洗練されたスタイルと本格的な走りを両立する250ccスポーツモデルたち 250ccクラスのフルカウルモデルは、軽量な車体による取り回しの良さと、風圧を軽減するカウルによる快適な走行性能が特徴です。 このカテゴリーは、かつてのレーサーレプリカブームを彷彿とさせる高い運動性能を追求しつつ、現代のライダーが求める日常的な扱いやすさや最新のデジタルデバイスとの親和性も重視して設計されています。【画像】超カッコいい! 国産メーカー「250ccフルカウルスポーツ」3台を見る(37枚) 各社がフラッグシップモデルで培った技術を惜しみなく投入しており、小排気量ながら本格的なスポーツ走行を楽しむことが可能です。 今回は、現行で購入可能であり、それぞれ異なるキャラクターを持つ3車種を取り上げます。●ヤマハ「YZF-R25」 まず紹介するのは、ヤマハ「YZF-R25」です。ヤマハ「YZF-R25」 YZF-R25は、「毎日乗れるスーパーバイク」をコンセプトに開発されました。 2014年の国内発売開始以来、上位機種である「YZF-R」シリーズのレーシングマインドを受け継ぎつつ、日常での扱いやすさとスポーツ性能を両立したモデルとして展開されています。 外観デザインは、ノーズ先端からテール後方に貫く水平基調の造形軸を中心に、空力性能を追求したM字型ダクトを配置したフロントカウルが特徴となっています。 くわえて、睨み目をイメージした2眼の4エレメントLEDポジションランプを採用しており、シリーズ共通のスポーティな表情を形成しています。 さらに、スリムな形状のシートとサイドカバーによって脚が自然に動かしやすくなっており、ライディング時の一体感や快適性も高められています。 そして、搭載されるエンジンは、249ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒で、最高出力35ps、最大トルク23Nmを発揮します。 このエンジンは、市街地で常用する低中速域での扱いやすいトルク特性と、ワインディングなど高回転域での高揚感を両立させるセッティングがほどこされています。 重量は169kgと軽量に抑えられており、シート高は780mmに設定されているため、足つき性に優れ、乗り降りのしやすさにも貢献しています。ヤマハ「YZF-R25」 また、機能面では、レバー操作の負担を軽減し、シフトダウン時の急激なエンジンブレーキによる車体挙動を緩和するアシスト&スリッパークラッチを採用しています。 くわえて、視認性がよいフル液晶マルチファンクションメーターや、スマートフォンなどの充電に便利なUSBソケットを装備し、日常使いからツーリングまで快適なライディングをサポートします。 なお、価格は、標準モデルが69万800円、ヤマハ発動機創立70周年を記念した特別仕様の「70thアニバーサリーエディション」が71万2800円に設定されています。続いてカワサキとホンダの本格ニーハン●カワサキ「ニンジャ ZX-25R」 次に紹介するのは、カワサキ「ニンジャ ZX-25R」です。カワサキ「ニンジャ ZX-25R」 ニンジャ ZX-25Rは、250ccクラスで唯一となる並列4気筒エンジンを搭載して2020年にデビューし、クラスの枠を超えたパフォーマンスを追求したモデルです。 外観デザインは、カワサキのレース活動を象徴する「ZX」シリーズのアグレッシブなスタイリングを踏襲しており、大排気量モデルを彷彿とさせる重厚なフォルムとなっています。 センターラムエアシステムを搭載したフロントフェイスは、高速走行時に空気圧を利用して吸気効率を高める機能を備えています。 そして、エンジンは、249ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒を搭載し、ラムエア加圧時に最高出力48ps、最大トルク21Nmというスペックにより、高回転域までスムーズに吹け上がる特性を持ちます。 重量は184kgで、シート高は785mmに設定されており、自然なライディングポジションをとることができます。 また、足回りには倒立フロントフォークやホリゾンタルバックリンク式のリヤサスペンションを採用し、大径ブレーキディスクとラジアルマウントキャリパーを組み合わせることで、優れた制動力と操作性を実現しています。 電子制御や機能面では、アシスト&スリッパークラッチにくわえて、カワサキトラクションコントロールとパワーモードを連携させたインテグレーテッドライディングモードを搭載しています。 これにより、スポーツ、ロード、レイン、ライダー自身の好みに合わせた設定など、走行条件に応じた最適なモードを簡単に選択することが可能です。 なお、価格は、装備を充実させた「SE」モデルが101万4200円、サーキット性能を高めた「RR」モデルが105万2700円です。●ホンダ「CBR250RR」 最後に紹介するのは、ホンダ「CBR250RR」です。 CBR250RRは、「TOTAL CONTROL」をコンセプトに、ライダーが意のままに操る楽しさを追求して開発されたスポーツモデルです。 外観は、低く構えたノーズからテールへと跳ね上がる「AGGRESSIVE SPEEDY SHAPE」をコンセプトとするレイヤードカウルが特徴です。 さらに、ウインドスクリーンの高さやフューエルタンク上面の形状を最適化することで整流効果を高め、ライダーへの風圧による負担を軽減しています。 そして、搭載されるエンジンは、249ccの水冷4ストロークDOHC4バルブ直列2気筒エンジンで、最高出力42ps、最大トルク25Nmを発揮する設定となっています。 重量は168kgと非常に軽量で、シート高は790mmとなっており、リニアなハンドリングと高速度域での安定感を両立した設計がなされています。 また、機能や電子制御の面では、緻密で自然なアクセル操作を可能にするスロットルバイワイヤシステムを採用しています。 くわえて、走行状況や好みに合わせてエンジン出力特性を変更できるライディングモードの切り替え機能や、アシスト&スリッパ―クラッチも装備されており、ライダーの走りを幅広く支援します。 なお、価格はカラーリングによって異なり、「マットビュレットシルバー」が90万2000円、「パールグレアホワイト」と「グランプリレッド」が94万500円です。※ ※ ※ 250ccのフルカウルモデルは、扱いやすい排気量でありながら本格的なスポーツ走行を体験できるカテゴリーとして、独自の進化を遂げてきました。 今回取り上げた3車種においても、それぞれ先進の電子制御や利便性の高い専用装備が充実しており、市街地の移動から休日の本格的なスポーツ走行まで、幅広いシーンで活躍する性能を備えています。 今後も排ガス規制への対応が求められるなか、メーカー各社がどのような形で走行性能を追求していくのか、動向が注目されます。