国産400cc4気筒エンジンのステイタスは唯一無二!! なのにビギナーにも乗りやすい【カワサキ Ninja ZX-4RR】2026年4月現在、現行モデルとしてラインナップされている400ccの4気筒エンジンモデルはこのカワサキのNinja ZX-4RR/4R SEのみ! 高性能エンジンの代名詞である4気筒エンジンだけに、Ninja ZX-4RR/4R SEは価格も性能もハイスペックで、ベテラン向けのマシンと思われがち!? ……実際はそんなことはなくNinja ZX-4RR/4R SEは初心者ライダーが乗っても十分に楽しめるバイクになっている。しかも今なら最大4万円もお得に買えちゃうチャンスだったりするのだ!! 試乗・文:谷田貝 洋暁 写真:関野 温 今回の試乗車は、高性能なリヤショックなどを特別装備した上級仕様のNinja ZX-4RR(ライムグリーン)で価格は121万円。## Ninja ZX-4RRはスゴイッ!……だけどバイク初心者でも乗れちゃう扱いやすさもアリ!! Ninja ZX-25Rベースの軽量・コンパクトな車体に、最大出力77PS(ラムエア加圧時80PS)という高性能な並列4気筒エンジンを搭載してしまったNinja ZX-4RR/4R SE。その性能は国内外の現行400ccモデルにおいて最強と言っていい。 兎にも角にもこのNinja ZX-4RRというバイクのスゴイところは、最大出力77PS、ラムエア加圧時には80PSというとてつもないパワーを発揮する並列4気筒のエンジンである。この並列4気筒という形式のエンジンは、カワサキにおいては往年の名車Z1からスタートした歴史的なエンジン形式であり、世界を席巻した日本車を代表するエンジン形式である。 そんな高性能な並列4気筒エンジンが、2024年モデルとして久々にカワサキのラインナップに復活したのがNinja ZX-4RR/4R SEというわけである。 回せば回すほど唸る並列4気筒エンジンの甲高いエキゾーストノートが心地よい。 さて、そんな鳴り物入りで登場したNinja ZX-4RR。2026年モデルに乗ってみて印象的だったのは、やはり並列4気筒エンジンのフィーリングである。レッドゾーンはなんと16000回転で、最高出力の発生回転域は14500回転という超高回転型のエンジンは、スロットルを開けていくととにかく高回転側の伸びが良く、400ccクラスとは思えないパワーがあって高速走行も楽々。 さらに乗り込んでいくと驚かされるのは、そんなクラスレスな最高出力を持っているにも関わらず、中低回転域のトルクも潤沢で、エンストしにくいうえに発進からの加速もいいところ。80年代から90年代にかけてのバイクブーム時代にも400ccクラスの並列4気筒モデルはあったが、フューエルインジェクションシステムや電子制御スロットルといった近代技術によって作り出される乗り味はもはやあの頃とは全く別だと感じる。当時のような乗りにくさや気難しさは皆無であらゆる場面で扱いやすいと感じられ、しかもそれがやたらと速い。 高回転域が伸びやかな一方で、発進や低速コーナーでの安心感もあるのが現代の並列4気筒エンジンの特徴だ。一昔前の高回転型並列4気筒エンジンにあった“下がない(低速トルクが希薄)”ようなところが微塵もない。 それにこのNinja ZX-4RRは高出力な一方で数々の電子制御装備のおかげでものすごく乗りやすくなっているとも感じる。電子制御スロットルの搭載によって、スロットルに対するエンジンの過渡特性やトラクションコントロールシステムの介入具合を調整する「ライディングモード」の切り替えができるようになったのだ。いくつかある「ライディングモード」のうち、一番出力特性が穏やかな「レイン」モードを選べば“思った以上に前に進んで怖い”ということがなくなり、ものすごく乗りやすくなる。またこの「レイン」モードでは、その名のとおり雨天時などの滑りやすい路面でのスリップ転倒を防ぐトラクションコントロールシステムの介入が一番大きく設定されており、ウエットコンディションはもちろんドライコンディションでも安心して走ることができる。 バイク免許を取ったばかりでNinja ZX-4RRのエンジンパワーが不安ということであれば、まずはこの安心感のある「レイン」モードで練習。バイクの運転そのものに慣れてちょっと余裕が出てきたら「ロード」や「スポーツ」といったNinja ZX-4RRのスポーツ性能を存分に味わえるモードを試してみる……なんて乗り方をするといいだろう。 ライディングモードは「スポーツ」、「ロード」、「レイン」、「ライダー」の4つがあるが、写真の「レイン」モードを選べば初心者でも安心して走れる出力特性になる。 発進停止時以外、ほぼクラッチレバーの操作がいらなくなるクイックシフターを標準装備。“教習所でクラッチレバー操作に苦労した”というライダーにはこれほど嬉しい機能はない。 400ccモデル史上最強と名高いNinja ZX-4RR。中型クラスにしては決して安価とは言えないが、技量に合わせてエンジン特性を変更することでベテランはもちろん、ビギナーのファーストバイクとしても十分楽しめるバイクになっている。通常、バイクライフは、250ccクラス→400ccクラスと段階的にステップアップしていくのが上達の早道とされている。ただ、このNinja ZX-4RRを相棒にすれば、ライディングモード切り替えによって“初心者の頃は乗りやすく”、“慣れてきたらフルパワーで走り”、いずれは“サーキットで本格的なスポーツ走行を楽しむ”……なんてバイクを乗り換えたかのような段階的なステップアップが可能。 ライディングテクニックの向上に合わせたステップアップを1台のバイクで済ませられてしまうのだから、むしろお買い得な気すらしてくる。少なくとも同じカワサキのスーパースポーツモデルであるNinja ZX-25RとNinja ZX-4RRのどちらかを選ぶかで悩んでいるなら、少々無理してでも400ccクラスのNinja ZX-4RRを選んだほうが絶対に楽しいし、長い間幸せな気分でいられる!……と自信を持って背中を押させていただこう。 初心者に優しい一方で、ベテランも唸らせる高次元な走りが行えるNinja ZX-4RR。個人的にはこの400ccクラスにおける“10年に一度の名車”の称号を与えたいくらい。人生最初に乗るのがこんなバイクだとバイクライフはとても充実したものになるのだ。## “二輪免許取得応援キャンペーン”でNinja ZX-4RRが4万円安く買えちゃう!? Ninja ZX-4RR(ライムグリーン)。 ●全長/全幅/全高:1990mm/765mm/1110mm ●シート高:800mm ●排気量:399cc ●重量:189[190]kg ●エンジン:水冷4ストローク並列4気筒DOHC4バルブ ●最大出力:77PS/14500rpm(ラムエア加圧時:80PS/14500rpm) ●最大トルク:39Nm/13000rpm ●トランスミッション:6速マニュアル ●フューエルタンク:15L ●ブレーキ:前=ダブルディスク/後=ディスク ●タイヤ:前=120/70ZR17/後=160/60ZR17 ◎仕様カラーリング及び税込価格:Ninja ZX-4RR:121万円/Ninja ZX-4R SE:117万7000円 ※[]はSE [(https://www3.kawasaki-motors.com/campaign/mc/2026licensesupport/?event=2602licensemotomegane&utmcampaign=2602licensemotomegane&utmsource=banner&utmmedium=paidother)これから免許を取ってNinja ZX-4RR/4R SEを買えば3万円! 29歳以下ならさらに1万円で最大4万円をGET! カワサキでは現在、新規バイク免許の取得者にカワサキ正規取扱店で使える“新車購入サポートクーポン”をプレゼント中。対象は教習所卒業期間が12月31日までのライダーで、購入時に使えるクーポン有効期限も12月31日まで。応募は、専用HPからパートナースクール(教習所)を選んでエントリーを行う。※エントリー期間は10月末まで ちなみに普通自動二輪免許もしくは大型自動二輪免許をを取得してNinja ZX-4RR/4R SEをカワサキプラザで買う場合は3万円の“新車購入サポートクーポン”が貰え、さらにエントリー時の年齢が29歳以下なら1万円のサポートをプラス!! つまり合計4万円の“新車購入サポートクーポン”をゲットできるチャンスなのだ。 二輪免許取得応援キャンペーンの期間は、第1弾が2026年2月1日~6月30日、第2弾が2026年7月1日~10月31日。第1弾、第2弾で若干対象モデルが違うが、Ninja ZX-4RR/4R SEは両方の対象モデルとなっている。“二輪免許取得応援キャンペーン”をチェック## シート高800mmのNinja ZX-4RRの足つき性は? シート高:800mm(テスター:身長172cm/体重75kg) シート高は800mmと低めに設定され、跨り部分もしっかり絞られているため足つき性は他の400ccロードスポーツバイクに比べても良く、身長は172cm、体重75kgのテスター谷田貝 洋暁の場合、両足の踵までべったりついた。上半身はセパレートハンドルのためやや前傾姿勢になるが、決してツラいようなものではなく、十分ツーリングに使えるレベルとなっている。 ちなみに弟分のNinja ZX-25Rに比べて15mmほどシートが高くなっているのは、前後のタイヤサイズが違うのとサスペンションのセッティングが異なるため。筆者の身長レベルでは、両足の踵がべったり付くのは変わらず、この2台に大きな違いは感じられない。つまり250ccクラスのNinja ZX-25Rに乗れるのであればNinja ZX-4RRにも不安なく走らせられる!ってことだ。 Ninja ZX-4RRのディティール Ninja ZXシリーズらしい精悍なデザインに仕上げられたフロントマスク。ヘッドライト上にある穴がラムエアダクト。 倒立フォークにラジアルマウントキャリパー&ダブルディスクというハイスペックな装備が走行性能の高さを伺わせる。 Ninja ZX-25Rとの外見上の大きな違いはNinja ZX-4RRはシングルディスクではなくダブルディスクというところ。 “精巧で高性能”という日本車を代表するエンジン形式である並列4気筒エンジンを400ccクラスで味わえることがスゴイ! スポーツ走行に向く低めのポジションのためのセパレートハンドルを装備。Ninja ZX-25Rより全幅が15㎜大きいのはハンドルバーウエイト形状違いによるもの。 右側のブレーキレバーに加え、クラッチレバー側にもアジャスターを装備しており、手の大きさに合わせて幅を5段階で調整可能。またアシストスリッパークラッチを採用しているためクラッチレバーの操作も軽い。手の小さいライダーにはとても嬉しいギミックである。 左右のスイッチボックス。モード切り替えは左スイッチボックスのパドルスイッチ(グレーの部分)を上下どちらかに長押しして変更する。 4.3インチフルデジタルのTFTカラー液晶メーター。画面はノーマルモードでサーキットモードにすると、ギヤポジションとエンジン回転数、ラップタイムを強調する、よりサーキット走行向きな表示になる。 ライディングモードは「スポーツ」、「ロード」、「レイン」、「ライダー」の4つ。切り替えると、トラクションコントロールと出力特性の両方が包括的に切り替わり、「ライダー」では、トラクションコントロールが3段階+OFF、2段階の出力特性を自由に設定できる。 Ninja ZX-4RR、Ninja ZX-4R SEともに、UP/DOWN対応のクイックシフターを標準装備。クラッチレバーを握る回数を格段に減らせられるため手が疲れにくい。サーキット走行時はもちろん、ツーリングがとても快適になる。 燃料タンクは15ℓを確保し、WMTCモード値による燃費20.4km/ℓで計算するとワンタンクの航続距離は300kmオーバー! しかもこれだけ高圧縮比&高出力なエンジンのにガソリンはお財布に優しいレギュラー指定なのが嬉しい。 Ninja ZX-4RR、Ninja ZX-4R SEともに、フロントフォークはプリロード調整機構付きの「SHOWA製SFF-BP」フロントフォークを採用。フロントフォークにまでプリロード調整機構があるバイクは400ccクラスでは非常に稀。高性能である証拠なのだ。 上級仕様のNinja ZX-4RRには、さらにハイスペックでサーキット走行レベルの高いスポーツ走行にも対応可能なリヤショック「SHOWA製BFRC-lite」を搭載。プリロード調整に加え、伸/圧両方の減衰力調整が可能だ。 走行時に受ける走行風でエアクリーナーボックス内のフレッシュエアを加圧し、よりエンジン出力を高めるラムエアを装備。平常時の最大出力が77PS/14500rpmなのに対し、トップスピードあたりでラムエア加圧が効くとなんと3馬力アップの80PS/14500rpmを発揮する! ライダー&パッセンジャーが別れたスポーティな前後セパレート式のシートを採用。純正アクセサリーには一人乗り仕様にするシングルシートカバー(9086円)や、硬質ウレタンで操作性をアップするスポーツシート(16720円)も用意されている。 タンデムシート下には若干のスペースがありETC車載器などを収められるようになっている。一方、工具なしで外せるライダーシートの下にはバッテリーやヒューズボックスなどがあり整備性も良さそうだ。 スポーティなスタイリングのモデルでありながら、タンデムステップステー&リヤウインカーの付け根あたりに荷かけフックを装備しており、シートバックなどの積載が可能。 灯火類は、ヘッドライトからナンバー灯までフルLED。サーキット走行のためにリヤフラップ&ナンバーステーがごっそり取り外せる機構もNinja ZX-25Rから引き継がれている。 タイヤサイズはフロントが120/70ZR17で、リヤが160/60ZR17と、Ninja ZX-25Rに対して前後のタイヤ幅が1cmずつワイド化。特にリヤの160mmというタイヤ幅は400ccクラスにはなかなかなく、太くて実に迫力がある。 ステンレスの素材の質感を活かしたサイレンサー。弟分のNinja ZX-25Rに対し、Ninja ZX-4RRの方がちょっとだけサイレンサーの全長が長い。 可倒式のタンデムステップは、フレームへのボルトオン構造でサーキット走行時には取り外しやすい。日本仕様はヘルメットホルダーを標準装備。詳しくはWEBカタログをチェック (編集協力:株式会社カワサキモータースジャパン)