23/04/2025 · 5 ヶ月前

レクサスが新型「ES」を世界初公開! 7年ぶり全面刷新で全長5.1m“流麗ボディ”×「赤いLEXUSエンブレム」採用!上海で発表、来春にも日本導入へ!

7年ぶり全面刷新で8代目に! 日本にも来春導入へ

 レクサスは2025年4月23日、中国・上海で開幕した「上海モーターショー」で、新型「ES」を世界初公開しました。

 

 レクサスにおける基幹モデルと言えるESですが、今回8代目へと全面刷新を遂げます。どのような部分が進化しているのでしょうか。

7年ぶりにフルモデルチェンジされたレクサス「ES」 上海モーターショー2025で世界初公開された(撮影:山本シンヤ)

7年ぶりにフルモデルチェンジされたレクサス「ES」 上海モーターショー2025で世界初公開された(撮影:山本シンヤ)

 ESは1989年に登場した4ドアミドルセダンです。

【実車画像】超カッコいい! これがレクサス「新型ES」です! 画像で見る(30枚以上)

 日本で販売されていたセダン「カムリプロミネント」「ウィンダム」のレクサス版にあたり、北米を皮切りに展開するレクサスブランドの最初の車種としてデビューしました。

 これまで80以上の国と地域で販売するレクサスの基幹モデルで、中国においても2024年8月に累計販売100万台を達成するなど、根強い人気を持ちます。

 今回、7年ぶりの全面刷新を迎え8代目となった新型ESでは、「Experience Elegance and Electrified Sedan(エクスペリエンス・エレガンス&エレクトリファイド・セダン)」をコンセプトに、レクサスの次世代電動車ラインナップの先陣を切るモデルといいます。

 主に電動化技術の向上による基本性能の大幅向上、新たなデザインの採用、先進機能の強化が図られました。

 エクステリアは2023年に開催の「ジャパンモビリティショー2023」で披露されたコンセプトカー「LF-ZC」に着想を得て、セダンが最も美しく見えるスタイリングを追求。

 フロントフェイスでは次世代レクサスに用いる「ツインLシグネチャーランプ」を採用したほか、正面から側面まで連続的な流れとするスピンドル形状を採用。大胆で独創的な印象を与えました。

 ボディサイドはトランクレスの流麗なフォルムに、大胆な平面立体嵌合を組み合わせ、低重心なプロポーションを実現。ショルダー部の張り出しは力強さを与えています。

 リアは流麗さと低重心なスタンスを表現し、テールランプにはレクサスの発光ロゴと一体化した一文字ランプを採用。いっぽうウインカーやバックランプなどは外側の下部に配置する新たなデザイン「リヤLシグネチャーランプ」を用い、ボディの絞りを表現しています。

レクサス新型「ES」発表会の様子(撮影:山本シンヤ/上海モーターショー2025)

レクサス新型「ES」発表会の様子(撮影:山本シンヤ/上海モーターショー2025)

 ボディサイズは全長5140mm×全幅1920mm×全高1555-1560mm、ホイールベース2950mmです。

 全長は165mm、ホイールベースが80mm延長したことで、インテリアは広々とした空間を実現。

着座位置のアップやガラス面積の拡大、パノラマルーフの採用により、高い開放感ももたらしています、

 インパネは12.3インチの液晶メーターと大型ワイドのインフォテイメントディスプレイを備えたほか、内装に同化させた新開発の物理スイッチ「Responsive Hidden Switches(レスポンシブ ヒドゥン スイッチ)」を採用。手をかざすとスイッチが出現することで、非常にシンプルな印象を感じさせます。

 パネル加飾などにはバンブー(竹)をモチーフにした「Bamboo Layering」や「Modern Bamboo」、精緻な幾何学パターン「Micro Geometric」を設定。光・音・香りと連動した面発光加飾も用い、シンプルでクリーンな世界観をもたせています。

走りも進化? 気になるパワートレインは? 開発のポイントは?

 走行性能では専用開発し刷新したTNGA GA-Kを採用。フロントエンド、フロア、リアエンドの剛性を高めるなどの体幹強化を図り、ステアリング応答性や加減速レスポンスの向上を実現しました。

 サスペンションはフロントにマクファーソンストラット式、リアにはES初採用のマルチリンク式とし、駆動力の確実な伝達とスムーズな車両姿勢変化を両立。

 またリアはDRS(ダイナミックリアステアリング)を採用することで、優れた取り回しと車両安定性を実現しました。

専用開発し刷新したTNGA GA-Kを採用し、BEVも設定する

専用開発し刷新したTNGA GA-Kを採用し、BEVも設定する

 パワートレインはHEV(ハイブリッド)とBEV(バッテリーEV)をそれぞれ2タイプ用意し、多彩なラインナップを設定しました。

 HEVはES初採用となる2リッター4気筒ハイブリッド、および2.5リッター4気筒ハイブリッドで、2.5リッターモデルにはFWD(前輪駆動)のほか4WDも設定。

 高性能タイプの2.5リッターハイブリッド「ES350h」はシステム最大182kW(約247馬力)を発揮します。

 BEVでは165kW(約224馬力)のFWDモデル「ES350e」、252kW(343馬力)の高性能AWDモデル「ES500e」を設定。

 このうちES500eは電動四輪制御「DIRECT4」を搭載し、優れた操縦安定性と運転する楽しさを両立したといいます。

 先進機能では最新の「Lexus Safety System +」を採用。機能やセンサーの検知範囲を拡大し、支援の強化を図っています。

※ ※ ※

 新たなESについて、チーフエンジニアの千足浩平氏は次のように述べています。

「新型ESでは、セダンの概念をアップグレードすることを目指しました。

 セダンはエンジンルーム/モータールーム、居住空間、トランクの3つの箱で構成されており、高いボディ剛性と低重心を実現する工学的な合理性を備えています。

 これにより実現する、優れた乗り心地や操縦安定性、静粛性に大きな魅力があります。さらに、新型ESでは、セダンの優位性を活かし、デザインとパッケージの工夫で機能に根差した流麗なフォルムと広い居住空間の両立を目指しました。

 新たに開発したTNGA プラットフォーム(GA-K)により、HEV、BEVの多様な電動車の選択肢をお客様に提供することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。

 他にも、さまざまな最新技術を積極的に採用し全面刷新することで、これまでのLEXUSのセダンにはない新しい体験を造り上げています。

 開発現場では、企画やデザイン、設計・評価などの機能が一堂に会する「トヨタテクニカルセンター下山」で、何度もトライ&エラーを繰り返し、多岐にわたる課題をひとつひとつ解決していきました。

 開発に関わった全員の集大成として完成させたのが、今回の新型ESです。次世代レクサスの幕開けを象徴し、上質な体験を提供する新型ESを、ぜひともご期待ください」

 新型ESの詳細なスペックや価格などについては、それぞれ導入される地域で正式発表に近づくタイミングでアナウンスされるものとみられます。

 なお日本では2026年春に発売予定です。

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