ランクルFJが5月14日、ついに正式発表となった。そこで、ランクル250のオーナーである筆者から見たランクルFJをざっくばらんに語っていきたい。ひょっとすると、乗り換えるかも!?文:ベストカーWeb編集部/写真:ベストカーWeb編集部、トヨタ【画像ギャラリー】ランクル250オーナーから見たランクルFJと250の写真を全チェック!(7枚)ランクル250とランクルFJを徹底比較ランクル250VXガソリン車のオーナーから見たランクルFJは魅力的か? 乗り換えるのか? 筆者はランクル250VXガソリン車を1年半前から乗っている。よく言われることだが、2.7Lガソリンエンジンなので、「出足が遅くて燃費が悪い」と周りからよく突っ込まれるのだが、メリハリのあるアクセル操作をしていれば遅いとは思わない(苦し紛れ……)。 さすがに高速道路のETCゲートからの加速では、アクセルを強く踏まないと後続車から煽られることもなきしにもあらずだが……。 ということで、ランクル250オーナーからの視点で、ランクルFJを見るとどうなるか? ランクルFJのボディサイズは全長全長4575×全幅1855×全高1960mmとランクル250に比べると日本ではピッタリ まずはボディサイズ。エクステリアデザインに関しては、ランクルFJはキャラが立つ可愛いデザインという印象。対して250は堂々としていてデカい。 普段ランクル250に乗っていて、都内の狭い路地やコインパーキング、郊外の大型SCの駐車場で、デカすぎて嫌になっていないかとよく聞かれるが、その点については、前後横方向、そして真上からの画面をモニターに映してくれるので、全然問題なし。 だいたいこういう答えをすると、やせ我慢してないかと聞かれるけど、そんなことはございません。大型SCの入り口に掲げてある「全高2.1m以下」には引っかからないし、コインパーキングで四苦八苦したことはない。機械式駐車場に入らないことを除けば、困ったことはほぼないのだ。 実際、ランクル250のボディサイズは全長4925×全幅1980×全高1925mm。対するランクルFJは全長4575×全幅1855×全高1960mm。つまり、ランクル250に比べて、全長が-350mm、全幅が-125mm、全高は+35mmと、ホイールベースは-250mmの2580mmだ。 わかりやすくいうと、ランクルFJはミドルクラスSUVの新型RAV4(全長4600×全幅1855×全高1680mm)とほぼ同サイズだから、さまざまな車種からの乗り換えでも何の問題はないと思う。 取り回し(最小回転半径)性能に関しては、ランクルFJが圧勝だ。ランクル250は6m、ランクルFJは5.5mだから、これも都内で乗るうえでこの差はデカい!走り、燃費の違いは?ランクルFJはVXガソリンのみのラインナップ。パワートレインはランクル250と同じだが、燃費は走りはどう違う? ランクルFJはガソリンエンジンのVXのみのラインナップ。このエンジンはランクル250のVXガソリンエンジンと同じエンジンだ。2.7L、2TR-FE型エンジンは163ps/25.1kgmのスペックも同じ。 ただし、WLTCモード燃費は、ランクル250の7.5km/Lに対してランクルFJは8.7km/Lと1.2㎞/Lも燃費がいい。車重を見ると、ランクル250は2240kg、ランクルFJは1960kgと280kgも軽い。 WLTCモード燃費を細かく見ていくと、以下の通り。 それぞれのモードで1.1~1.3㎞/L、ランクルFJのほうが燃費がいい。■ランクル250VXガソリンのWLTCモード燃費総合燃費=7.5㎞/L市街地=5.7㎞/L郊外=7.6km/L高速=8.6km/L■ランクルFJ VXガソリンのWLTCモード燃費総合燃費=8.7㎞/L市街地=6.8㎞/L郊外=8.8km/L高速=9.9km/L ちなみに筆者のランクル250VXガソリンの実測燃費は、トータルで6.3km/Lというトホホな数値。さすがに高速道路では7.8km/Lくらいまでは伸びるが極悪燃費車の部類に入る燃費だ。同じガソリンエンジンということを考えると、ランクルFJの実走燃費は7㎞/L代か……。 もちろん加速に関しては車重が280kgも軽いランクルFJのほうが速いだろう(ランクル250=2240kg、ランクルFJ=1960kg)。ちなみにATは両車ともに同じ6速ATだ。 4WD方式はランクル250がセンターデフにトルセンLSDを採用したフルタイム4WD、ランクルFJはL4、電動リアデフロックを備えたパートタイム4WDと差はあれど、ランクル250はGA-F、ランクルFJはIMVという、強靭なラダーフレーム構造であるし、サスペンションは両車ともに、フロントはオンロードでの直進安定性の高いダブルウイッシュボーン、リアは強い接地のあるリジット式。 総合的な悪路走破性に関してはランクル250に分が上がるだろうが、ハードなオフロードコースでなければランクルFJでも遜色は感じないだろう。 ただ、これからランクルFJを買おうと思っている人に1つ注意点を。特にラダーフレーム車に初めて乗る、という人は、高速道路の継ぎ目やあまり路面のよくない舗装路を走ると、ガタガタとボディが揺れるので、モノコックボディで上質な乗り心地のクルマに乗り継いできた人は嫌になる可能性もあるので要注意。筆者は逆にそれが武骨でいいのだけれど……。最大の違いはラゲッジスペースかランクルFJのラゲッジスペース ランクルFJは2列シート5人乗り、ランクル250はGXが2列5人乗りで以外のグレードは3列7人乗りだ。販売台数の大部分はVX、ZXの3列7人乗りなので、その差を紹介しておきたい。 その前にコクピット関連について。ランクルFJはベーシックなオフロード四駆だけにプラスチッキーなハードパッドが多いのはランクル250オーナーからするとちょっと気になるところ。 ただ250VXガソリンと同じ7インチTFTメーター&マルチインフォメーションディスプレイや12.3インチディスプレイオーディオは同じだし、運転席8ウェイパワーシートも標準装備。ただし、シートヒーターは付いているものの、シートベンチレーションが装備されていないのは気になった。ランクルFJの後席は75mmスライドし、リクライニングは40度可能 さて本題の後席の居住スペースとラゲッジルームについて。ランクルFJの後席は前後スライド(75mm)&リクライニング(40度)は可能だが、ランクル250はセカンドシート(28度)、サードシート(8度)ともにリクライニングはするものの、スライド機構はない。ランクル250のラゲッジスペース。セカンド、サードシートを倒せば荷室長は1905mmに広がるので車中泊が可能 ランクル250とランクルFJの最大の違いはラゲッジ寸法、ラゲッジ容量だろう。ランクル250(7人乗り)は171~2017L、ランクルFJ5人乗りは795~1607Lとランクル250のサイズが大きい分、当然ラゲッジ容量、寸法ともに大きいのは明白。■ラゲッジ容量・ランクル250VX 3列7人乗り=7人フル乗車時171L、5人乗車時937L、2人乗車時2107L・ランクルFJ VX 3列5人乗り=5人乗車時795L、2人乗車時1607L■ラゲッジ寸法・ランクル250VX 3列7人乗り荷室長フロントシート、セカンドシート使用時=最小905mm荷室長フロントシート使用時=最大1905mm荷室幅=1395mm荷室高=1090mm・ランクルFJ 2列5人乗り荷室長フロントシート使用時=最大1480mm荷室幅=1135mm荷室高=1030mm ランクル250のセカンドシート、サードシートを倒すとやや斜めながらフラットにできて、セカンドシート、サードシートを倒せば荷室長が最大1905mmと車中泊も可能だ。 いっぽう、ランクルFJはセカンドシートを倒すとラゲッジとシートの背もたれの部分に大きな段差が発生する。これはアフターパーツで段差を埋めるマットが発売されれば解決するが、それでもセカンドシートを倒しても荷室長が1480mmだから、対角線に寝る姿勢を取らないと車中泊はできないかもしれないのだ。ランクルFJの価格は450万100円ランクル250VXガソリンとランクルFJVXガソリンとの価格差は127万9300円。これを安いと見るか、高いと見るか 発表されたランドクルーザーFJの価格はVXガソリンのみのラインナップで450万100円。ランクル250は2026年4月3日にマイナーチェンジしたVXガソリンのみしか受注を受け付けておらず、ディーゼル車は2026年12月以降の発売予定となっている。 VXガソリン車の価格は577万9400円だから、ランクルFJとの価格差は127万9300円! ここまでランクル250が高いと、ランクルFJが魅力的に思えてくる。 最近、ランクルFJに乗り換えないのか……、という質問をよくされるのだが、買い換えません! ランクル250のデカさと豪快さが好きで乗っているので(笑)。 ランクルFJはすでに受注停止しているところが多く、生産台数は月1300台だから、先行き不透明。ランクル250にしてもこれから受注してもいつになることやら……。どうしても欲しい人はディーラーにいますぐに行くことをお薦めする。