今となってはなかなか見ることが難しくなった貴重な「スズキの歴代バイク」を紹介する連載企画。 そんなスズキの歴代バイクを振り返りながら、もし「今のバイクに例えるなら…?」と、編集部 岩瀬が独断と偏見で選んでみたいと思います。今回はスズキGPチャンピオンマシン譲りのオフロード・トレール「RH250」です。SUZUKI RH250(1984)「乾燥重量103kgに最高出力は35馬力⁉︎ 公道を走れるオフロードレーサー!」RH250(1984)イタリア・ミラノで行われたEICMA 2024で発表され、先日の発売から予想以上の高い人気を博している「DR-Z4S」。スズキのオフロード・トレールとして十数年振りに復活したバイクだけあって、みんな待っていたのでしょう……。そんなDR-Z4Sの国内発売もあったので、今回は「スズキのオフロード・トレールの歴史」をちょっと振り返ってみたいと思います。【関連記事】250ccで乾燥重量114kg! スズキ「DR」シリーズ第一号機『DR250S』は現代の「Vストローム250 SX」の祖となるバイクだった⁉ - スズキのバイク!“スズキイエロー”を決定づけた市販車レーサー“RM250シリーズ”のファーストモデルがコレ!- スズキのバイク!DR-Z4Sの直接的な祖先にあたる“DRシリーズ”の第一号機として登場したのは、1982年に発売された「DR250S」にまで遡ります。それまではロードスポーツの車体にブロックタイヤを履かせてアップタイプのマフラーを装着したスクランブラースタイルの「ハスラーシリーズ」か、公道を走ることができないコンペティションモデルの「RMシリーズ」がラインアップされてきましたが、1984年にスズキは公道も走れるレーサーマシン譲りのオフロードモデルを登場させます。そのマシンが今回紹介する「RH250」です。画像1: SUZUKI RH250(1984)当時、スズキ市販モデルのオフロードレーサーが「RM」シリーズだったのに対し、「RH」とはスズキのワークスモトクロッサーにつけられていた特別な名称。公道も走れる「RH250」ですが、世界モトクロス選手権を制したGPチャンピオンマシン「RH」の性能や技術をフィードバッグさせた、まさにワークスレプリカと呼ぶに相応しい250ccのスーパー・クロスカントリーモデルとして登場したのです。エンジンは新設計となる水冷2ストロークピストンリードバルブ単気筒を搭載し、排気量が250ccでありながら、最高出力は7500回転で35馬力(!?)を発揮するクラス最大級のハイパワーなものでした。実はこれもスズキが世界初!250ccのDOHC水冷4気筒を搭載した『GS250FW』は“足まわり”もスゴかった⁉︎ - スズキのバイク!ちなみに、同時期に発売され、250ccモデルでは世界初の4サイクル水冷DOHC4気筒エンジンを搭載した、ハーフフェアリング付の250ロードスポーツ「GS250FW(1983年)」の最高出力が11000回転で36馬力を発揮していたことと比較しても、いかにハイパワーなモデルだったかがわかります。画像2: SUZUKI RH250(1984)そのパワフルすぎるエンジンを軽量・高剛性のパイプ製セミダブルクレードルフレームに搭載した車体は、なんと乾燥重量103kg(!?)の驚異的な軽さを誇り、当時のライバル車よりも20~30kgも軽量だったと言われています。他にも、今ではあまり聞き馴染みのない“板バルブ方式”のフラットスライドキャブレターを採用し、ボア×ストロークはワークスマシンとほぼ同じ70×64.8mmのビッグボアを採用することで、エンジンパワーを最大限にミッションへ伝える構造になっていました。(下に続きます)【こちらもどうぞ】【考察】次の新型「GSX-S1000GX」には『ウイングレット』が付くかも⁉︎ 空力特性を強化したティザー動画が見応えたっぷり! - スズキのバイク!【2026モデル】超万能250ccバイク『GSX250R』が“凝ったグラフィック”で新登場! だけど価格は据え置きです! - スズキのバイク!【無料】新型『DR-Z4SM/S』や新型『アドレス125』も! パソコン&スマホ待ち受け『壁紙』がダウンロードできます! - スズキのバイク!【SNS『X』やってます!】スズキのバイク! 公式『X』はこちらです! x.comさらに、バネ下重量を軽減する角形アルミ製スイングアームを採用し、クッションユニットの両端をフレームに直接固定しないフルフローティング構造のサスペンションを搭載するなど、足回りの性能にも抜かりがない、まさにワークスレプリカと呼ぶに相応しいオフロード・トレールマシンでした。現行車に例えるならどんな車種?さて、ここからはあくまでもスズキのバイク編集部 岩瀬の個人的な主観で「現在のバイク」に置き換えてみる妄想企画です。今回紹介した往年の名車「RH250」を現代のモデルに例えるのはもちろんコレ。先日、日本でも発売されたばかりの期待の新型『DR-Z4S』と比べてみたいと思います。DR-Z4S(チャンピオンイエローNo.2/ソリッドスペシャルホワイトNo.2)2009年頃までラインアップされていたスズキのオフロード・トレール「DR-Z400S」の後継機モデルとして発表された「DR-Z4S」。公道を走れるスタンダードなオフロードモデルは250ccモデルが主流なのに対し、400ccの水冷ビッグシングルを搭載したハイスペックマシンになっています。エンジンの80%以上をリニューアルし、完全新設計のスチール製ツインスパーフレームに搭載。スロットル・バイ・ワイヤを採用し、ライディングモードを切り替えられる「SDMS(スズキドライブモードセレクター)」や、新Gモードなど介入レベルを切り替えられる「トラクションコントロール」など電子制御システムも搭載。新時代のオフロード・トレールモデルとして登場しました。DR-Z4S(ソリッドアイアングレイ)“オフロード走行の要”と言っても過言ではないサスペンションは、前後とも伸側・圧側減衰力調整とプリロード調整が可能なフルアジャスタブル仕様!しかもリアはリザーバータンク付きのモノショック!車両本体価格が119万9900円(10%消費税込み)となかなかのお値段ですが、それに見合う価値がある。新型「DR-Z4S」は国産トレールバイクの最高峰モデルだということは間違いありません。1984年にワークスモトクロッサーのレーサーレプリカモデルとして登場した「RH250」のような現代の最強公道オフロードこそが『DR-Z4S』です。新型『DR-Z4S/SM』に乗ってみた感想は?新型『DR-Z4S』に乗って思ったこと→スズキは「とんでもないバイク」を世に出してきたのでは……? - スズキのバイク!新型『DR-Z4SM』はフロントタイヤがあまりにも簡単に……オフロード『DR-Z4S』と真逆すぎる!? - スズキのバイク!スズキファンのためのWEBサイト!スズキのバイク!- TOPへ戻る -