延長雇用などあり、今や実質的な”社会人卒業”は65歳になった。免許を返納するまでの間、存分に楽しめるクルマを買うべきだと思う。もちろん対象はスポーツモデルにこだわる必要なし。グラベルの旧道などを訪ねるもいいし、車内泊などしながら全国を走るも楽しい。そんな「これからホンキで遊んでやろう!」と考えている「イケオジ」ならぬ「イケジジ」のためのクルマを考えたい。文:国沢光宏/写真:ベストカーWeb編集部、TOYOTA【画像ギャラリー】”イケジジ”におすすめしたい! 「ホンキで遊べる」クルマたち(6枚)フェアレディZかGRヤリス/GRカローラか…本気で悩む走り重視の最適解日産 フェアレディZ(現行型・2022年登場)。全長4380×全幅1845×全高1315mm、車重1590kg、3L・V6ターボ(405ps/48.4kgm) まずクルマ趣味の王道である「スポーティモデル」だ。サーキット派であれば、絶対的な性能を重視すべきだ。武闘派にはどんな道でも対応できるラリー系を推奨しておく。 となれば、日産 フェアレディZかトヨタ GRヤリス&GRカローラでしょう。私の場合、ラリーは現役のため「もはや未練のないサーキット」上等のフェアレディZを選んだ。やはり400馬力のパワーを解放してやると楽しい。 ただ私が乗っている前期モデルは決して褒められたハンドリングじゃない。直進安定性はイマイチだし、限界特性だって尖り過ぎている。違いのわかるイケジジなら満足できないだろう。 基本的には足回りを全部見直さなければならないと思う。東京オートサロンでサスペンション周りを改良したマイナーチェンジモデルが登場するというので、そいつに乗ってからフェアレディZを再評価したい。トヨタ GRヤリス(現行型・2025年改良)。全長3995×全幅1805×全高1455mm、車重1280kg、1.6L・直3ターボ(304ps/40.8kgm)トヨタ GRカローラ(現行型・2025年改良)。全長4410×全幅1850×全高1480mm、車重1500kg、1.6L・直3ターボ(304ps/40.8kgm) ということで、走り重視のイケジジに推奨したいのはトヨタ GRヤリスかGRカローラということになるのだけれど、これまた大いに迷う! 競技に出ないのならコントロール性がよく、クルマのポテンシャルを存分に引き出せるGRカローラといきたいところながら、デザインが厳しかったりする。カローラの5ドアハッチバックは、サイモンさんの前の世代のため、私からすれば魅力なし。 乗っちゃえば外は見えないという説もあるけれど、GRヤリスのほうがカッコいい。リアシートを使う機会も少ないという場合、5ドアでなくても何とかなる。 続いてマニュアルかATで迷うかもしれない。渋滞の多い都市部在住の日常使いであり、奥さんが乗るということなら妥協してATか。とはいえGRヤリスのATはプロドライバーでない限りマニュアルより速く走れる。まだまだ攻めるイケジジへ! ランクル250が“冒険用の最適解”な理由とは?トヨタ ランドクルーザー250(現行型・2024年登場)。全長4925×全幅1980×全高1935mm、車重2410kg、2.8L・直4ディーゼルターボ(204ps/51.0kgm) 続いてアドベンチャー派。今や公道で高性能車を試すことなどできない。アドベンチャーならさまざまな楽しみ方があるだろう。 山奥の温泉を訪ねたり、冬の味覚を堪能するため雪国に行くなら、それなりの性能を持ったクルマが必要だ。ここはトヨタ ランドクルーザー250に代表される本格的な悪路性能を持つクロカンか、トヨタ RAV4やスバル フォレスターのような乗用車ベースのクロスオーバーということになる。 もし75歳以上のクルマ選びと言うことであれば、ボディサイズが小さいモデルを推奨するだろう。でも社会人を卒業したばかりの世代なら、ま~だまだイケる! ”イケジジ”のクルマ選びということを考え、ランクル250を推奨しておく。 やっぱり本格的なクロカン4WDってタフだ。調子に乗ってリフトアップし、オールテレーンタイヤなど履いてやると強烈! 相当イケジジの雰囲気が出てくる。しかもディーゼルを選んでおけば、ロングドライブした時の燃料コストだって年金で暮らす世代にはやさしい。 ランクル250を買って10年くらい存分に楽しんだあとで、「上がりのクルマ選び」をしたらいいと思う。520万円の『GX』630万円の『VX』で迷うだろうが、私ならシンプルなGXにする。御予算に余裕がある人はランクル300を含めて考えたらいい。車中泊×ロングドライブ最強説! アウトランダーPHEVが“大人の遊び車”なワケBYD シーライオン6(現行型・2025年登場)。全長4775×全幅1890×全高1670mm、車重1940kg、1.5L・直4(98ps/12.4kgm)+モーター(133.2ps/30.6kgm) ロングドライブをしたいというのであれば、イザという時に車内泊も可能なクルマ選びと言うことになる。その場合、ひとり寝られればよかろう。奥さんは付き合ってくれませんから(笑)。 快適な車中泊には電源が必要になってくる。電気さえあればエアコン使えるしテレビだって見られる。電子レンジ積んでおけば鬼に金棒。ということでPHEVが素晴らしい相棒になる。 もちろん日常使いだって快適さが必要。御予算限られていれば398万円のシーライオン6など魅力的ながら、ここはオーソドックスに三菱 アウトランダーPHEVと行きましょう。三菱 アウトランダー(現行型・2024年マイナーチェンジ)。全長4720×全幅1860×全高1750mm、車重2140kg、2.4L・直4(133.2ps/19.9kgm)+モーター(前:115.6ps/26.0kgm、後:136ps/19.9kgm) 529万円(国の補助金83万円引くと446万円)のベースグレードだって基本的な装備はすべて標準。電動シートや電動テールゲートが落ちるくらいだ。もちろんお財布に余裕あるなら上級グレードを。 車内泊だけれど、前後長こそ充分ながら完全なフラットにならないため、それなりのベッドマットが必要。最近は優れたアウトドア用品も出ているので対応できる。 電気は走行用バッテリーあるため使い放題だ。防波堤の夜釣りの相棒など最高です。早朝出船の釣り船に乗る時も前夜に到着し港で寝ていればOK。アウトドアで美味しいコーヒー飲むのも最高ですよ。