ついにその時がやってきた! 2026年3月21日、タイで新型ランドクルーザーFJが世界に先駆けて発表されたのだ。かつての名車40シリーズの精神を継承しつつ、現代のニーズに合わせてコンパクト化された「手の届くランクル」の正体とは!? 現地での熱狂的な発表内容とともに、気になる日本導入への期待を徹底解説!【画像ギャラリー】部分アップもあり! 右ハンドル仕様のランドクルーザーFJをたっぷり見て!(122枚)文:ベストカーWeb編集部/写真:トヨタ自動車伝説の40シリーズが現代に蘇る!? タイで世界初公開されたランクルFJの衝撃タイで開かれた発表会の模様 トヨタ・モーター・タイランドは2026年3月21日、ランドクルーザー・シリーズの最新モデル「ランドクルーザーFJ」を世界初公開した。今年はランドクルーザー誕生75周年という記念すべき年であり、その物語は1951年の「トヨタBJ」から始まった 。このランクルFJは、世界的な人気の原点となった40シリーズの精神に立ち返り、「自由(Freedom)」と「喜び(Joy)」という2つの核となる価値を届けるために開発されたモデルだ。 外装デザインのコンセプトは「PLAYFUL DICE(遊び心のあるダイス=サイコロ)」。スクエアなボディ形状に、切り詰められた前後オーバーハング、そして背面に背負ったスペアタイヤなど、一目でオフローダーと分かる力強くも遊び心のあるシルエットが特徴だ。 ボディサイズだが全長4610mm、全幅1855mm、全高1890mm、ホイールベースは2580mmとなっており、かつて発表されたプロトタイプの数値(全長4575mm、全幅1855mm、全高1960mm)より長く、低くなっている。とはいえRAV4とほぼ同寸という点に変わりはなく、このコンパクトなサイズ感により、優れた機動性と自信を持ったコントロールが可能となっている。 新型ランクルFJは、トヨタ・モーター・タイランドのバンポー工場で生産される 。タイ国内の部品使用率は84%に達し、日本を含む世界60カ国へ年間4万台以上を輸出する計画だという 。ランクルとして日本国外で本格的に量産される初のケースであり、タイの誇りと日本の技術が融合した象徴的な一台といえる。信頼の2.7Lガソリンと本格4WDシステムを搭載! 走りはガチのランクル基準新型ランドクルーザーFJ パワートレインは既報の通り、世界中でその耐久性が証明されている2.7L直列4気筒ガソリンエンジン「2TR-FE」。ランドクルーザー250にも搭載されているユニットで、最高出力166PS、最大トルク245Nmを発生する。これに6速ATを組み合わせ、パートタイム4WDシステムとリア・デフロックを標準装備することで、あらゆる地形でのフルコントロールを可能にしている。 シャシーは、実績のあるIMVラダーフレーム・プラットフォームをベースに、ランドクルーザーの基準に合わせて強化・洗練されたものを採用している。リアの構造強化や溶接ポイントの追加により、ランクルの名に恥じない剛性と耐久性を確保。サスペンションはフロントに独立懸架ダブルウィッシュボーン、リアに4リンク式を採用し、悪路での路面追従性と快適な乗り心地を両立させた。 さらに700mmの渡河性能や、大きなアプローチ・デパーチャーアングルを備えており、ガチのオフロード走行も難なくこなす実力を持っている 。 インテリアは「FUNCTIONAL FUN COCKPIT」をテーマに、直感的な操作が可能な水平基調のデザインを採用 。最新の12.3インチタッチスクリーンオーディオはワイヤレスのApple CarPlayやAndroid Autoに対応し、7インチのデジタルメーターには傾斜計も備わっている 。過酷な環境での使用を想定し、メンテナンスが容易で耐久性の高い素材が選ばれているのも見逃せないポイントだ。衝撃の価格は620万円スタート!? 日本仕様は「手の届く存在」になるかランドクルーザーの文法に則ったインテリア 最も気になるのはその価格だ。タイでの公式発表によると、ランドクルーザーFJ(4WD)の通常価格は128万9000バーツ 。ただし、2026年8月までの期間限定で、特別価格126万9000バーツから提供される 。これを現在の為替レート(1バーツ=約4.9円)で換算すると、日本円にして約620万円スタートということになる。 たしかに、タイ仕様の装備内容は非常に充実している。プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロールを含む最新の安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準装備し、パノラミックビューモニターや7つのSRSエアバッグなど、上位モデルに劣らない豪華な安全・快適装備が奢られている。 タイではオーナーが自分のスタイルを表現できるよう、あえてカスタマイズの余白が残されており、ARBと共同開発した本格的なオフロードアクセサリーパッケージも用意されている。このあたりは日本仕様にもぜひ期待したい。 タイでの販売目標は初年度5000台と控えめだが、これは新しい顧客層を開拓するための戦略的な数字だという。日本を含めた他国への輸出も相当数あるだけに、それも考慮されているのだろう。 日本市場への導入については、この装備内容と価格のままでは上位の250シリーズとの棲み分けが課題になりそう。装備の最適化などを図り、かつてのFJクルーザーのように「個性的で手の届きやすい本格オフローダー」として登場することに期待したい。4つのカスタマイズスタイルを提案! ライフスタイルに寄り添う「相棒」4つのコンセプトモデルのひとつ。歴代ランドクルーザーへの敬意を込めた「The Legendary」 タイの発表にあたっては、ランドクルーザーFJの多様な活用シーンをイメージさせる4つのコンセプト車両も発表された。これは、ただ移動するだけでなく、それぞれのユーザーの人生を豊かにする「趣味のクルマ(Hobby Car)」としての側面を強調したものだ 。 本格的なオフロード走破性を追求し、過酷な地形に挑む冒険家のための「The Meridian(メリディアン=子午線)」。クルマを移動式のベースキャンプに見立て、アウトドアアクティビティを愛する情熱的なユーザーに向けた「The Nature Explorer(ネイチャーエクスプローラー)」。ランドクルーザーの歴史を重んじ、レトロな雰囲気を大切にするファンのための「The Legendary(レジェンダリー=伝説の)」。そして、クリエイティブでアクティブな都市生活者に最適な「The Street Cruiser(ストリートクルーザー)」。これらのスタイルは、ランクルFJがいかに幅広いライフスタイルに対応できるかを証明している。 日本でも、こうした「自分だけの一台を作る楽しみ」が提供されるなら、まさに「お祭り」のような盛り上がりを見せるに違いない。タイでの発売を皮切りに、世界中のファンの視線は「次なる伝説」を担うこのコンパクトなランクルに注がれている。日本での発表は、5月14日がほぼ確定的。連休明けが、今から待ち遠しくてたまらない!