オフロードからスーパースポーツまで、同じ心臓を持つ3つの個性 現在の125ccクラスは、かつての入門用という枠を超え、趣味性の高い乗り物としての立ち位置を確立しています。 なかでもヤマハが展開する125ccモデルは、先進の可変バルブ機構を備えた水冷エンジンを核としつつ、それぞれの用途に特化した車体設計がほどこされています。【画像】超カッコいい! 選べるヤマハの原付二種「125cc」3台を見る(32枚) 同一のエンジン形式を採用しながらも、ライダーが求める走行シーンに合わせて最適なパッケージングが選択できる点が大きな特徴です。 今回は、現行で新車購入が可能なヤマハの125ccクラスから、異なるジャンルの3車種を取り上げます。●ヤマハ「XSR125」 まず紹介するのは、クラシカルなデザインを取り入れた「XSR125」です。ヤマハ「XSR125」 XSR125は、ヤマハが展開するネオレトロスタイルの「XSR」シリーズの末弟にあたるモデルです。 外観デザインは、丸型のヘッドライトやテールランプ、水平基調の燃料タンク、タックロール仕様のシートなど、昔ながらのバイクの造形を取り入れています。 そして、エンジンは上述のWR125Rと同系の124cc水冷単気筒エンジンで、最高出力15ps、最大トルクは12Nmという仕様です。ヤマハ「XSR125」 また、同じくVVA機構を搭載し、市街地でのスムーズな加速と高速巡航時の出力を両立しています。 機能面では、シフトダウン時の急激なエンジンブレーキを和らげるA&Sクラッチを採用しており、クラッチレバーの操作力も軽減されています。 また、丸型のLCDメーターを装備し、外観の雰囲気とデジタル表示を組み合わせています。 なお、XSR125の価格は50万6000円です。続いてはオフローダーとスーパースポーツ●ヤマハ「WR125R」 続いては、オフロード走行と日常での扱いやすさを両立したヤマハ「WR125R」です。ヤマハ「WR125R」 WR125Rは、競技用車両である「YZ」シリーズを頂点とする、ヤマハのオフロードモデルの系譜を受け継ぐ入門モデルに位置付けられています。 外観デザインは、車体中心部に部品を集中させた構成と、シュラウドからサイドカバーにかけて水平に伸びるラインが特徴です。 フロントに21インチ、リアに18インチのホイールを採用し、オフロード走行に適した車体構成となっています。 そしてエンジンには、124ccの水冷4ストローク単気筒エンジンが搭載されています。 このエンジンは最高出力15ps、最大トルク11Nmを発揮し、エンジン回転数に応じてバルブの作動を切り替えるVVAという機構を備えることで、低速域から高速域まで力強いトルク特性を生み出すといいます。 また、WR125Rはフロントに油圧制御のABSを搭載しているほか、スマートフォンと連携して各種情報を確認できるLCDメーターも採用されています。 なお、WR125Rの価格は53万9000円に設定されています。●ヤマハ「YZF-R125」 最後に取り上げるのは、スポーツ走行を見据えた「YZF-R125」です。ヤマハ「YZF-R125」 YZF-R125は、ヤマハの最高峰スポーツモデル「YZF-R1」などの血統を受け継ぐスーパースポーツモデルです。 外観デザインは、空気抵抗を抑えるカウリングや、フロントのシングルヘッドライトと左右のポジションランプによる特徴的な顔つきを持っています。 そして、エンジンは前述の2車種と同じ124cc水冷単気筒エンジンを搭載し、最高出力15ps、最大トルク12Nmを発揮します。 また、後輪の空転を抑えるトラクションコントロールシステムが標準装備されており、雨天時の濡れた路面などでも安定した走行を支援するといいます。 さらに、YZF-R125にはA&Sクラッチや街乗りとスポーツ走行で表示を切り替えられるマルチファンクションLCDメーターも備わっています。 なお、価格は51万7000円に設定されています。※ ※ ※ 今回紹介した3モデルは、共通の基本構造を持つエンジンを搭載しながらも、全く異なる外観と機能を持っている点が特徴です。 フレーム形状や電子制御の有無、ライディングポジションの違いにより、それぞれのジャンルに特化した走行性能が実現されています。 免許制度の変更や排ガス規制の強化が続くなか、原付二種クラスの市場が今後どのように展開されていくのか、その動向にも注目が集まりそうです。