2025年4月18日、スバルはニューヨーク 国際オートショーにおいて新型「アウトバック(米国仕様車)」を世界初公開した。
デザイン、実用性、インフォテインメントを中心に大幅な進化
アウトバックは、スバルのフラッグシップ クロスオーバーSUVだ。初代は1995年に日本ではレガシィ グランドワゴン(輸出名はアウトバック)として登場し、その後ランカスターに車名変更、2003年に登場した3代目から日本仕様もアウトバックとなる。今回発表された新型は7代目にあたる。

新型 アウトバック ウィルダネス(米国仕様)
エクステリアは、これまで以上に冒険心をかきたてるSUVらしいプロポーションとし、従来よりも高い車高と力強くたくましいデザインにより、街中や自然の中でも埋もれない存在感を表現した。インテリアは、機能的でありながらリビングライクな室内空間を想起させるデザインを採用。配色や素材で各グレードの差別化を図っている。
パワーユニットには、改良された水平対向2.5L直噴NAエンジンと、2.4L直噴ターボエンジンを搭載。また、全グレードに、改良型X-MODEを搭載。ステアリングは、2ピニオン式電動パワーステアリングを採用することで、よりダイレクトで自然なステアリングフィールと優れた応答性を実現している。
北米市場向けには6グレードで展開。2026年から発売予定だ
インフォテインメントは、次世代の12.1インチ センターインフォメーション ディスプレイと、12.3インチのフル液晶メーターを採用し、より高い反応性、使いやすさ、カスタマイズ性を実現する高性能プロセッサを搭載した。

12.1インチ センターインフォメーション ディスプレイが目をひく、新型アウトバックのインテリア。
実用性では、スクエアな開口形状により積載性に優れ、容量を確保した荷室空間を実現。また、高強度のラダー式ルーフレールを採用することで、さまざまなアウトドアシーンに対応できる機能性とデザイン性を両立させている。
安全装備では、アイサイトと広角単眼カメラに加え、新たに前側方レーダーを組み合わせることで、センシング性能を大幅に向上させた。また車線中央維持制御・先行車追従操舵制御の作動中、システムがドライバーに異常があると判断すると、ドライバーに注意・警告を実施し、後続車や周囲の車両へドライバーの異常を知らせながら車線内で停車するドライバー異常時対応システムも設定した。
さらに高度運転支援システムとして、アクティブレーンチェンジアシストや渋滞時発進アシスト、全車速ハンズオフアシストなどの機能を新たに採用している。
なお、ここで紹介している内容はすべて米国仕様のもの。米国市場では、プレミアム/リミテッド/ツーリング/リミテッドXT/ツーリングXT/ウィルダネスの6グレードを設定し、2026年以降の導入を予定している。日本仕様に関しては、現段階ではアナウンスされていない。

新型アウトバック ツーリングXT(米国仕様)
Source: スバルが新型「アウトバック」を世界初公開。大胆なエクステリア デザインを採用