ジャパンモビリティショー2025のダイハツブースに展示されていた「K-VISION」は、関係者曰く、次期型のなにかを示唆するモデルというよりは、次の世代の軽自動車をイメージしたものということだったが、注目は搭載されるパワートレインで、なんとe-SMART HYBRIDを採用した660ccのエンジンを搭載しているというのだ。【画像ギャラリー】これが新型タントの姿!? 内装もヘッドライトもイイね(7枚)文:小鮒 康一/画像:ダイハツ今まで軽自動車には存在しなかったストロングハイブリッド発電用のエンジンを現在もダイハツの軽自動車に搭載されている660ccのKF型エンジンとしたほか、軽自動車サイズのエンジンルームに収めるために各部を小型化している e-SMART HYBRIDは現在、ロッキーとその兄弟車に搭載されているハイブリッドシステムで、1.2Lのガソリンエンジンで発電した電力を元にモーターを駆動させて走行するシリーズ式ハイブリッドであり、日産のe-POWERと近しい仕組みのもの。 K-VISIONに搭載されているとされる軽自動車用のe-SMART HYBRIDも基本的な仕組みはロッキーに搭載されるものと共通となるが、発電用のエンジンを現在もダイハツの軽自動車に搭載されている660ccのKF型エンジンとしたほか、軽自動車サイズのエンジンルームに収めるために各部を小型化しているのがポイントだ。なぜストロングハイブリッドの軽は存在しなかった?まず軽自動車のコンパクトなエンジンベイにストロングハイブリッドシステムを収める難易度が高かったことと、単純にコストがハネ上がってしまうという2点が大きい これが未来のダイハツの軽に搭載されて発売されれば史上初の軽のストロングハイブリッドということになるが、今までマイルドハイブリッドは存在していたものの、なぜストロングハイブリッドの軽は存在しなかったのだろうか。 その要因はいくつかあるが、まず軽自動車のコンパクトなエンジンベイにストロングハイブリッドシステムを収める難易度が高かったことと、単純にコストがハネ上がってしまうという2点が大きいと言えるだろう。 近年、新車全体のスタート価格が上昇しているとはいえ、軽自動車は200万円前後が車両本体価格のボリュームゾーンとなっており、ストロングハイブリッド化による価格上昇はユーザーの理解が得られにくい。 そういった点もあり、新型となったルークス/デリカミニ/eKスペースでは、先代に設定されていたマイルドハイブリッドを廃止して、純ガソリンモデルに戻るということまで起こっているのだ。 その辺りの懸念点はダイハツももちろん承知の上だと思うが、すでにロッキーに搭載されているe-SMART HYBRIDをベースとし、長らく使われているKFエンジンと組み合わせることで、コスト増を最小限に抑えられると踏んだのかもしれない。 いずれにしても近い将来登場するダイハツの新型車に搭載される可能性は高いと思われ、一説には次期型タントに搭載されるというウワサもあるが、果たしてどうなるだろうか。