プレリュード向けアクセサリーの24年の「進化」とは 2025年に24年ぶりに復活した6代目「プレリュード」。スペシャリティクーペなのは言わずもがなですが、歴代モデルを振り返るとそれだけに留まらない「プラスα」がありました。 初代は日本初の電動サンルーフを採用し、専用シャシで内装も高品質。2代目は世界一低い車高を実現し、デジタルメーターなど先進装備を満載。3代目は世界初となる4WS(四輪操舵)を採用、17万台を売り上げる大ヒット作に。さらに4代目は「VTEC」、5代目は「ATTS(アクティブ・トルクトランスファーシステム)」と、ホンダの挑戦も詰まっていました。 そんな挑戦は実はアクセサリーにも当てはまります。ホンダの純正アクセサリーはホンダアクセスが担当しており、1976年に設立以降、様々なアイテムが設定されましたが、その1つがエアロパーツです。 実はプレリュードの進化とともに、アクセサリーも進化を遂げていった歴史があります。ホンダアクセスのパーツを装着した5代目「プレリュードSiR」と新型「プレリュード」 まず、2代目プレリュードでリアスポイラーが初設定されました。当初はドレスアップアイテムでしたが、3代目は空力を考慮した設計に加え、LEDハイマウントストップランプ付も相まって大ヒット。【画像】超カッコイイ! これが新型「プレリュードの“純正エアロ仕様”」です! 画像で見る(30枚以上) 4代目はよりノーマルのフォルムに溶け込む流麗なデザインとなり、「ノーマルよりノーマル」な定番アイテムとなりました。 そして、5代目で初のフルエアロパーツを設定。このアイテムは単なるドレスアップではなく機能(エアロダイナミクス)がプラスされていました。カッコよくいえば、ホンダアクセスが提唱する実効空力の“原点”ともいえる思想が盛り込まれたモノでもありました。 その思想は6代目にもシッカリと踏襲されています。 スポーツテイストをさらに高めるエクステリアコーディネイト「PRELUDE Sports Style」として設定されるテールゲートスポイラーとフロントロアスカートは、「リフトバランスを整える」、「風の流れを確認しながらセッティング」、「見た目と性能の両立」、「ホンダ純正クオリティ」と、こだわりの開発が行なわれています。 今回は5代目と6代目のホンダアクセスのエアロパーツ装着車を乗り比べて、実効空力の“歴史”と“継承”を体感してきたので報告したいと思います。ホンダ5代目「プレリュードSiR」(右は編集部Nが拝借した東京都の田中さん所有車両) まずは5代目「SiR」グレードの4WS仕様+エアロパーツ装着車に乗ります。 実は取材に同行した編集部N氏がエアロパーツレスの素クルマ(同じSiRの4WS仕様で貴重なナビゲーション装着車)を用意してくれたので、同条件で再確認ができました。 常用域での違いは分かりませんが、高速走行では「んっ、何か違うかな!?」といった印象。 具体的には、直進時にも関わらず、フロントはフワフワと接地感が希薄、リアはソワソワと落ち着かないノーマルに対して、エアロパーツ付は心なしか「ドシッ」とした感覚でノーマルよりも修正舵が少なく直進が楽です。 これは個体差ではなく、エアロパーツによるリフト低減&前後バランスが整えられたことで直進安定性が増したと考えていいでしょう。 ただ、「誰もが即座に感じられるか?」といわれるとそうではなく、「注意深く比べてみると……」というレベル。それでも「空気の力で走りを変えたい」という意思は感じました。最新のプレリュードのエアロパーツは「常用域」でも実感できる? 続いて6代目のエアロパーツ装着車に乗り替えます。5代目とは24年の差があるので、クルマとしての素性は隔世の感があります。ノーマルでも走りに大きな不満はありませんが、エアロパーツの装着でプレリュードらしさがさらに引き上げます。 具体的には操舵力はそのままに、ステアリングフィールがいい意味でキレが抑えられた穏やかな特性に変化しています。といっても、ダルな特性になったわけではなく、心地よい“タメ”が追加された感じです。ホンダアクセスのパーツを装着した新型「プレリュード」 フットワークも同じ印象で、「シビックタイプR」譲りといえるような、ノーズがインに吸い込まれるように旋回していくノーマルに対して、エアロパーツ装着車はより素直/より自然/よりジェントルに旋回します。 さらにFFながらもリアタイヤを今まで以上に効果的に活用し、クルマ全体で旋回する感覚が増しています。 恐らく、エアロパーツの実効空力効果で「前後のリフトバランスが整う」「リアタイヤに荷重が掛かりやすくなる」「4つのタイヤをより効果的に使って曲がることが可能になる」「結果的にリアの安定性・安心感がより増す」「上のような印象に繋がる」、というわけです。 もちろんエアロパーツは直進安定性にも効いており、ノーマルよりもステアリングを握る力を強めることなく、ビシーッと真っすぐ走ってくれます。まるでワイドトレッドになったかのように。その結果、レーンキーピングアシストの精度も確実に上がっています。ホンダアクセスのパーツを装着した新型「プレリュード」と5代目「プレリュード ちなみに6代目には走りの特性が変化するドライブモードが装着されていますが、個人的にはエアロパーツとの相性が最も良いと感じたのは「スポーツ/GT」ではなく「コンフォート」です。 バネ下は無理に抑え込まないスムーズな足の動きで路面の凹凸を上手にいなしつつも、バネ上は空気の力でクルマの無駄な動きを抑えるので、優しいけどシッカリ感のある乗り味を実現。その結果、スペシャリティクーペらしさはより増したかなと感じます。 ちなみに、これらの印象は常用域でも実感できるレベルです。 その理由は一口にエアロパーツといっても、レーシングカーのようにダウンフォースで無理やりクルマを押さえつけるのではなく、空気を味方にしてクルマのバランスを整える“実効空力”に基づいて開発されたアイテムだからです。 確かに、5代目のそれと比べるとデザインも規模も控えめですが、走らせると24年分の違いは歴然でした。「最小限の変更で最大限の効果を生む」。これこそがホンダアクセスがこれまで長きに渡って培ってきた知見・ノウハウの賜物です。 カスタマイズパーツは料理でいうと塩コショウのような存在ですが、シェフの振り方次第で旨味はさらに増します。ホンダアクセスの実効空力エアロパーツは、そんなアイテムといっていいと思います。【画像】超カッコイイ! これが新型「プレリュードの“純正エアロ仕様”」です! 画像で見るパーツだけで「約1300万円」!? ホンダの「フル無限仕様 ピュアスポーツ」どんな仕様? 「尖ったパーツ」で“武闘派”になった「シビックタイプR」! 2種類の無限パーツを比較!ダイハツの「新たな2ドア“FR”スポーツカー」に注目! 軽量コンパクトボディに「理想の重量配分」×走りのサス採用!? 「次期型コペン」を示唆する「K-OPEN」ランニングプロトコンセプトが進化中