見た目も中身も上級志向。300万円超えも珍しくない軽自動車の世界 近年の軽自動車市場では、「軽自動車=安価で質素」という常識を覆すようなハイスペックモデルが続々と登場しています。 中でも、デザイン性や走行性能、安全装備において、普通車と肩を並べる水準にまで到達したクルマも増えてきました。【画像】超カッコいい! 3選で紹介したプレミアム軽を写真で見る(50枚以上) 特に、最上級グレードにオプションを追加した構成では、乗り出し価格が300万円を超えるケースも珍しくありません。 今回は、そんなプレミアムな軽自動車の代表格を3台取り上げて紹介します。●ホンダ「N-BOX」 まず紹介するのは、ホンダの「N-BOX」です。 2023年にフルモデルチェンジされた現行型は、シリーズ累計250万台以上の販売実績を誇るベストセラーでありながら、高級志向を満たす装備も惜しみなく投入されています。ホンダ「N-BOX CUSTOM」 エクステリアはシンプルでありながら上質さを感じさせ、グレードによってはターボ仕様や2トーンカラーも選べます。 また、室内空間は軽自動車とは思えない広さがあり、大人4人がゆったりと乗車可能です。ホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより足元の広さにも余裕があり、後席のスライド機能や多彩なシートアレンジも特徴です。 パワートレインはNAとターボの2タイプがあり、特にN-BOXカスタムのターボモデルは力強い加速と高い静粛性が魅力です。 くわえて、安全装備には「ホンダセンシング」(衝突軽減ブレーキや歩行者検知機能、アダプティブクルーズコントロールなど)を標準装備。装備内容によっては電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド、マルチビューカメラなども備わります。 価格は173万9100円から247万5000円という設定です。 特に「N-BOX CUSTOM ターボ コーディネートスタイル(2トーン)」などの上級グレードを選択し、9インチナビなどのオプションを装備すると、総額は300万円クラスとなります。 なお、最上級グレードである「N-BOXカスタム ターボ コーディネートスタイル」は、高性能LEDヘッドライトや本革巻ステアリング、15インチアルミホイールなどを標準装備しており、車両本体価格は247万5000円です。 ここに、「ホンダコネクト」対応ナビ(約20万円)やドライブレコーダー、フル装備のディーラーオプションパッケージを追加すると、支払総額は300万円台に達する構成となります。続いては三菱と日産のプラムアム軽を紹介●三菱「デリカミニ」 次に紹介するのは、三菱の「デリカミニ」です。 2023年に登場したこのモデルは、SUVテイストを取り入れたスーパーハイトワゴンで、「デリカD:5」の弟分ともいえる存在です。三菱「デリカミニ」 全長3395mm×全幅1475mm×全高1815mmという軽自動車規格ギリギリのサイズながら、タフで力強いエクステリアが印象的です。 インテリアもアウトドアに映えるデザインが随所に採用され、撥水シートやフラットシートアレンジ、大容量のラゲッジスペースなど、機能性に優れた設計となっています。 パワートレインは660ccの直列3気筒ターボエンジンを搭載し、軽量な車体との組み合わせでキビキビとした走行性能を発揮します。 また、5つのドライブモードを切り替えられる走行制御機能も備え、グラベルやスノーなど悪路走行にも対応しています。 さらに、安全装備としては、マイパイロット(車線維持支援・アダプティブクルーズコントロール)や、3Dマルチアラウンドモニター、前後ドライブレコーダー、後側方車両検知警報などが用意されています。 なお、最上級グレードである「T Premium DELIMARU Package(4WD)」は、12.3インチのGoogle搭載ナビ、ETC2.0、前後ドライブレコーダー、先進安全機能などがすべて盛り込まれたモデルで、車両本体価格は290万7300円です。 ここに有料色(最大8万2500円)やディーラーオプションのボディコーティング、ナビ連動ドライブレコーダー、フロアマット、ルーフラックなどを加えると、支払総額は300万円を超える場合もあります。●日産「サクラ」 そして、最後に紹介するのは、日産の電気軽自動車「サクラ」です。 このモデルは、EVならではの滑らかな走りと静粛性、充実した先進装備が高く評価され、2022年の登場以来、軽EVのパイオニアとして確固たる地位を築いています。日産「サクラ」 エクステリアは上品かつ和のテイストを取り入れたデザインで、15色のカラーバリエーションも用意されています。 室内はプレミアムインテリアパッケージ(オプション)を選択することで、大人の高級感あふれる空間に。カッパー加飾のインパネや高級感のあるシート素材、室内灯のイルミネーションなど、質感重視の演出が光ります。 動力性能は、20kWhバッテリーとモーターにより最大出力47kW、最大トルク195Nmを発揮し、軽ターボ車の約2倍とされる力強い加速が特徴です。また、航続距離はWLTCモードで180km。家庭用充電器での8時間充電が可能で、e-Pedal Stepやプロパイロットなど、日産の先進技術も導入されています。 なお、最上位グレードの「G」は、車両本体価格が308万2200円に設定されています。 車両本体価格の時点で高価格帯に位置していますが、ここに「プレミアムインテリアパッケージ」や充電ケーブル、2トーンカラーなどのオプションを加えると、総額は300万円を大きく上回ります。※ ※ ※ このように、軽自動車でも装備を充実させれば300万円超えはもはや珍しくありません。 普通車顔負けの装備を詰め込んだ高価格帯の軽自動車は、都市部での取り回しや維持費を抑えつつ、快適性を求めるユーザーにとって有力な選択肢となっています。「軽」のイメージを覆すこれらのモデルは、今後も多様な価値観に応える存在として注目され続けていきそうです。