低燃費・低価格の優等生、ダイハツ ミライース。その落ち着いたイメージからは大きくかけ離れた、走る楽しさを求めるファン待望の「ターボエンジン」と「5速MT(マニュアルトランスミッション)」を搭載したホットモデルの登場が現実味を帯びてきました。 東京オートサロン2026で披露された「ミライース tuned by D-SPORT Racing(チューンド バイ D-スポーツ レーシング)」は、驚異の車重700kg台を実現した、まさにモータースポーツ参戦を前提としたスパルタンな仕様です。 この記事では、オートサロンの出展車両をもとに、カーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんがミライース ターボモデルの予想価格や発売時期、詳細なスペックについて徹底解説します。 ダイハツ ミライースミライース tuned by D-SPORT Racingの予想スペック・価格一覧 まずは、現在想定されているミライース tuned by D-SPORT Racingの主要データと予想価格を見ていきましょう。 東京オートサロン2026に出品された「ミライース tuned by D-SPORT Racing」とは? 東京オートサロン2026には、ダイハツ ミライース tuned by D-SPORT Racingが出品されました。 これは以前掲載したダイハツ ミライース GRスポーツ(コンセプト)をベースに、モータースポーツ参戦用の市販モデルとして仕立てられた車両で、ナンバーを取得して公道も走れます。 手前がダイハツ ミライース tuned by D-SPORT Racing,東京オートサロン2025に出品されたダイハツ ミライース GRスポーツ(コンセプト)のフロントビュー手前がダイハツ ミライース tuned by D-SPORT Racing,東京オートサロン2025に出品されたダイハツ ミライース GRスポーツ(コンセプト)のフロントビューミライース tuned by D-SPORT Racingは、競技に合わせてユーザー自身が手を加えるベース車両であるため、外観はシンプルです。 コペン譲りの強力なターボエンジンや5速MTを搭載 ダイハツ ミライース tuned by D-SPORT Racingのターボエンジンミライース tuned by D-SPORT Racingの走りのメカニズムはベースのミライースとは異なります。 エンジンは、ベース車のミライースでは直列3気筒658ccのノーマルガソリンエンジンですが、ミライース tuned by D-SPORT Racingではターボが搭載されます。 ターボエンジンのチューニングはコペンと共通です。最高出力は64馬力(6400回転)、最大トルクは9.4kg-m(3200回転)を発揮するでしょう。 車重も軽くパワフルな加速が楽しめそう ミライース tuned by D-SPORT Racingは装備がシンプルなので、車両重量も730kg前後に収まるでしょう。 これは、すでに公開されている装備が充実したミライース GRスポーツに比べて20kgほど軽いです。軽いボディとターボエンジンの組み合わせで、パワフルな加速を満喫できるでしょう。 また、このターボエンジンは9.4kg-mの最大トルクを実用域の3200回転で発生させるため、運転しやすいことも特徴です。 5速MTとLSDを採用し、走りの楽しさを追求 ダイハツ ミライース tuned by D-SPORT Racingのシフトレバートランスミッションは、コペンと同様の5速MTです。シフトレバーのストローク(前後左右に動く範囲)が小さく抑えられ、スポーツモデルらしい機敏な運転感覚を楽しめます。 ダイハツ コペンは電動開閉式ハードトップを装着しているちなみにコペンは、同じターボエンジンを搭載しながら、電動開閉式ハードトップの装着で車両重量が850〜870kgに達します。 一方、ミライース tuned by D-SPORT Racingはコペンに比べて100kg以上軽いため、動力性能にはかなり余裕が生じます。 駆動方式は前輪駆動の2WDで、フロントスーパーLSDも内蔵されます。 これもコペンが採用する装備で、例えば峠道のカーブを曲がる時に、接地性の下がった内側の前輪が空転しようとすると、スーパーLSDが作動して空転を抑えます。これにより、確実な駆動力の伝達を確保します。 ダイハツ コペンの走行イメージモータースポーツ参戦を前提とした足回りと安全装備 サスペンションはノーマルタイプ サスペンションは交換を前提に、あえてノーマルタイプが採用されます。 前述の通りモータースポーツの参戦車両なので、スプリング、ショックアブソーバー、ブッシュなどは、ユーザーが出場する競技に合わせて交換することが想定されています。そのため、標準装着されるのはあえてノーマルタイプとなります。 タイヤとホイールも、ユーザーが競技内容に応じて履き替えるため、標準装着品はブラックのスチールホイールとベーシックなノーマルタイヤです。 ダイハツ ミライース tuned by D-SPORT Racingのスチールホイールとタイヤブレーキ:前輪はディスクブレーキ大型化 ブレーキはコペンと同じタイプです。 ミライースのノーマルグレードに比べて、前輪のブレーキディスクが大型化され、冷却性能の優れたベンチレーテッドタイプに変更されます。後輪のブレーキは、コペンと同様にドラム式です。 モータースポーツに不可欠なロールケージ付き ダイハツ ミライース tuned by D-SPORT Racingのロールケージまた、モータースポーツの参戦車両らしく、6点式ロールケージも標準装着されます。 ロールケージとは、パイプで組み上げられた補強材で、ボディの内側に設置します。ロールケージがあると、例えば横転した時でも天井などが潰れにくく、乗員の生存空間を確保できます。モータースポーツでは不可欠の装備です。 ミライースターボの予想価格と発売時期 予想価格は155万円前後 気になるミライース tuned by D-SPORT Racingの予想価格はベース車の価格や架装内容から算出すると、155万円前後になると予想されます。 ミライースで快適装備や装飾品を省いた「L SAIII(2WD)」グレードの価格が102万5200円なので、ターボの装着などにより、約50万円が上乗せされます。 一見割高にも思えますが、6点式ロールケージは単体価格が高く、装着にも手間を要します。また、ベース車のミライースには用意されない5速MTとフロントスーパーLSDを搭載し、フロントブレーキもベンチレーテッドディスクに変更されます。 こういったモータースポーツのベース車としての変更も考慮すると、快適装備がシンプルでも、価格は155万円前後に達するという計算です。 発売時期は2026年5月か? ミライース tuned by D-SPORT Racingの予想発売時期は2026年5月ごろです。 販売は、自動車部品の流通やダイハツのモータースポーツ活動をサポートする「SPK」が担当します。 今後は「GRスポーツ」や「EV」の展開にも期待 東京オートサロン2025に出品されたダイハツ ミライース GRスポーツ(コンセプト)のフロントビューそして、ミライース tuned by D-SPORT Racingが発売された後には、一般ユーザー向けの「ミライース GRスポーツ」が追加される可能性も高いです。競技などのハードな走行をしない一般ユーザーにとっては、本命はこちらかもしれません。 ミライースGRスポーツのエンジンもターボです。 こちらは一般ユーザー向けとあって、6点式ロールケージは装着されませんが、サスペンションには、tuned by D-SPORT Racing(ノーマル)とは異なり、専用のチューニングが施されるでしょう。 購入直後からスポーティな走りを楽しめるよう、MOMO製のステアリングホイールやレカロ製のシートなども装着され、価格は175万円くらいになると予想されます。 このほか2026年には、ミライースをベースにした電気自動車も加わるとみられています。今年はダイハツの軽自動車が注目を集めそうです。 【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:佐藤 正巳/森山 良雄】 ダイハツ ミライース GRスポーツの予想価格は175万円! 5MTのターボエンジン搭載で2026年3月に発売?2026〜2027年登場予定の新型車21選! 価格や発売日を予想・解説ダイハツ 新型コペンの予想価格は270万円〜! 後輪駆動+6速MT設定で2027年登場か?