スバル新型「ソルテラ 日本仕様」公開! 「出力50%アップ」&航続距離は“2割増し”に! 内外装から“中身まで大幅進化”! 「想定外な運転の楽しさ」を得たマイナーチェンジモデルの実力とは?

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マイナーチェンジで大幅進化!何が変わった?

 新型「ソルテラ」の性能アップが、とにかくすごい。EV(電気自動車)で誰もが気にする“一充電あたりの航続可能距離“は、従来型では487km(20インチタイヤを履くAWDモデル)〜567km(18インチタイヤのFFモデル)でした。

 それに対して新型では、同じ条件で622km~746kmと約2割もアップ。これは驚きです。

 さらに、外出先で重要となる急速充電のスピードも向上しました。温度コントロールまで含めた制御の進化に加え、急速充電の受け入れ上限が全仕様で150kWに引き上げられたことで、スバルによれば「ライバル勢と比べてもトップクラスの充電時間」なのだとか。

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 そして加速性能を左右するシステム出力も大幅アップ。従来型はFFモデルが最高出力204ps、AWDモデルがフロント109ps+リア109psの合計218psでしたが、新型では「FFモデルが224ps、AWDモデルはフロント224ps+リア118psの合計343psに。

 AWDモデルは、なんと従来比で50%以上もパワーアップです。これはもう驚かずにはいられません。

内外装デザインのみならず中身も大幅刷新された「ソルテラ」

 大規模マイナーチェンジ後の新型ソルテラは、EVの肝である走行系のメカニズムが今回の改良で“ほぼ総入れ替え”となりました。

 モーターとトランスアクスル、インバーターを一体化した「eアクスル」も、バッテリーも新設計。

 EVの進化スピードは著しく、少しでも改良を怠ればライバルにすぐ置いていかれてしまう。

 だからこそソルテラも、陳腐化を防ぐためにこのタイミングで大きく進化したわけです。

 しかし今回のマイナーチェンジは、そのレベルを超えていました。

 開発を統括したPGM(プロジェクト・ゼネラル・マネージャー)の井上正彦氏によると、「部品の8〜9割を刷新。フロアやプラットフォームにも手を加えている」とのこと。

 顔つきは従来モデルをリファインした程度に見えますが、実は中身はまるで別物なんです。

 ではなぜ、ここまで大がかりな変更になったのか。それは広範囲にわたる設計変更を実施した結果にほかなりません。

 まず、EVの要であるeアクスルとバッテリーを刷新したことで、それらを収める車体構造を変更。フロアやプラットフォームにも改良が加えられました。

 さらに軽量化のため、車体へのハイテン材(高張力鋼材)の使用を拡大。くわえて、ガラスルーフ中央の柱を廃止したことで新たな設計対応が必要になり、それに伴う衝突安全性能の見直しも行われています。

 ダッシュボードのデザインも一新。まさに“中身まで刷新されたソルテラ”です。

大規模な改良のカギは「今後のモデル展開」にあり!

 とはいえ、ここまで大規模な変更を行うには莫大なコストがかかるはず。失礼ながら、ソルテラは決して大ヒット車種というわけではありません。

 兄弟車であるトヨタ「bZ4X」の存在があるとはいえ、「販売規模に対して改良コストが見合うのか」という疑問も浮かびます。

 この謎を解くカギは、スバルのEV戦略――正確には、トヨタとスバルが進める“共同EV戦略”にあります。

スバル「ソルテラ」(左:マイナーチェンジ前、右:マイナーチェンジ後)

 ソルテラはbZ4Xの兄弟車ですが、実はこれだけではありません。今後スバルは、ソルテラに加えて「トレイルシーカー」「アンチャーテッド」、そしてもう1台の新EVを加えた計4モデルの展開を予定しています。

 これら4車種は共通のプラットフォームとメカニズムを使用。つまり、今回のソルテラ改良に投じられたコストは、ソルテラ単体ではなく“4モデル共通”の投資なのです。

 さらに、トヨタ側の兄弟車を含めれば合計8モデルが同じ基盤を使うことになります。

 1台ではなく8台で開発費を分担できるからこそ、ソルテラへの大規模投資が可能になったというわけです。

「パワー5割増し」は伊達じゃない…

 ちなみに今回、発売前にワインディングロードを模したテストコースで新型に試乗する機会がありました。

 まず従来モデルで1周走ったあと、新型に乗り換えてスタート。その瞬間から、速さの違いがはっきり分かります。

 スタートからの伸びが明確に違い、「パワー5割増し」は伊達じゃないと感じました。

 そして驚いたのはコーナリング性能。ハンドルを切るとスムーズにノーズが向きを変え、旋回中も姿勢が安定。ロールの収まりがよく、S字コーナーの切り返しでも挙動が落ち着いています。

 従来型にも不満はありませんでしたが、新型は一段上の完成度。正直、ここまで運転が楽しいとは想定外でした。

 エンジンを搭載しないことで前後重量配分が最適化され、バッテリーを床下に配置したことで低重心化。

 さらにモーターの出力特性が加速の鋭さに貢献し、ワインディングでも驚くほど軽快に走ります。

 加えて新型のAWD制御では、「アクセルの踏み込み量から前後タイヤへの動荷重を予測してドライバーの意思に素早く反応」「ステアリングの舵角から横Gを推定して駆動力を配分」といった新たなロジックを採用。

 これらの制御がドライバビリティ向上に寄与し、運転の楽しさをさらに引き上げています。

 つまり新型ソルテラは、見た目以上に中身が劇的に変わった一台。“EVの本気進化”を象徴するモデルといっても過言ではないでしょう。

【画像】超カッコいい! これがスバル新型「ソルテラ」です!

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Source: スバル新型「ソルテラ 日本仕様」公開! 「出力50%アップ」&航続距離は“2割増し”に! 内外装から“中身まで大幅進化”! 「想定外な運転の楽しさ」を得たマイナーチェンジモデルの実力とは?

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