新型CX-5徹底試乗! 国沢光宏はどう評価したのか? CX-60とどこが違う? マツダの屋台骨、CX-5がフルモデルチェンジした。はたして、どんなクルマに仕上がっているのか? モータージャーナリストの国沢光宏氏が徹底試乗!【画像ギャラリー】新型CX-5を国沢光宏はどう評価したのか? 写真でチェック!(16枚)文:国沢光宏/写真:茂呂幸生、マツダ先代に比べてどの部分が進化したのか?最量販グレードとなる「G」のFFと国沢さん 新型CX-5についての情報はすでに出回っているため、まず試乗といってみたい。1台目の試乗車はFFモデルで、装備充実の「G」。車両価格は352万円になる。 電動シートでドラポジを合わせ、使いにくいCX-60と違い素直なセレクトゲートからDレンジを選んでアクセル踏む。パワー不足が懸念されていたものの、1670kgのボディを普通&ストレスなく走らせる。 どうやらハイブリッド車のアクセルレスポンスに近づけたいらしく、電子スロットルのプログラムはいわゆる「早開け」。少し踏んだだけでパワーを出しに行く。 そのためか、10km/h以下でアクセル踏むと少しばかりオーバーシュート傾向。少し敏感過ぎかもしれない。低い回転域からしっかりトルクを出しているエンジン特性もあり、街中だと元気よく走ってくれる。6速ATを組み合わせる 今や希少になった6速トルコンATも、普通に走っている限り”段数不足”感無し。アイドルストップからのエンジン始動はセルモーターを使わないため「ジャリン!」的なギア音無し。 アイドルストップ用電池もリチウムのため、先代CX-5で大きな課題になっていた12V電池の寿命の短さから解放された。今や絶滅危惧種になった純エンジン車の最終系と言って良かろう。 新型CX-5の弱点とウワサされていたのがパワーユニットということで最初にエンジンを紹介したがけれど、走り始めてすぐ「これは!」と感じたのは車格感だった。 先代CX-5、こういう表現が妥当なのかわからないけれど、質感についていえば「普通のC~Dセグメント」だった。従来型RAV4やエクストレイルと乗り比べても「同等」。なのに新型は明らかに上質である。走り出してすぐにいいクルマだと感じる静かでステアリングフィールも上質、高級感さえにじみ出てくるとのこと 走り出してすぐ「いいクルマですね!」。振動や騒音がワンランク向上している。静かだしステアリングフィールも上質だから、高級感さえにじみ出てくる。 あわせて先代より容量を大きくし、微少入力での減衰力をしっかり出すようにしたザックスのダンパー(韓国工場)が良い味を出している。乗り心地の評判悪いCX-60と同じメーカーのSUVだと思えないほど。 高速道路も走ってみた。一般道だと必要にして十分のパワーだと思えたが、さすがに100km/h以上かつ登り坂などの条件など重なると、178馬力/237Nmの限界を感じてしまう。 参考までに書いておくと、新型RAV4のハイブリッドだとシステム出力240馬力、先代CX-5のディーゼルは200馬力/450Nmだったから、パワーが欲しいならハイブリッド仕様を待ちたい。 続いて4WDを試す。グレードは最上級の「L」(430万6500円)。車重差70kg。ゲスト1人乗せて動力性能の差を感じる人じゃなければ動力性能についてはほとんど気にならない。 ただ「素晴らしい乗り心地」は「良い乗り心地」になる。タイヤはどちらも19インチでした。装備だけれど「L」になるとセンターディスプレイが15.6インチとなる。私はデガイ液晶大好き派だったりします。先代より容量を大きくし、微少入力での減衰力をしっかり出すようにしたザックスのダンパー(韓国工場)が良い味を出しているとのことADASはCX-60と全然違う!15.6インチのディスプレイを採用する「L」グレード。AIDSも大幅に進化した 気に入ったのがADASである。CX-60に使われているマツダ開発のADASは松竹梅だと「竹」クラス。速度制御もハンドル制御も少しばかり物足りない。 新型CX-5を試してみたら、もう全然違う! ステアリングは触っているだけで保持を検知してくれる静電センサーだし、先行車に追いつくと自然な減速をしてくれる制御や、正面衝突時のブレーキまで付く(衝突速度を抑えてくれる)。 ADASってクセがある。すぐ「トヨタと同じですね!」。「L」を選ぶと、高速道路に限り40km/h以下ならハンズフリー機能まで持つトヨタの上級モデル用のシステムを採用している(Gだとオプション)。 加えてマツダは目線の動きでドライバーの状況を想定する技術の開発を長年行ってきた。説明すると長くなるけれど「前を見ていても目線が動かない時は集中力不足」らしい。 この技術を進め、ドライバーが不安定になったらクルマ側から優しく声がけするようなことなど出来たら、痛ましい事故の多くを未然に防止出来るようになるかもしれない。 また、人事不省になった時に自動停車する機能も付く。いずれにしろ「L」に標準装備されているADASがあれば、現時点で実用化されている「事故を未然に防ぐ機能」を全て持つ。Gを選んだ場合もオプション装着を。まとめリアシートの快適性は大幅に向上 まとめよう。今や売れ筋となったフルハイブリッドは来年まで待たなければならない。チョイ乗りが多いような使い方(特に寒冷地)だとフルハイブリッドも意外に燃費は良くない。 買い物や近所の送迎用として使うことを考えているのなら、330万円から買える上質なSUVと言う点でニーズあるかな、と思う。そうそう。リアシートは先代より圧倒的に快適になりました。