KTM Sportcar 最新の公道仕様モデルとは? 台湾国内のハイエンド層の顧客に、よりユニークなブランドとドライビング体験を提供するため、永三汽車グループは2025年中頃に、オーストリアのスポーツカーブランド「KTM Sportcar」の台湾代理権を取得したことを発表しました。 そして2025年3月18日、初の導入モデルとなる「X-Bow GT-XR」を発表、正式な販売価格は2,368万台湾ドル(約1億1437万4400円)です。KTM Sportcarの「X-Bow GT-XR」が台湾で発売された(撮影:車訊網 CARNEWS)KTM Sportcarの「X-Bow GT-XR」が台湾で発売された(撮影:車訊網 CARNEWS)【画像】超かっこいい! これが「戦闘機由来のスーパーカー」です。(5枚) 当日には、カスタムカラーのパーツで競技性能を強化した全車カーボンファイバー仕上げ&エレクトロマグネティック・オレンジカラーの2台のデモ車も展示されました。 販売元によると、実車はすでにナンバープレート登録が可能で、正式な販売も開始されたとのこと。 今後は台数限定の受注販売方式を採用し、2台のカラー仕様車はグループの台湾における北部・中部・南部拠点で巡回展示される予定です。 ブランドの最新ロードバージョンである「X-Bow GT-XR」は、LMP(ル・マン・プロトタイプ)やGTレースカテゴリーの競技スタイルを踏襲し、多くの要素がX-Bow GTレーシングカーから移植されています。 専任エンジニアチームにより専用チューニングが施され、数千キロにわたるサーキットおよび公道でのテストを経て、限りなく純粋なレーシングカーに近い公道ドライビング体験の実現を目指しています。 車体構造は極限の軽量化を追求し、著名なレーシングカービルダー「Dallara(ダラーラ)」と共同開発したモノコック型カーボンファイバーシャシーと多くのカーボンファイバーパーツによって構成され、車両重量はわずか1130kgに抑えられています。 パワートレインには再調整された2.5L直列5気筒ターボエンジンを搭載し、最大出力500hp/59.2kgmを発揮。 7速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)により、0-100km/h加速は3.4秒、最高速度は280km/hという圧巻のパフォーマンスを誇ります。 さらに後輪駆動設定、機械式LSD(リミテッド・スリップ・ディファレンシャル)、前後ダブルウィッシュボーン式サスペンションなど、ドライビング性能を追求した設計により、卓越した操作性を提供します。 外観デザインは「Kiska(キスカ)」社が手がけ、F-35戦闘機の流線型ボディをインスピレーションとし、LMPおよびGTレーススタイルのデザインと空力技術を融合。 低くワイドなアグレッシブなボディラインに落とし込まれています。特にキャノピー式の戦闘機風ドアデザインは目を引くポイントで、まるで無重力で開閉するような未来的なギミックが印象的です。 インテリアもレーシングカーのDNAを色濃く反映しており、LEDスクリーンを組み込んだクイックリリース式レーシングステアリングが、ドライバーに必要な情報を提供します。 4点式レーシングハーネス、軽量バケットシート、前後スライド調整可能なペダルマウントなど、すべてが競技志向で設計されており、究極の一体感あるドライビング体験を実現しています。