価格が高騰する前に是非 内外装の雰囲気が最高にオシャレな4代目マセラティ・クアトロポルテ


価格が高騰する前に是非 内外装の雰囲気が最高にオシャレな4代目マセラティ・クアトロポルテ

旧車を軸に自動車文化を満喫できるオートモビル カウンシル2025。記念すべき10回目となる今年も、旧車のスペシャル・ショップが購入可能な魅力的なモデルを多数並べていた。そのなかから今回は4代目の「マセラティ・クアトロポルテ」を紹介する。

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日本で見かけるのは4代目以降

マセラティのラグジュアリー・サルーンであるクアトロポルテは、初代が1963年に登場した。シトロエンの傘下でつくった2代目が1974年、マセラティをシトロエンから買収したデ・トマソのもとで開発した3代目は1979年にデビューした。しかし、初代から3代目までのクアトロポルテと日本の街中で遭遇する機会は今も昔も皆無。普通に見かけるようになったのは1994年にリリースされた4代目からであった。

ガンディーニ氏の作品

この4代目クアトロポルテをデザインしたのは、2024年3月13日に惜しくも85歳で亡くなったマルチェロ・ガンディーニ氏で、2024年のオートモビル・カウンシルでは主催者が追悼展示を実施。4代目は追悼展示車のなかになかったが、マセラティ・ジャパンが「クアトロポルテV6 2.8エヴォルツィオーネ」を自社のブースに飾り、故人を偲んだ。スタッフによると4代目の展示はガンディーニが亡くなる前に決定していたことで、奇しくも追悼展示のようなかたちになったのだという。

ガンディーニは「カムシン」うあ「シャマル」、コンセプト・モデルの「チュバスコ」といったマセラティもデザインしており、4代目は彼が最後に手がけたマセラティとなった。筆者は仕事柄そのような脳内データがあり、スーパーカーブーム世代でもあるので、いつでもどこでも4代目クアトロポルテに注目しているというか、身体が勝手に反応してしまう。今年のオートモビル カウンシルでは東京都練馬区にあるMars Inc.(マーズ)が良質車を飾っていたのでコノリー高級レザー・インテリアの匂いをたっぷり嗅ぎに行った。

コーンズのスペシャル・オーダー・モデル

じっくり見せてもらったのは2002年式の「マセラティ・クアトロポルテ・エヴォルツィオーネV8コーンズ・セリエ・スペチアーレII」で、フロントに積まれた3.2リッター V型8気筒DOHC32バルブは最高出力336psを発生する。会場での税込車両販売価格は490万円であった。2001年6月8日に発売されたときの新車価格が1115万円だったので、お買い得だといえる。値上がりする前に購入しておいたほうがいいだろう。

特別仕様車で39台の限定車だったスペチアーレIIは、コーンズのスペシャル・オーダーで製作されたモデルで、コノリー社の高級レザーを用いたクラシック・カンフォタブル・シートに備わるシートヒーター、エヴォルツィオーネになったときに廃止されたインパネ中央に配されるスイス・ラサール社製オーバル型時計のクラシック・ゴールドウォッチ(細長い楕円形のアナログ時計)、Cピラーの七宝焼トライデントマーク・エンブレムが独自装備となっていた。

「I」の在庫も有り

やっぱり、この世代のクアトロポルテは内外装の雰囲気がいいなぁ~、走行距離が4.1万kmだから各部がキレイだなぁ~と感動しながら撮影していたら、Mars Inc.のスタッフが耳寄りな情報を教えてくれた。

「クアトロポルテ、もう一台ありますよ」

え~、マジか! と思い、取材後にスマホで検索してみたら2000年に発売された50台限定車の「マセラティ・クアトロポルテ・エボルツィオーネV8コーンズ・セリエ・スペチアーレ」も在庫していた。こちらは実走行3.6万kmで、車両本体価格530万円で販売中であった。IにするかIIにするか、悩ましいところだ。

文・写真=高桑秀典

(ENGINE WEBオリジナル)

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