2026年4月、トヨタの人気ミニバン「ノア」「ヴォクシー」が一部改良を実施。福祉対応車を除きガソリン仕様が廃止され、全車ハイブリッド(HEV)に統一された。カーボンニュートラルの実現に向けた大きな転換点だが、購入検討者にとって気になるのは実燃費の変化。WLTCモードで23km/Lを超える数値は、日常の足としてどれだけ家計に優しいのか。ガソリン車からの乗り換え層や初めてミニバンを検討するユーザーに向け、燃費性能の進化を検証する!【画像ギャラリー】フロントマスク一新したノアがカッコいい!! 新しくなった大人気ミニバン「ノア・ヴォクシー」をチェック(30枚)文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタガソリン車廃止の背景とHEV統一のメリットトヨタ ノア/ヴォクシーが一部改良となりガソリンモデルは廃止。ハイブリッド一本化でよりクルマとしての魅力を増した 2026年4月10日、トヨタはミニバン「ノア」「ヴォクシー」の一部改良を発表し、5月6日に発売した。今回の改良で最も大きな変更は、ガソリン仕様の廃止と全車HEV(ハイブリッド)への統一だ。福祉対応車を除き、これまでのラインナップにあったガソリン車が姿を消し、ハイブリッド車のみの構成となった。 HEV統一の背景には、カーボンニュートラルの実現というトヨタの長期的なビジョンがある。同時に、モーターやバッテリーを刷新した新開発のハイブリッドシステムにより、燃費性能と静粛性の向上も図られている。市街地やファミリーユースでの扱いやすさが増した点も、HEV一本化の大きなメリットだ。 グレード構成は、ノアがS-X、S-G、S-Zの3グレード、ヴォクシーがS-G、S-Zの2グレードとなっている。価格は、ノアのS-Xが326万1500円から、ヴォクシーのS-Zが438万200円まで設定されている。エアロ意匠への一本化も同時に行われ、見た目の満足感とグレード選択の分かりやすさが向上した。WLTCモード23.4km/Lの燃費性能と日常での実用性WLTCモード燃費は23km/L超えを実現。ガソリン満タンでは1200kmも走れる計算だから驚きだ! WLTCモード燃費は、2WD車で23.4km/L、4WD車でも22.1km/Lを達成している。ミニバンとしてはトップクラスの低燃費であり、日常の買い物や送迎、週末のドライブまで幅広いシーンで効率よく走行できる数値だ。燃料タンク容量は52リットルとなっており、満タンでの航続距離は理論上1200km以上に達する計算になる。 実際の走行では、信号の多い市街地ではモーター走行の比率が高まり、燃費はさらに良化する傾向がある。一方、高速道路での長距離走行では、エンジンとモーターの協調制御が効率を維持する。ノアとヴォクシーの基本性能は共通だが、外観デザインで異なる個性を演出している。ノアは上質でやさしい印象、ヴォクシーはシャープで存在感のあるデザインとなっており、見た目の好みで選べるのが魅力だ。 HEV統一により、購入時の選択肢はシンプルになった。燃費性能を重視するファミリー層にとって、ハイブリッドが標準装備となったことは歓迎すべき変更だ。ガソリン車を惜しむ声もあるかもしれないが、実用性と経済性の両立を考えれば、HEV一本化はミニバンの新しいスタンダードとして確立されるだろう。