アメリカ日産が「ニッサンZ」の2026年モデルを発表、300ZXの伝説を再現した「ヘリテージエディション」が登場
2025年9月10日(現地時間)、アメリカ日産は「ニッサンZ(日本名:フェアレディZ)」の2026年モデルを発表した。2026年モデルは「Z スポーツ」「Z パフォーマンス」「Z NISMO」の3グレード展開で、メーカー希望小売価格は4万2970ドルから。9月末に販売店に到着する予定で、すぐに販売が開始される。2026年モデルで話題となっている「Z パフォーマンス ヘリテージエディション」は5万5910ドル。

2026年モデルは「スポーツ」「パフォーマンス」「NISMO」の3グレード展開
第7世代となる現行型(RZ34)「ニッサンZ」は、ドライバーが意のままに操ることができるダイナミックなパフォーマンスや俊敏なレスポンスといった走行性能を誇るピュアスポーツカー。
加えて、Z32風の楕円形モチーフはフロントグリル、シャープなプレスラインを持つボンネットバルジ、240ZGのガラスカバー式ヘッドライトを想起させる二重クレセント形LEDライト、Z32の楕円形テールライトとブラックアウトされたセンター部など、伝統と現代のテクノロジーが融合したデザインなどを特徴とする。
アメリカでも(というより、日本以上に)その人気は高く、全米各地に多くのファンクラブがあり、中でもZカークラブ主催のZカーコンベンション「ZCON」は国際的なビッグイベントとなっている。
今回発表された2026年モデルの「ニッサンZ」は、「Z スポーツ」「Z パフォーマンス」「Z NISMO」の3グレードで展開される。
標準モデルの「Z スポーツ」は最高出力400hpの3L V6ツインターボを搭載し、6速MTまたは9速ATが組み合わされ、18インチホイール+ADVAN Sportタイヤを装備する。さらに走りを磨いた「Z パフォーマンス」は、機械式LSDや19インチのレイズ製アルミホイール、パフォーマンスブレーキなどを備える。もっともスポーティな「Z NISMO」はNISMOによる専用チューニングが施されたハイパフォーマンスモデルとなる。2026年モデルでは、「Z スポーツ」「Z パフォーマンス」に新色「ボルダーグレー×ブラックルーフ」の組み合わせも追加された。
ニッサンZ 2026年モデル ラインナップ&メーカー希望小売価格
Z スポーツ(6速MT/9速AT):4万2970ドル
Z パフォーマンス(6速MT/9速AT):5万2970ドル
Z NISMO(9速AT):6万6750ドル

伝統的な「3連メーター」をダッシュボード上に配置したインテリア。2026年型では「ターボ過給圧」「タービン回転数」「バッテリー電圧」を表示。シンプルかつ機能的な水平基調のインパネも初代Zへのオマージュ。
「ヘリテージエディション」はZ パフォーマンスをベースに設定
2026年モデルの「ニッサンZ」で大きな話題となっているのが、1990年代の人気モデル「300ZX」を想起させる新型「2026 ニッサン Z ヘリテージエディション」。このモデルは、初代Zから20年後の1989年に登場し、低くワイドなプロポーションと短いオーバーハング、ツインターボV6を搭載する圧倒的な走行性能で絶大な人気を誇った「300ZX」の伝説を再現すべく生まれた。
ブロンズの19インチRAYSホイール、カーボン製リアスポイラーにレトロ調「Twin Turbo」バッジ、さらにサイドにはブロンズの「Twin Turbo」グラフィックを採用。インテリアには専用ドアキックプレートや特別仕様フロアマットを装備。仕上げに、GT-Rでも人気の高い「ミッドナイトパープル」をボディカラーに設定した。
「2026 ニッサン Z ヘリテージエディション」は毎年数百人のZファンが集まる国際的なZカーコンベンション「第38回ZCON」で公開され、大きな話題を呼んだ。なお、「2026 ニッサン Z ヘリテージエディション」は「Z パフォーマンス」の専用オプションとして設定され、メーカー希望小売価格は5万5910ドルと魅力的だ。

Z32を想起させる楕円形テールライトやブラックアウトされたセンター部など、最新技術を使いながら、ニッサンZは伝統やどこか懐かしさを感じさせる。
2026 ニッサン Z ヘリテージエディション 主要諸元
●全長×全幅×全高:172.4×72.6×51.8インチ
●ホイールベース:100.4インチ
●エンジン:V6DOHCツインターボ
●排気量:2997cc
●最高出力:400hp/6400rpm
●最大トルク:475Nm/1600-5600rpm
●トランスミッション:9速AT/6速MT
●駆動方式:FR
●車両価格:5万5910ドル