中型クラスで味わえる本格派の走り スーパースポーツは、レーシングマシン譲りの高出力エンジンと鋭いハンドリングを武器にするジャンルです。 一方で、車検や維持のしやすさを考えると、大排気量モデルはハードルが高いと感じるライダーも少なくありません。【写真】中型免許だって十分楽しめる オススメのミドルクラスマシンを見る(34枚) そうしたなかで、軽快さと日常での使い勝手を残しながら、本格的な走行性能を楽しめる点などから、スーパースポーツが注目を集めています。 そして、今回紹介するのは、カワサキ「Ninja ZX-4RR」、ホンダ「CBR250RR」、ヤマハ「YZF-R3」の3台です。●カワサキ「ニンジャ ZX-4RR」 最初に紹介するカワサキ「ニンジャ ZX-4RR」は、鮮烈な存在感を放つスーパースポーツです。カワサキ「ニンジャ ZX-4RR」 ライムグリーンの外観により、レーシングイメージを全面に押し出されており、シャープな造形が走りを予感させるモデルとされています。 さらに、ニンジャ ZX-4RRは399cc水冷4ストローク並列4気筒エンジンを搭載。軽量な車体と組み合わさることで、サーキットからストリートまで幅広いシーンで俊敏な加速感を体感できるようです。 足まわりにはショーワ製のSFF-BPフロントサスペンションとBFRC-liteリヤショックアブソーバーを採用しています。 また、電子スロットルバルブを搭載し、トラクションコントロール(S-KTRC/KTRC)やローンチコントロール(KLCM)、エンジンブレーキ制御(KEBC)を統合しています。 くわえて、双方向クイックシフターやサーキットモード対応の操作系なども備え、ライダーの意図に正確に応える一台とされています。 なお、新車価格は121万円に設定されています。●ホンダ「CBR250RR」 CBR250RRは、先鋭的なスタイリングと高回転特性を武器にする軽二輪スーパースポーツです。ホンダ「CBR250RR」 フロントからテールへ流れるシャープな造形は、力強さと洗練を兼ね備えています。 エンジンは249cc水冷DOHC直列2気筒を搭載し、高回転域までスムーズに吹け上がる仕様に。低中回転域の力強さと高回転域の伸びやかさを兼ね備え、街乗りでもサーキットでも楽しめる特性を実現しています。 そして、電子制御においてはスロットルバイワイヤシステムを導入しているため、3種類のライディングモードが選択可能なようです。 くわえて、アシストスリッパークラッチも装備され、シフトダウン時の後輪ホッピングを抑制し、操作負担を軽減してくれます。 足まわりには倒立フロントフォークとアルミ製スイングアームを採用。プロリンク式リヤサスペンションと組み合わせることで高い路面追従性を発揮することができます。 なお、新車価格はマットビュレットシルバーが90万2000円、パールグレアホワイトとグランプリレッドが94万500円に設定されています。ミドルクラスだからこそ体験できる高性能スーパースポーツの世界●ヤマハ「YZF-R3」 YZF-R3は、扱いやすさとスポーツ性を両立したRシリーズのエントリーモデルです。ヤマハ「YZF-R3」 外観はM字インテークを備えたフロントフェイスや「睨み目2眼」のポジションランプを採用し、レーシングマシン譲りの存在感を演出。 さらに、フロントからテールへ流れるシルエットは軽快で、街中でも映えるスタイルとなっています。 また、320cc水冷DOHC直列2気筒エンジンを搭載しています。 高回転まで気持ちよく回るこのエンジンの特性により、日常走行からスポーツライディングまで幅広く対応可能とされています。 なお、機能面ではA&Sクラッチを標準装備し、シフト操作を軽快にするとともに、シフトダウン時の安定性を確保。 視認性に優れたフル液晶メーターには、シフトインジケーターやギアポジション表示を備え、ライディングを支援してくれます。 なお、新車価格は72万6000円に設定されています。※ ※ ※ 今回紹介した3台は、いずれも中型クラスでありながら本格的なスーパースポーツの性能を持ち合わせています。 ニンジャ ZX-4RRは、4気筒ならではの迫力と電子制御の充実、CBR250RRは先進的なエンジン技術と軽快なハンドリング。 そして、YZF-R3は扱いやすさと高回転の楽しさをバランスよく両立しているモデルであり、それぞれの個性が光ることでライダーに幅広い選択肢を提供しています。 ミドルクラスだからこそ体験できる高性能スーパースポーツの世界は、今後さらに注目を集めていくことでしょう。