フォルクスワーゲングループ、世界初公開の「ID. CROSS Concept」「911ターボS」をIAAモビリティ2025に出展
2025年9月7日(現地時間) 発表
世界初公開されたポルシェ「911ターボS」
独フォルクスワーゲングループは9月7日(現地時間)、ドイツミュンヘンで開催される「IAAモビリティ2025」に先駆けて傘下ブランドの出展モデルを発表するイベントを開催。同会場で、フォルクスワーゲン「ID. CROSS Concept」とポルシェ「911ターボS」の2モデルが世界初公開された。
フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「ID. CROSS Concept」は、「ID. ポロ」や「シュコダ」「クプラ」ブランドのモデルも含めた「エレクトリック・アーバンカー・ファミリー」と位置付けられるBEV(バッテリ電気自動車)モデルで、同モデルファミリーは約2万5000ユーロから始まる価格で、2026年以降の提供開始を目指している。
フォルクスワーゲンのコンパクトSUV「ID. CROSS Concept」
フォルクスワーゲン「ID.ポロ」
「クプラ」ブランドの姉妹モデル「RAVAL」
「シュコダ」ブランドの姉妹モデル「EPIQ」
ポルシェは、911シリーズの新たな最上級モデルとして「911ターボS」を世界初公開。2つの電動ターボチャージャーを備えたT-Hybridパワートレーンを採用し、システム最高出力は523kW(711PS)を誇り、これまでで最もパワフルな911としている。0-100km/h加速は2.5秒で、ニュルブルクリンク北コースで前モデルより約14秒速いタイムを記録するという。
ポルシェ「911ターボS」
アウディは、先日イタリア・ミラノで公開した電動2シータースポーツカー「コンセプトC」を発表し、アウディの新しいデザイン哲学を示した。
アウディ「コンセプトC」
このほか、米国市場向けに設計・開発した「Scout」ブランドの「Terra ピックアップトラックコンセプト」が欧州初公開された。復活したScoutブランドは、フォルクスワーゲングループの北米事業拡大に向け、車両を米サウスカロライナ州ブライスウッドの新工場で生産。BEVモデルの航続距離は最大563kmと予想され、レンジエクステンダーを搭載したモデルは、ガソリン駆動の発電機を搭載することで、800kmを超える航続距離を実現する見込みとしている。
北米市場に向けた「Scout」ブランドの「Terra ピックアップトラックコンセプト」
「Scout」ブランドの「Terra ピックアップトラックコンセプト」
IAAモビリティ2025への出展に向けて、フォルクスワーゲングループCEOのオリバー・ブルーメ氏はeモビリティへの注力を強調。「IAAモビリティでは、魅力的な製品と最高の自動車技術を展示します。手ごろな価格の小型電気自動車から、最先端のハイブリッドシステムを搭載した高級スポーツカーまで、幅広いラインナップをご用意しています。私たちの強力なブランドは、バッテリ、充電、AI、自動運転、ソフトウェア、プラットフォームといった関連技術分野において、あらゆるセグメントで注目を集めています。私たちはお客さまのために、革新力を最大限に発揮し、世界の自動車技術を牽引する企業へと成長を遂げています」とコメントしている。
フォルクスワーゲングループCEOのオリバー・ブルーメ氏