扱いやすさと戦闘力を両立する進化系スーパースポーツたち ミドルクラスのスーパースポーツといえば、リッタークラスの高性能モデルに比べて扱いやすさとコストバランスに優れ、一般道からサーキットまで幅広く対応できることが魅力です。 近年では電子制御の進化やデザインの洗練が進み、「中間排気量」という立ち位置にとどまらない存在感を放っています。【写真】一般道もサーキットも楽しめるミドル「スーパースポーツ」3台を見る(41枚) 今回は、その中でも新車で購入できるモデルを3車種紹介します。●カワサキ「ニンジャZX-6R」 まず紹介するカワサキ「ニンジャZX-6R」は、636ccの水冷直列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデルです。 一般的な600ccクラスに比べて排気量に余裕があり、全回転域でのトルク特性に優れています。特に中低速域での粘りがあり、ワインディングや街乗りでも扱いやすさを実感できる仕様となっています。 デザイン面では、ニンジャZXシリーズのアイデンティティを受け継ぎつつ、フロントカウルやサイドカウルのレイヤー構造が特徴的で、空力性能と攻撃的なルックスを両立。LEDヘッドライトやTFTカラーインストゥルメントを装備し、先進的な雰囲気を醸し出しています。カワサキ「ニンジャZX-6R」 スマートフォン連携機能やトラクションコントロール、クイックシフター(アップのみ)など、装備も充実しています。 さらに、前後にショーワ製の高性能サスペンションを採用し、フロントはSFF-BP、リアはボトムリンク式ユニトラックを採用。 ブレーキには直径310mmのダブルディスクとラジアルマウントの4ピストンキャリパーを備えており、ストリートからサーキットまで信頼できる制動力を発揮します。 なお、価格は159万5000円に設定されています。ホンダとヤマハのミドル・スーパースポーツ●ホンダ「CBR600RR」 次に紹介するホンダ「CBR600RR」は、599ccの直列4気筒エンジンを搭載したスーパースポーツモデルで、MotoGP由来の技術が多数投入されているのが特徴です。ホンダ「CBR600RR」 最高出力は121ps、最大トルクは63Nmと、非常に高回転型のエンジン特性を持ち、サーキット走行に強い個性を発揮します。 外観は空力に配慮した流麗なフルカウルデザインで、グランプリレッドやマットブラックなどのカラーリングが設定されています。 インストゥルメントには多機能ディスプレイを採用し、視認性と操作性の両立を実現。ABSやトラクションコントロールなどの電子制御も装備されています。 また、フレームには高剛性のアルミツインスパー構造を採用し、前後には専用セッティングのサスペンションを搭載。優れた旋回性能と安定性を実現しています。 シート高は820mm、車両重量は193kgと軽量で、スーパースポーツとしての運動性能に特化したパッケージです。なお、価格は157万3000円となっています。●ヤマハ「YZF-R9」 続いて紹介するのは、ヤマハ「YZF-R9」は、888ccの水冷直列3気筒エンジンを搭載した新世代のスーパースポーツモデルです。ヤマハ「YZF-R9」 先代YZF-R6のポジションを引き継ぎつつも、トルクフルなエンジン特性と扱いやすさの両立を目指した設計が特徴で、最高出力は120ps、最大トルクは93Nmと、日常走行からサーキットまで幅広く対応します。 外観はM字ダクトを採用したフロントフェイスやウイングレットを備え、ヤマハのスーパースポーツらしいアグレッシブなデザインに仕上げられています。 ライディングポジションは過度な前傾を避けつつも、スーパースポーツらしいフロント荷重を実現しており、サーキットでもストリートでも快適に乗れる設計です。 電子制御面では、6軸IMUによる姿勢制御、YRC(Yamaha Ride Control)による複数の走行モード選択、ブレンボ製ブレーキシステム、クルーズコントロール、USB充電ソケットなど充実した機能を備えています。 5インチのフルカラーTFTディスプレイにはスマートフォン連携機能もあり、情報管理性にも優れています。 なお、価格は149万6000円に設定されています。※ ※ ※ 今回取り上げた3モデルは、それぞれ異なるアプローチでミドルクラスのスーパースポーツというジャンルを追求しています。 ニンジャZX-6Rはバランスの取れた万能型、CBR600RRはレーシングテクノロジーを色濃く反映した高回転型、YZF-R9はトルクと快適性を両立する新世代スポーツといった個性が際立っています。 自分のライディングスタイルに合った1台を見極めることで、バイクライフはより充実したものになるはずです。