23/04/2025 · 5 ヶ月前

スズキ「GSX-R1000」の系譜|GSX-R750をベースに生まれたGSX-Rシリーズのフラッグシップモデル【バイクの歴史】

2001年に初代が発売されたスズキ「GSX-R1000」。その特徴と、後継機種について紹介しよう。 

まとめ:オートバイ編集部

スズキ「GSX-R1000」の特徴

SUZUKI GSX-R1000 2001年モデル・輸出車総排気量:988cc エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒 乾燥重量:170kg

圧倒的な軽さとパワーでSSの歴史を変えた1台

1990年代後半、各社から軽量コンパクトなリッタークラスのスーパースポーツが登場する中、スズキのフラッグシップは大きく重いGSX-R1100だった。しかし、2000年にGSX-R750が劇的な進化を遂げると、翌年に兄弟車としてGSX-R1000が登場、勢力図を一変させる。

GSX-R750をベースにロングストローク化した排気量988ccエンジンは160PSを発揮。これを同じく750ベースのアルミツインスパーフレームに搭載、車重は乾燥で170kgという驚異の軽さを実現。750との重量差はたったの4kgだった。

抜群のパワーウエイトレシオを誇り、GSX-R1000は世界中のサーキットで勝利を重ね、最強の座をほしいままにするが、ロングストロークエンジンの恩恵で低中域のトルクが豊かで公道でも非常に扱いやすく、しかも750との共通パーツが多かったため、ライバルより価格もリーズナブルだった。こうして世界に愛されたGSX-R1000の快進撃が始まったのである。

スズキ「GSX-R1000」の注目ポイント

アルミツインスパーフレームは750よりやや肉厚だが基本的には同じ構成。170kgという乾燥重量はリッターSSらしからぬ軽量なもの。

ボア73mm、ストローク59mmの988ccユニット。FIシステムはバタフライバルブを2枚備え、優れたドライバビリティも実現した。

GSX-R1000独自の装備がフロントの6ポットキャリパー。倒立フォークはインナーチューブにコーティングが施される。

スイングアームはガッチリした補強の入ったやぐらタイプ。リアショックはリザーバータンク付きのフルアジャスタブル。

スズキ「GSX-R1000」の主なスペック

スズキ「GSX-R1000」の系譜

GSX-R1000/2001年

輸出車

2000年のGSX-R750ベースに排気量を988ccにまで拡大した水冷直4エンジンを専用フレームに搭載。優れた運動性、最高出力と扱いやすいパワー特性で世界中のサーキットを席巻した。

GSX-R1000/2003年

輸出車

初めてのモデルチェンジを受けた2003年モデル。新設計のツインスパーフレームに可変式スイングアームピボットを採用した車体に、エンジンもポンピングロスの低減やラムエア効率の向上などで164PSまでパワーアップ。ヘッドライトもそれまでの横2灯から縦2灯に変更され精悍なスタイリングとなった。

GSX-R1000/2005年

輸出車

フルモデルチェンジでエンジンは999ccとされ全面刷新。最高出力は178PSを発揮し、パワーウエイトレシオは0.93kg/PSというハイスペックを誇った。

GSX-R1000/2007年

輸出車

エンジンの最高出力は180PS超えという大台に到達。状況に応じて特性を変えるボタン操作でエンジン特性を切り替えるS-DMSが初採用された。

GSX-R1100/2009年

輸出車

ボア×ストロークから見直されたエンジンは185PSをマークしながらコンパクトな設計に。25周年を記念した世界1000台限定車も登場した。

GSX-R1000R/2017年

発売当時価格:204万1200円

8年ぶりにフルモデルチェンジし、初めて日本仕様が設定。車体の各部にはMotoGPテクノロジーを全身に取り入れて最高のパフォーマンスを発揮。

まとめ:オートバイ編集部

▶▶▶こちらもおすすめ 【インプレ】スズキ「GSX-R1000R」(2022年) - webオートバイ

関連記事

Categories

Tags

© TopCarNews Network. All Rights Reserved. Designed by TopCarNews