台ずつ備え、快適性も高めています。
環境性能面では、12000系と同型のIGBTタイプVVVFインバータ制御装置を搭載し、従来の相鉄線車両に比べて1両あたり最大39%の電力使用量削減を実現。エネルギー効率を向上させ、環境負荷低減にも貢献します。
なお、13000系の導入に先立ち、相鉄グループは2025年5月上旬から、公式ウェブサイトやYouTubeチャンネルを通じて、同車両の製造から導入までを紹介する「13000系プロモーション」を展開する予定です。