ホンダがSUV「ZR-V」の改良モデルを発売する。最も大きな変更点はICE(ピュアエンジン)車がラインアップから消滅すること。なぜガソリンエンジンのみで走るモデルがなくなるのか。他の改良点も併せてお伝えする。なぜ今、ホンダは「CR-V」を日本に再投入するのか - 開発責任者に聞く ホンダ「ZR-V」ホンダが3月27日に発売する「ZR-V」の改良モデル ハイブリッドの方が圧倒的に売れている? ホンダがSUV「ZR-V」の商品改良を実施する。改良後の価格は370.7万円~472.78万円だ。 今回の改良で最も大きなトピックスは、ICE車がラインアップから消滅し、e:HEV(いわゆるハイブリッド)車のみとなること。これまでの販売でも、ユーザーの支持はe:HEV車に集まっており、国内でのZR-VにおけるICE車の販売割合は10%に過ぎなかったという。ちなみに、「e:HEV」とはホンダが採用する「シリーズ・パラレル・ハイブリッドシステム」の名称だ。 改良前のZR-Vでは、ICE車とe:HEV車の間に35万円程度の価格差があった。もちろんe:HEV車のほうが高いのだが、税制の優位性や下取り価格の差により、その価格差はかなり縮まるという。また、購入者の多くが残価設定ローンを利用しているとのことで、価格差はあまり影響がないそうだ。 先日の社長会見でもあったように、ホンダとしては今後、ハイブリッドに注力していくという方針もある。 ICE車の廃止により、ZR-Vのグレード展開はベーシックな「e-HEV X」と上級の「e-HEV Z」の2タイプとなる。また、特別仕様車として「e-HEV Z」に「ブラックスタイル」と「クロスツーリング」の2タイプを設定。特別仕様車については後述する。 ホンダ「ZR-V」「e-HEV Z」の「ブラックスタイル」 何が変わる? 全体として共通する変更点は、車内のUSBポートだ。 従来タイプのUSBポートはフロアコンソールの前側にUSB-Aが1つ、USB-Cが1つと、フロアコンソールの後側(後席エアコン吹き出し口下側)にUSB-Cが2つという構成だった。今回の改良で前側はダッシュボードセンターの下に位置を変更。USB-Aを廃止し、USB-Cが2つとなった。後側は配置、タイプともに変更はない。 ホンダ「ZR-V」「ブラックスタイル」のインテリア ホンダ「ZR-V」前側のUSBポート ホンダ「ZR-V」後側のUSBポート フロント側についてはPD(パワーデリバリー)対応の45Wタイプとなり、パソコンなどの充電にも対応した。フロントUSB-Aは7.5Wタイプ。リヤは従来どおりの5V/3.0A(15W)だが、ホンダアクセスがオプションでPD対応用品を設定している。Xグレードに関連する変更点は以上。 続いてはナビの変更だ。従来もホンダコネクト対応ナビを採用していたが、改良後はGoogleを搭載した9インチタイプとなる。ただし、Google搭載ナビはZグレードに標準で、Xグレードの場合はオプション設定となっている。GoogleMapをはじめとしたGoogle Playのアプリやハンズフリー操作が可能なGoogleアシスタントにより、コネクテッドで便利なドライブが可能になる。 ホンダ「ZR-V」Google搭載ナビはZグレードに標準装備。Xグレードではオプション設定となる エクステリアカラーは4色追加となった。Xを含む全てのタイプに追加となるのは「メテオロイドグレー・メタリック」。Zグレードと特別仕様車のブラックスタイルには「トワイライトミストブラック・パール」と「シーベッドブルー・パール」を設定する。特別仕様車のクロスツーリングは専用色の「デザートベージュ・パール」のみとなる。 Zグレードの変更点は、先に紹介したUSBポート関連とナビに加え、ETC2.0車載器の標準搭載、デザインを刷新した18インチアルミホイール(ベルリナブラック+切削クリア)の採用、ライトグレーステッチの革シートの採用といったところ。 特別仕様のクロスツーリングが新鮮 特別仕様車のブラックスタイルは、従来のブラックスタイルが採用していたクリスタルブラック・パール色のアウタードアハンドル、ドアミラー、フロントバンパーガーニッシュ、バンパーコーナープロテクター、サイドシルガーニッシュを引き続き採用。ブラックのルーフライニングも踏襲している。 新採用はクリスタルブラック・パール色のシャークアンテナ&テールゲートスポイラー、ベルリナブラックのハニカムパターン・フロントグリル、新デザインとなるベルリナブラック+ダーク切削クリアの18インチホイール、プライムスムース&プライムスウェードのコンビシート。 ブラックスタイルの価格はFFが447.92万円、4WDが467.72万円。 ホンダ「ZR-V」クリスタルブラック・パール色のシャークアンテナ&テールゲートスポイラー 新設定のクロスツーリングはアウトドア感覚を盛り込んだフレッシュなZR-Vだ。エクステリアにはマットグレー・メタリックのハニカムパターン・フロントグリル、フロントバンパー、フロントバンパー・コーナープロテクター、フロントバンパー・ガーニッシュ、フロントバンパー・ロアガーニッシュ、専用サイド・ロアガーニッシュ、マットブラックの18インチアルミホイールといった専用パーツを装着。インテリアではオレンジステッチのステアリングホイール、グレージュの専用内装色とシート周りのオレンジステッチがクロスツーリング専用となる。 クロスツーリングの価格はFFが452.98万円、4WDが472.78万円。 ホンダ「ZR-V」新設定の特別仕様車「クロスツーリング」 なお、今回撮影したクロスツーリングは、ホンダアクセス扱いのアクセサリーであるボディサイドモールを装着している。 【フォトギャラリー】ZR-V改良型のブラックスタイル 【フォトギャラリー】ZR-V改良型のクロスツーリング 諸星陽一 モロホシヨウイチ この著者の記事一覧はこちら ホンダのSUV「CR-V」が経てきた紆余曲折と日本復活の背景ホンダの新型CR-Vは「無限」なし! 個性を出したいなら純正アクセサリーで600万円を払っても後悔なし? ホンダの新型「プレリュード」に試乗!