低年式であってもデザインが古びないクルマやブランド力が魅力的なクルマは数知れず。そう、大人が乗って満足できる品質・デザイン・走行性能を兼ね備える“くたびれ感のない中古車”はやっぱり魅力なのだ。ここでは、そのものズバリの4台を紹介したい。【画像ギャラリー】100万円台でも「妥協した感」ゼロのクルマたちを見て!(12枚)文:FK/写真:トヨタ、日産、BMW Japan、CarsWp.com13代目クラウンのシャープなスタイリングは今の時代でも十分通用する!先代モデルから全長、全幅、トレッドを拡大した13代目のクラウン。躍動感あるフロントビューも大きな特徴だった。写真はロイヤルサルーンG 1955年の誕生以来、日本の高級車をリードする伝統のブランドとして確固たる地位を築いているクラウン。 2022年7月に発表された16代目は世界のフラッグシップカーへと生まれ変わり、新たなステージへ大きく歩みを進めている。 そんなクラウンの歴代モデルのなかから、大人が乗るべき中古車として推したいのは13代目。 というのも、現在の中古車市場では前期型であれば100万円以下、後期型でも150万円前後という比較的手頃な価格帯を形成しているのだ。 “安心”や“信頼”といった伝統の資質を受け継ぎながら先進の技術を積極的に取り入れ、世界基準の性能を確保しつつ日本人の感性と調和する魅力を備えた高級セダンを目指して開発された13代目のクラウン。 モデルラインナップはラグジュアリー志向のロイヤルシリーズ、スポーティ志向のアスリートシリーズに加え、優れた走行性能と環境性能を両立するハイブリッドが同時に発表された。 そんな13代目の大きな見どころは卓越した車両運動性能と快適な乗り心地。 3.5リッターエンジンとモーターを組み合せたハイブリッドには、4.5リッター車クラスの動力性能と2.0リッター車クラスの低燃費を両立するFR専用2段変速式リダクション機構付とし、環境に配慮しながらパワフルで滑らかな加速感を提供。 一方、ロイヤルシリーズには3.5リッター、3.0リッター、2.5リッターのV6エンジン、アスリートシリーズに3.5リッターと2.5リッターのV6エンジンと駆動力統合制御システムを備えた6 Super ECTを組み合わせて滑らか、かつ力強い走りを実現している。 これに加え、トヨタのフラッグシップセダンたる品格を高めて精悍さを増したエクステリアやドライビングプレジャーを高める室内空間などは、今の時代でも決して見劣りしないどころか、十分に所有欲を満たしてくれるに違いない。3代目エルグランドは外装・内装の特別感に加えて走りの良さも一級品2002年にデビューした2代目のエルグランド。現在の中古車市場では60万円前後という平均価格でお買い得感も高い 1997年のデビュー以来、日産のフラッグシップミニバンとして人気を獲得している “元祖高級ミニバン”ことエルグランド。ジャパンモビリティショー2025において、2026年夏に発売予定の新型を発表して話題になったことは記憶に新しいところだろう。 そんなエルグランドの現行モデルは通算3代目だが、デビューしたのは15年以上も前の2010年8月というご長寿モデルだけに、中古車市場でもタマ数は豊富で平均価格も160万円前後。前期モデルであれば100万円以下で購入することができる。 迫力満点のスタイリング、特別感・最高級・最上質という言葉が相応しい室内空間、クラストップレベルの燃費性能、考え抜かれた装備と取り回しの良さなどから、発表から2週間で累計6386台を受注した3代目のエルグランド。 さらに、エルグランドのアドバンテージとなったのは優れた走行性能で、エンジンはデビュー当初から現在に至るまで3.5リッターと2.5リッターの2種類をラインナップし、なかでも最高出力280ps&最大トルク35.1kgf・mを誇るV型6気筒DOHCのVQ35DE型3.5リッターエンジンは専用チューニングによって同クラスのガソリンミニバンとしては当時トップクラスの出力特性と街乗りから高速走行まで胸のすくような走りを実現している。 また、トランスミッションに6速マニュアルモード付無段変速機のエクストロニックCVT-M6を採用するだけでなく、ドライバーのアクセル制御や運転状況・走行環境を検知しながら最適な変速制御を行うアダプティブシフトコントロールも導入して走行性能と燃費性能も両立。 3代目になって駆動方式はFF化されたが、最適チューニングを施した低重心のプラットフォーム、高剛性ステアリング、高性能ショックアブソーバーなどの採用によって安定感のある走行フィーリングや直進性を実現していることもポイント高し。貴重なプレミアムコンパクトハッチバックのレクサスCT200hは買って損ナシ!ダイナミックなスポーティさや洗練された艶を表現し、ダイナミズム・環境性能・先進性を昇華した独自のエクステリアを実現したCT200h。写真は2011年デビュー時の前期型 2011年1月、レクサスの新たな時代を切り拓くクルマを目指して開発された5ドアハッチバックのCT200h。 ラグジュアリーブランドとして名を馳せるレクサスのラインナップのなかにあって、一般庶民でも手が届きそうな価格帯でデビューしたCT200hは、現在の中古車市場でも平均価格が160万円前後と比較的リーズナブルなことに加え、2014年1月のマイナーチェンジ後のモデル(中期型)でも100万円強というお買い得な状況を呈している。 乗り心地に貢献するパフォーマンスダンパーを採用した高いボディ剛性に加え、新開発のサスペンション、ステアリングに設けたパドルシフトによって減速時のフィーリングを自在にコントロールし、俊敏な操舵性と乗り心地を両立したCT200h。 また、加速フィール、ステアリングの手応え、メーター表示などを切り替え可能なドライブモードセレクトを採用してドライバーの気分に応じた走りを実現するとともに、1.8リッターアトキンソンサイクルエンジンとレクサスのハイブリッドドライブ技術を最大限に活用することで、JC08モードで30.4km/L、10・15モードで34.0km/Lというクラストップレベルの燃費性能も実現した。 見た目も車高を低く押さえた独特の低重心フォルムが熱い走りを連想させた。 2014年1月のマイナーチェンジでは、レクサスのデザインアイコンであるスピンドルグリルを導入してフロントフェイスを一新。 他にもインテリアではシート表皮やカラーなどのバリエーションを大幅に拡大。また、ボディ剛性の強化などによって静粛性や乗り心地も大きく向上させるなど、レクサスのハイブリッド専用プレミアムコンパクトとして洗練された個性が際立つダイナミックなスタイルと躍動感あふれる俊敏な走りに磨きをかけたが、2022年10月に生産終了に……。 今となっては新車で買うことができない貴重なプレミアムコンパクトハッチバックであることに加え、このクルマがレクサスブランドの1台であることも大きな魅力といえるだろう。FRレイアウトが走る楽しさを提供してくれるBMWの2代目1シリーズ大型のキドニーグリルや片側2灯式のバイキセノンヘッドライト、さらには3分割されたエアインテークによるフロントデザインがBMWらしいスポーティさを醸し出した2代目の1シリーズ FFレイアウトが圧倒的大多数を占めていたコンパクトカー市場において、2004年にハンドリングにこだわるFRレイアウトを引っ提げてデビューしたBMWの1シリーズ。 街中でも扱いやすいコンパクトさに都会的なデザイン、力強い走り、当時としては最先端の安全支援テクノロジーを備えながらも価格が比較的安価なことから幅広いユーザーに人気を博したが、その2代目が現在の中古車市場において平均価格が120万円前後というお手頃な価格帯で推移している。 初代モデルに対して全長を95mm、ホイールベースを30mm延長して居住性が向上した2代目。 特に、後席は足元スペースを従来モデルよりも約20mm拡大することで居住性も大きく改善された。 一方、駆動方式は初代モデルと同様にFRを採用するとともに約50:50という理想的な前後重量配分も実現し、BMW特有のスポーティで俊敏なハンドリング性能を提供。加えて、サスペンションもさらなる最適化を図ったことで快適性も兼ね備えていた。 エンジンは低回転から広い回転域で最大トルクを発生させることを可能としながらも、燃料消費量と排出ガスを低減させることに成功した1.6リッターの直列4 気筒BMWツインパワーターボエンジンを搭載。 発売当初のグレード構成は116iと120iの2種類が設定されたが、116iには136psの最高出力と22.4kg・mの最大トルク、120iには170psの最高出力と25.5kg・mの最大トルクというスペックが与えられた。 また、高効率な8 速AT、無駄な燃料消費を抑制するエンジンオートスタート/ストップ機能、ブレーキエネルギー回生システム、電動パワーステアリングなどの先進技術を数多く採用して最高出力を11%、最大トルクを38%向上させながら燃費も24%向上。 高い環境性能を達成したエンジンとともに、BMWエフィシェントダイナミクスの設計思想に基づく優れた環境適合性を実現した。