軽さとパワーのバランスが良いよね! 扱いやすくて軽快なハンドリングが特徴の 650ccから900ccまでの「ミドルネイキッド」3選


650〜900ccクラスで展開される各社のミドルネイキッド

 650〜900ccクラスのネイキッドモデルは、リッタークラスに比べて軽量で、扱いやすい排気量とされています。

リッタークラスに比べて軽量でパワーも扱いやすい650ccから900ccクラスのネイキットバイク(写真はカワサキZ650)

【画像】幅広い年齢層で人気の「ミドルネイキッド」バイク3台を写真で見る(39枚)

 さらに、中型以上のトルクや馬力を持ちながらも、過剰になりすぎない点が特徴とされ、幅広い層が選ぶカテゴリーです。

 ここでは、いずれも新車で購入可能なモデルで、各社が展開する代表的な3車種を紹介します。

●カワサキ「Z650」

 まずひとつ目の車種は、2017年に登場したモデルカワサキ「Z650」です。

カワサキ「Z650」

 Z650は「Z」シリーズの中堅を担うモデルで、歴代のZシリーズ同様、軽快な走りと扱いやすさを重視した系譜に位置づけられています。

 また、「Sugomi」をデザインコンセプトとして開発され、全体の造形はカワサキらしいシャープな印象でまとめられています。

 特にテールライトは「Z」の文字を形づくる造形となっており、シリーズの象徴として設計されています。

 なお、2020年のモデルチェンジではTFTカラー液晶メーターを搭載し、視認性が向上しました。

 また、ETC2.0車載器が標準装備され、利便性を意識した装備が整えられています。

 搭載されるエンジンは2気筒で、最高出力は68psと控えめなものの、瞬発力を重視した特性が盛り込まれています。

 さらに、2023年には「カワサキトラクションコントロール」が搭載され、より安定したライディングが可能となりました。

 なお、Z650の新車販売価格は103万4000円に設定されています。

トライアンフ「トライデント660」

 2つ目は、トライアンフ「トライデント660」です。

トライアンフ「トライデント660 トリプルトリビュートエディション」

 トライデントは、1960〜70年代に存在した名車「トライデント」の名を復活させつつ、新開発の660cc 3気筒エンジンを搭載した現代的なロードスターとして位置づけられています。

 そして、トライデント660は、2020年に登場した比較的新しいモデルです。

 ネイキッドモデルとしては減少傾向にあった丸目ヘッドライトを採用しつつ、スイングアームマウント式のテールデザインを組み合わせることで現代的なスタイルを取り入れています。

 なお、モデル名の「トライデント」は「三又の武器」を意味し、その名の通り最高出力81psの3気筒エンジンを搭載しました。

 また、電子制御面では、ライドバイワイヤによるスロットル制御や、ウインカーのオートキャンセル機能、エンジンモード切替機能などを備えています。

 さらに、2025年モデルではクイックシフターを標準装備するなど、大幅なアップデートが加えられました。

 なお、新車の販売価格は「トライデント660」が99万5000円、「トライデント660 トリプルトリビュートエディション」が101万5000円に設定されています。

最後の1台はYAMAHAの「MT」シリーズの中心を担うモデル

●ヤマハ「MT-09」

 そして、3つ目の車種はヤマハ「MT-09」です。

ヤマハ「MT-09」

 MT-09は2014年に初登場して以来、ヤマハ「MT」シリーズの中心を担うモデルです。

クロスプレーン思想を反映した3気筒エンジンと進化を続ける電子制御技術を特徴としています。

 また、エンジンにはスーパースポーツ「YZF-R1」の「クロスプレーンエンジン」思想を引き継ぐ3気筒エンジンを採用。最高出力は120psで、ミドルクラスの中でも力強い性能を誇っています。

 2021年には上級仕様「MT-09 SP」が日本でも販売され、サスペンションや装備面の差別化がおこなわれたほか、6軸IMUやクイックシフターなどが搭載されました。

 さらに、2024年には大幅なマイナーチェンジを実施し、フロントデザインの刷新に加え、電子制御の拡充がおこなわれています。

 これにより、新たにAT仕様の「Y-AMT」が追加され、クルーズコントロールやバックスリップレギュレーターによる制御など、多岐にわたる機能が搭載されました。

 なお、新車の販売価格は「MT-09」が125万4000円、「MT-09 SP」が144万1000円に設定されています。

 このように、カワサキ「Z650」、トライアンフ「トライデント660」、ヤマハ「MT-09」の3車種は、それぞれ異なる方向性で設計されています。

 造形や搭載されるエンジンの形式、さらに電子制御や標準装備の違いが明確に分かれており、同じミドルクラスでも選択肢は多様です。

※ ※ ※

 ミドルクラスのネイキッドモデルは、軽さとパワーを両立しながら、各メーカーの特徴が反映された仕様が展開されています。

 今回紹介した3車種も、それぞれに異なる個性を持ち、比較しやすいラインナップといえます。

 また、各モデルともに頻繁にアップデートがおこなわれており、今後の動向に注目が集まりそうです。

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