18/09/2025 · 2 日前

中古になったらお手頃に!! 今こそ乗るべき「上質中古車」のススメ

中古になったらお手頃に!! 今こそワンクラス上のクルマを手に入れるチャンス

 非日常的な走りだったり、上質な乗り味だったり、高級感のある内装だったり、新車ではなかなか手が出せない憧れの1台は誰でにでもあるはず。でも、中古車だったら買える――ということで、ここでは今が好機とも言えるワンクラス上のクルマを紹介していこう。

文/FK、写真/スバル、トヨタ、日産、BMW Japan

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現時点でも意外とお買い得な日産・スカイライン400Rの中古車

中古になったらお手頃に!! 今こそワンクラス上のクルマを手に入れるチャンス

フロントフェイスには日産ブランドの象徴であるVモーショングリルを採用し、スカイラインらしいスポーティさも凝縮。専用装備となるガンメタ塗装の19インチアルミホイールも存在感を主張する

 メルセデス・ベンツやBMWと比較しても引けを取らないプレミアムセダンとして評価が高い現行のスカイライン。

 そのデビューは、今から10年以上前の2014年2月。

 全グレードに採用した日産独自の1モーター2クラッチ方式のインテリジェントデュアルクラッチコントロール、ステアリングの動きを電気信号に置換してタイヤを操舵する世界初のダイレクトアダプティブステアリング、タイヤの角度と操舵反力を微調整する世界初の技術であるアクティブレーンコントロールなど、技術の日産を象徴する最新テクノロジーを導入して話題となった現行のスカイライン。

 しかし、デビュー当初のセールスは低調続きだった……が、2019年9月のマイナーチェンジで光明が差し込む。

 というのも、世界初の先進運転支援技術であるプロパイロット2.0を搭載したハイブリッドモデルに加え、R33 GT-Rのコンプリートカーとして発売されたニスモ400Rのネーミングを継承した400Rがラインナップに加わり、その発表から1カ月半で販売計画の約9倍近い受注台数を記録したのだ。

 なかでも注目を集めたのは“スカイライン史上最強”を名乗ってデビューした400R。

 400Rのエンジンはスタンダードモデルが搭載するVR30DDTTが最高出力304psだったのに対し、専用の渦電流式ターボ回転センサーの採用とブースト圧を回転限界領域まで使い切れる値に設定することでスタンダードのVR30DDTTプラス100psのハイパワー化を実現。

 また、強化ウォーターポンプを採用した水冷式インタークーラーも冷却性能を大きく向上させていたのだ。

 加えて、電子制御ショックアブソーバー、アルミ製造ブレーキキャリパー、大径ブレーキディクス、19インチアルミホイールなどの専用装備も大きな魅力となった。

 それだけに、デビューからまもなく6年を迎えようとしている400Rの存在感はまだまだ薄れていないが、車両本体価格は新車が589万9300円であるのに対して、中古車は低年式であれば200万円代後半からとかなりお買い得な状況にある。

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先代のクラウンだったら“いつかは乗りたい”の夢がすぐに叶う!?

中古になったらお手頃に!! 今こそワンクラス上のクルマを手に入れるチャンス

初代クラウンが誕生した創業期の意志を継承し、“日本人の頭と腕”で、もう一度世界を驚かせたい“という想いで開発が進められた15代目のクラウン

 2022年9月に発売したクロスオーバーを皮切りに、2023年10月にスポーツ、2023年11月にセダン、2025年3月にエステートと続けざまにニューモデルをリリースし、4つのバリエーションをもった新時代のフラッグシップとして大きな刷新を図ったクラウン。

 この戦略が見事にハマり、若者のユーザーが増えたことも大きな話題になっている。

 では、2018年6月にデビューした先代モデル(15代目)はどうだったのかといえば……クルマの枠を超え、人と街と未来と世界やテクノロジーとつながる挑戦と革新を続ける初代コネクティッドカーとして、またクラウン史上もっともスポーティな1台として高い人気を獲得した1台であった。

 それまでの太いCピラーを有する“いかにもセダン”といったスタイルから、ファストバック風の軽快な6ライトスタイルに刷新して過去のデザインからの脱却を図った先代クラウン。

 ボディを凝縮してタイヤの張り出しを強調した低重心でスポーティな骨格を表現したエクステリアにあわせるべく、“走りのクラウン”を実現するために新設計のTNGAプラットフォームやTNGAエンジンを採用。

 ニュルブルクリンクでの走行評価も行うなど、基本的な走行性能は大きく進化を遂げた。

 パワーユニットは高い熱効率と高出力を両立した2.5リッターダイナミックフォースエンジンを搭載したハイブリッドシステム、マルチステージハイブリッドシステムをトヨタブランドとして初採用したV型6気筒3.5リッターマルチステージハイブリッドシステム、吸排気効率を高めることにより出力を向上した2.0リッター直噴ターボエンジンの3種類を設定。

 これらのパワーユニットをより低い位置に配置して低重心化を図るとともに、フードやフェンダーにアルミを採用したことや前後重量配分の最適化したことで意のままの走りも手に入れている。

 このように今なお魅力的と言わざるを得ない先代クラウンの発売当初の車両本体価格は460万6200円から718万7400円。

 これに対して、現在の中古車市場での価格帯は200万円から600万円前後と、こちらもスカイラインと同様に、お手頃感を感じざるを得ない。

STIグレードを狙うなら中古車も十分アリなスバルのレヴォーグ

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2024年12月の改良では一部グレードのインテリアデザインを変更。運転支援に関連する装備もドライバーモニタリングシステムとドライバー異常時対応システムの連携強化が図られた

 “より遠くまで、より早く、より快適に、より安全に”というグランドツーリングのDNAを継承するレヴォーグ。

 そのうえで、スバルならではの最新技術を結集した先進安全・スポーティ・ワゴン価値という3つのアドバンテージを進化させたパフォーマンスワゴンとして登場以来、常に高い人気を維持し続けている。

 そんなレヴォーグの現行モデルは2020年10月に発表され、翌11月から販売を開始。発売当初の受注台数は2200台の月販目標に対して、同年12月6日までに1万2594台に達した。

 大きな見どころとなったのは360度センシングを実現して、安全性を進化させた新世代アイサイトを全車に標準装備したこと。加えて、3D高精度地図データとGPSや準天頂衛星「みちびき」などの情報を活用した高度運転支援システムのアイサイトXを搭載したグレードも新設定し、ストレスフリーなセーフティドライビングも可能としている点だろう。

 また、スバルグローバルプラットフォームとフルインナーフレーム構造の組み合わせによって類まれな操縦性と快適性を高次元で両立したことや、リーン燃焼という新しい技術へのトライとユーザー目線での開発によって日常域での扱いやすさを重視した新開発1.8リッター直噴ターボエンジンの採用も注目点のひとつとなった。

 これに加え、新デザインコンセプト“BOLDER”をスバルの量産車に初採用してスポーティさを大胆に表現したエクステリアや、大型センターインフォメーションディスプレイやフル液晶メーターで構成された先進的なデジタルコクピットを採用したインテリアもまた、正常進化を物語るディテールといえる。

 それだけに一般ユーザーだけでなく、自動車評論家からの評価は高く、2020-2021の日本カー・オブ・ザ・イヤーも獲得している。

 その後、2023年に改良モデルが発売されたレヴォーグ(新車)の車両本体価格は363万円から536万8000円。これに対して、現行モデルの中古車は200万円前後から400万円前後。

 なかでもSTIグレードは新車で440万円超えとなる高嶺の花だけに、中古車での購入も選択肢のひとつではないだろうか?

デビュー当時のモデルは価格がこなれてきたBMWの3シリーズ

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2024年10月に一部改良モデルを発表したBMW 3シリーズ。2019 年に第 7 世代へと進化し、2022 年には一部改良モデルが誕生。2024年に発表したモデルは、第 7 世代の一部改良モデルをさらに一部改良したモデルとなる

 BMW の3シリーズは1975年に第1世代が登場して以来、40年以上にわたって支持され続けているプレミアムスポーツセダンとしておなじみ。その現行モデルがデビューを果たしたのは、2019年3月のことだった。

 BMWの伝統ともいえるスポーティで精密なプレスラインや象徴的なキドニーグリルなど、40年以上の伝統を継承しつつも新世代のBMWデザインコンセプトを採用することで、より洗練されたスタイルに進化した現行の3シリーズ。

 インテリアもBMW 8シリーズから導入した表示・操作コンセプトのBMW Operating System 7.0を全車に標準装着したBMWライブコクピットが、タッチ操作機能を備えた大型コントロールディスプレイと洗練されたデザインのフルデジタルメーターパネルなどによってBMWの哲学であるドライバーの操作性を最優先とする機能的な空間をつくり出している。

 機能装備面においても、日本で初めて導入された高性能3眼カメラを使用した最新の運転支援システムをスタンダード以上の量産グレード全車に標準装備するなど、実用性をより求められるスポーツセダンに相応しい最先端の技術が積極的に採用。

 もちろん、走行性能も先代モデルに比べて大幅に向上しており、40mmのロング化を行ったホイールベースにフロント43 mm/リア21 mmと大幅に拡大したトレッドによる最適化されたボディバランスと、10mmの低重心化を実現したシャシー構造、さらには約55kgの軽量化によってダイナミックかつ快適な走りを実現。

 また、全体のボディサイズも先代より全長が70 mm長くなり、伸びやかで力強いフォルムも手に入れている。

 エンジンも330iでは細部にわたって改良された2.0リッター 直列4気筒エンジンを、320iには日本の道路事情などを鑑みた日本専用チューンを施したエンジンを搭載するなど、スポーティさと洗練された美しさをあわせもつBMW3シリーズ。

 その車両本体価格はデビュー時が452万円から632万円。

  一方、現在の中古車市場ではデビューから5年が経過したこともあって低年式モデルであれば200万円前後の個体も増えてきている状況だ。

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