大型モデルに匹敵する性能を備えた現行400ccスポーツモデル 中型自動二輪免許で運転できる最大排気量である400ccクラスは、かつては大型モーターサイクルへのステップアップとして見なされる傾向がありました。 しかし近年では、各メーカーから最新技術を惜しみなく投入した高性能モデルが続々と登場し、独自の地位を確立するに至っています。【画像】超高性能でカッコいい! 「400ccスポーツ」3台を写真で見る(44枚) 大型モデルに匹敵する装備や走行性能を持ち合わせていることから、あえて400ccという排気量を選ぶライダーも増加傾向にあります。 今回は、現行で購入可能なラインナップの中から、それぞれ異なるアプローチで性能が追求された3車種を取り上げます。●ホンダ「CBR400R」 まず紹介するのは、ホンダ「CBR400R」です。ホンダ「CBR400R」 このモデルは、フルカウルスポーツである「CBR」シリーズの系譜を受け継ぎながら、日常の使い勝手とスポーツ走行を両立させたパッケージングを特徴としています。 2024年モデルでは外観が一新されており、レーシングマシンの設計思想を反映したダクト付きのウイングレットをミドルカウルに配置することで、空気抵抗の低減と安定感の向上が図られています。 そして、パワーユニットには399cc水冷直列2気筒エンジンを採用しており、最高出力46ps、最大トルク38Nmというスペックを有しています。 低中回転域からトルクが立ち上がる設定となっており、インジェクションシステムの最適化によってスロットル操作に対する応答性を高めています。 また、機能面では、後輪のスリップを制御するセレクタブルトルクコントロールが新たに採用されたほか、5インチのフルカラー液晶メーターやスマートフォン連携機能も備えています。 足まわりにはショーワ製の倒立フロントフォークやラジアルマウントキャリパーを装備しており、車両重量は191kg、シート高は785mmに抑えられています。 なお、価格は86万3500円に設定されています。●トライアンフ「スピード400」 続いて、イギリスのメーカーから登場したトライアンフ「スピード400」です。トライアンフ「スピード400」 このモデルは、伝統的なロードスタースタイルに現代の技術を融合させたモダンクラシックシリーズの新世代を担う単気筒モデルです。 外観デザインは、大型モデルである「スピードツイン」のシルエットを継承しており、ブラックパウダーコートを施したエンジンケーシングや上質な塗装が施されたタンクが特徴となっています。 そして、エンジンは、完全新設計の398cc水冷単気筒DOHC4バルブを搭載しており、最高出力40ps、最大トルク37.5Nmを発生します。 単気筒特有のレスポンスの良さを追求しており、全回転域で扱いやすい出力特性に整えられています。 また、電子制御面では、電子制御スロットルや切替式のトラクションコントロール、スリップアシストクラッチを標準装備しています。 くわえて、シャシには43mm径の倒立ビッグピストンフォークや鋳造アルミニウム製のスイングアームを採用しており、車両重量は170kgと非常に軽量に仕上げられています。 シート高は790mmとなっており、足つき性の良さも確保されています。 なお、価格は73万9000円からとなっています。最後はカワサキの4気筒400ccスポーツ●カワサキ「ニンジャ ZX-4RR」 最後に紹介するのは、カワサキ「ニンジャ ZX-4RR」です。カワサキ「ニンジャZX-4RR」 ZX-4RRは、1980年代から90年代にかけてブームとなった400cc4気筒スポーツの系譜を、現代の基準で再構築したスーパースポーツモデルです。 外観は上位機種の「ニンジャ ZX-10R」の流れを汲むデザインが採用されており、ラムエアシステムを搭載したフロントカウルがその性能を象徴しています。 そして、搭載されるエンジンは399cc水冷並列4気筒で、最高出力は77psに達し、走行風による過圧が加わるラムエア加圧時には80psを発生します。 最大トルクは39Nmとなっており、1万4500rpmという極めて高い回転数で最高出力を発揮する高回転型の特性を持っています。 また、機能面では、クイックシフターや複数のパワーモード、トラクションコントロールといった大型SSに匹敵する高度な電子制御を統合したシステムを搭載しています。 さらにサスペンションには、ショーワ製のBFRCライトリヤショックを採用するなど、サーキット走行までを見据えた装備が施されています。 なお、価格は121万円となっています。※ ※ ※現代の400ccスポーツモデルは、単なるステップアップの過程ではなく、一つの完成されたカテゴリーとして独自の地位を確立しています。 電子制御の恩恵により、高出力モデルであっても公道での安全性を確保しながら、その性能を享受できる環境が整っています。 今後も各メーカーの技術革新が進むことで、この排気量帯におけるさらなる選択肢の広がりが期待されます。