今では商用車メーカーのイメージが強いいすゞ自動車が、かつては日本史上最も美しいといわれるクルマの1台を生産していたことをご存知だろうか。知識として知ってはいても、生産終了から40年以上が経った今となっては、実際に目にしたことのある人は少ないかもしれない。名車「117クーペ」(1979年式)のオーナーさんに「第3回旧車フェスタ in Yokosuka」で話を聞いてきた。ついたあだ名は鉄仮面!このクルマはなんでしょう いすゞ「117クーペ」1979年式のいすゞ「117クーペ」 「第3回旧車フェスタ in Yokosuka」に集結した名車、旧車を一気に見る いすゞ「117クーペ」ってどんなクルマ? いすゞ「117クーペ」のデビューは、乗用車の数がトラックを追い越し、日本にマイカー時代が本格的に到来した1968年のこと。デザインを担当したのは、イタリア・ギア社に在籍していたジョルジェット・ジウジアーロだ。 パワートレインは最高出力120ps/6,400rpm、最大トルク14.5kgm/5,000rpmを発生する1,548ccの水冷直列4気筒 DOHCエンジンに、4速MTのトランスミッションを組み合わせる。最高速度は190km/h~200km/h、0-400m加速は16.8秒。1981年に生産を終了するまで、10年以上にわたっていすゞのフラッグシップであり続けた名車だ。 いすゞ「117クーペ」多くの人を魅了した流麗なエクステリア 今回の1979年式「117クーペ」は、後期型に分類される。大きな特徴として、1977年のマイナーチェンジにより、もともとは丸型4灯だったヘッドライトが角型4灯に変更されるなどしている。 廃盤から40年以上たっても純正パーツが出てくる? では、さっそくオーナーのこだかさんにいろいろと話を聞いていきたい。 いすゞ「117クーペ」オーナーのこだかさん ――購入した年と購入金額を教えてください。 こだかさん:2018年に160万円で購入しました。 ――今では高騰が続く絶版車と考えれば、意外と手頃な価格ですね。こちらの車両を購入する決め手は何でしたか? こだかさん:年齢的にも、次のクルマで最後にしようかなと思っていた時に、免許を持つ前に憧れていたクルマは何だったかと考えたんですね。その時に思い浮かんだのが、「117クーペ」でした。ちょうど私が高校3年生か大学1年くらいの時に生産中止になっていて、興味もありました。だったら、最後に憧れのクルマを買おうと決めて、探しました。 ――実際に購入された感想はいかがですか? こだかさん:顔や形は旧車っぽいんですが、エアコンやインジェクションなども付いていて、中身は結構、今風の車です。その意味では乗りやすいですし、そもそも妻から「エアコンがないクルマはダメ」というお達しもあったので、非常に満足しています。 いすゞ「117クーペ」「117クーペ」の運転席回り ――購入されてから、何かトラブルはありましたか? こだかさん:バッテリーが1回上がってしまったくらいで、大きなものは全くないです。もともとこの個体は、以前のオーナーがある程度手を入れて直されているそうで、私としては運良く上玉が手に入ったなと思っています。 ――メンテナンスはどうされていますか? こだかさん:1年点検や車検は購入したショップにお願いしています。 ――パーツが手に入りやすいとのことですが、実際のところは? こだかさん:いすゞが乗用車の生産をやめてしまって随分経ちますが、商用トラックの業績が好調で、旧車パーツの生産をやめようという話にはなっていないそうです。もちろん、全部のパーツが出てくるわけではないですが、意外とパッと出てきますよ。ないパーツについても、ショップがリプロパーツを作っていたりするので、あまり問題は感じていません。 ――普段はどんなカーライフを過ごされていますか? こだかさん:「117クーペ」は普段使いから長距離走行まで使っています。伊豆あたりまではよく行きますが、古いクルマとは思えないほど快適です。 ――最後に、「117クーペ」のお気に入りポイントを教えてください。 こだかさん:1番となると、やっぱりデザインですね。このクルマはずっと持っていようと思っています。 【フォトギャラリー】いすゞ「117クーペ」 安藤康之 あんどうやすゆき この著者の記事一覧はこちら 日本車最大手が「名ばかりGT」と挑発! 日産「スカイライン2000GT-ES」を実車確認もうプアマンには買えない? 日産「フェアレディZ 240ZG」の現在地ハコスカGT-Rに勝ったクルマ…マツダ「サバンナRX-3」の実車をチェック!