各メーカーの個性が光る、注目のモダンクラシックモデル 近年、バイク市場において確固たる人気を集めているのが「モダンクラシック」や「ネオレトロ」と呼ばれるジャンルです。 かつての名車を彷彿とさせるクラシカルな外観でありながら、最新の技術や装備を兼ね備えており、日常の街乗りから長距離のツーリングまで快適で安心感のある走りが楽しめます。【画像】懐かしさってカッコ良さに繋がるね!「ネオレトロ」バイク3台を写真で見る(38枚) こうした背景から、各メーカーも伝統的なデザイン要素と先進的な走行性能を巧みに融合させた新しいモデルを次々と市場に投入しています。 今回は、2026年4月現在新車で購入可能で、質感の高さや細部へのこだわりが際立つ3車種を取り上げます。●カワサキ「Z650RS」 まず紹介するのは、カワサキ「Z650RS」です。カワサキ「Z750RS」 Z650RSは、レトロスタイルと現代のスポーツモデルテクノロジーを融合させたミドルクラスのネオレトロモデルとして誕生した系譜を持ちます。 外観デザインは、ノスタルジックな丸型LEDヘッドライトや砲弾型のメーターユニット、スリムなフューエルタンクなど、1970年代のスポーツモデルから着想を得た特徴的な造形となっています。 くわえて、ヘッドライトのリング部分にはグルービング加工がほどこされるなど、細部のディテールにもモダンな雰囲気が加味されています。 エンジン特性としては、水冷4ストローク並列2気筒の649ccエンジンを搭載しており、最高出力68ps、最大トルク63Nmを発揮し、低中速域の力強いパフォーマンスとスムーズなレスポンスを両立しています。カワサキ「Z750RS」 機能面や電子制御については、カワサキトラクションコントロール(KTRC)やアシスト&スリッパークラッチ、ABSを備えるほか、ETC2.0車載器を標準装備しており、実用性にも配慮された設計です。 また、軽量なトレリスフレームの採用により車両重量は188kgに抑えられ、800mmに設定されたシート高によって前傾姿勢を抑えたアップライトなライディングポジションが特徴です。 なお、価格は108万9000円に設定されています。続いてはホンダの単気筒とヤマハのスポーツヘリテージ●ホンダ「GB350 S」 続いて紹介するのは、ホンダ「GB350S」です。ホンダ「GB350S」 GB350Sは、空冷単気筒エンジンの鼓動感が追求された「GB350」をベースに、よりスポーティーな個性を与えられたロードスポーツモデルという位置づけです。 外観デザインは、リアホイールを17インチに小径化してワイドなラジアルタイヤを装着したほか、メインステップ位置を後方上部に、ハンドル位置を低く設定してアクティブなライディング姿勢に対応しています。 さらに、スウェード調の仕上げとレッドステッチがあしらわれたタックロール風ワディングシートや、前後フェンダーの軽量化によって軽快なスタイルに仕上げられています。 そしてエンジンは、空冷4ストロークOHC単気筒の348ccで、最高出力20ps、最大トルク29Nmを発揮し、低回転域からの粘り強いトルクとクリアな鼓動感が味わえます。 機能面においては、全ての灯火器にLEDを採用しており、アナログ速度計と液晶ディスプレーを組み合わせたメーターにはギアポジションなども表示されます。 また、全長2175mm、全幅780mm、全高1100mmの車体サイズに対し、15Lの容量を持つフューエルタンクを備え、長距離の移動にも対応する設計です。 車重は178kgに抑えられて扱いやすく設計されており、800mmのシート高で足つき性にも配慮されています。 なお、価格はカラーによって異なり、「ベータシルバーメタリック」が69万3000円、「ヘビーグレーメタリック-U」が71万5000円です。●ヤマハ「XSR900 GP」 最後に、ヤマハ「XSR900 GP」を取り上げます。ヤマハ「XSR900 GP」 XSR900 GPは、「XSR900」をベースに、1980年代のヤマハGPファクトリーマシンである「YZR500」をオマージュして開発されたスポーツヘリテージモデルの系譜を持ちます。 外観デザインは、流線形のアッパーカウルや別体式のナックルバイザー、ゼッケンプレート風のフロントマスクなどを備え、80年代のレーシングマシンの造形美を現代の技術で再現しています。 また、メインフレームはデルタボックスを思わせるシルバー塗装となっており、アナログ調の専用テーマを設定できる5インチTFTメーターなど、細部の見せ方にも独自の工夫が取り入れられています。 そして、XSR900 GPは水冷DOHC直列3気筒の888ccエンジンを搭載し、最高出力120ps、最大トルク93Nmという強力なパワーを発揮します。 機能面や電子制御については、6軸IMUによる多彩な車体制御システムや、走行状況に合わせたYRCモード、クイックシフター、クルーズコントロールなどを搭載し、先進のテクノロジーで走りをサポートします。 さらに、足回りにはKYB製のフルアジャスタブルサスペンションや、独自の軽量スピンフォージドホイールを採用し、フロントブレーキにはリニアなコントロール性を実現するラジアルマスターシリンダーを装備しています。 車両重量は200kg、燃料タンク容量は14Lとなっています。 なお、価格はカラーによって異なり、「ホワイト」が143万円、「イエロー」が146万3000円です。※ ※ ※ 今回取り上げた3車種は、いずれも過去の名車からインスピレーションを受けつつ、独自の解釈で現代のバイクとして高い完成度に仕上げられたモデルです。 ネオレトロやモダンクラシックというジャンルは、単なる懐古趣味にとどまらず、その独自のスタイルから新しい価値観を持つライダーからも幅広い支持を集めています。 今後も各メーカーから、伝統的なデザインと最新のテクノロジーを両立させた独創的なモデルが登場することが期待されます。