コペンなのに軽規格超えの「ZZ」とは? ダイハツが2002年から製造・販売している「コペン」は、軽規格のオープンスポーツカーで、現在は2代目が販売されています。 軽自動車規格に準拠するため、搭載エンジンは660ccですが、過去には「1.5リッターエンジン」を搭載した特別なコペンが存在しました。本革シート採用の豪華仕様! 1.5リッターエンジン搭載のダイハツ「コペン」とは?本革シート採用の豪華仕様! 1.5リッターエンジン搭載のダイハツ「コペン」とは? そのモデルとは、2005年の東京モーターショーで初公開された「コペンZZ(ダブルゼット)」です。【画像】超カッコイイ! これが斬新「“1.5L”コペン」です! (30枚以上) 同車に対して、ダイハツは「未知の魅力と走りを追求する」というコンセプトを掲げ、「未知」を意味する「Z」を「ZZ」と重ねることでその意図を強調しました。 このエンジンは最高出力109ps、最大トルク141Nmを発揮する自然吸気ユニットで、初代コペン(L880K型)に搭載されていた660cc直列4気筒DOHCインタークーラー付きツインスクロールターボエンジン(JB-DET型、最高出力64ps、最大トルク110Nm)と比べ、飛躍的に性能が向上しています。 エンジンのパワーアップに伴い、足回りも強化されました。 ブレーキは4輪ディスクブレーキに変更され、タイヤは205/40R16の大径サイズを採用することで、制動性能と走行安定性を高めています。 エクステリアは初代コペンをベースにしながら、大径タイヤに対応するためボディサイズを拡大。 全長は155mm長い3550mm、全幅は125mm広い1600mm、全高は15mm高い1260mmとなりました。 フェンダーを強調するデザイン加工が施され、力強いスタイリングを実現しています。 ボディサイズの拡大はわずかですが、視覚的には一回り大きく感じられる印象です。 インテリアでは、本革製の専用レカロシートと本革巻きのMOMOステアリングホイールを採用し、スポーティかつスタイリッシュな雰囲気に仕上げました。 そんなコペンZZですが、実際に当時の東京モーターショーでは大きな注目を集め、完成度の高さから「このまま市販されるのではないか」と期待されました。 しかし、残念ながら現在まで1.5リッターエンジン搭載のコペンは市販されていません。 現在販売中の2代目コペンも登場から11年経過し、フルモデルチェンジを期待する声も高まっています。 果たして「軽規格超えのコペン」が市販されるのか、今後の展開に注目が集まります。