若い頃は盛んにクルマを買い替えていたけど、ある程度年齢を重ねた今、それにもちょっと疲れてしまった……という人は必見。ここではモデルチェンジサイクルが長いクルマ、長く乗っても安心の技術を採用したクルマなど、古臭さを感じさせないクルマを一挙紹介。【画像ギャラリー】本当に長く乗れるクルマはコレだ(15枚)文:FK、写真:スバル、日産、マツダ、三菱自動車、ホンダもうすぐハタチを迎える三菱自動車・デリカD:5は信頼性の塊!2026年1月に発売されたデリカD:5の最新モデルは走行性能をより高めるとともに、力強いスタイリングにデザイン変更するなど大幅改良を実施 2007年1月に登場した現行のデリカD:5は、世界でも類を見ないオールラウンドミニバンとして人気を集める1台。 その登場から約19年が経過しているロングセラーモデルであり、それゆえにこれまでに数々のマイナーチェンジや改良を重ねることで正常進化を果たしてきている。 その走行性能は今なお一級品で、2.2リッターのクリーンディーゼルエンジンと8速スポーツモードATの組み合わせでパワフルな走りはもちろん、All Wheel Control思想に基づいた電子制御4WDシステムによる高い悪路走破性も実現している。 そんなデリカD:5の存在感をより印象づけたのが、2019年2月に行われたビッグマイナーチェンジ。 プレステージ性を高めたアクティブなエクステリアデザインを採用したことが最大のトピックだったが、なかでも三菱自動車のフロントデザインコンセプトであるダイナミックシールドや縦型マルチLEDヘッドライトの採用で、ひと目見てそれとわかる抜群の存在感を手に入れた。 2021年12月に新色のホワイトダイヤモンドとブラックダイヤモンドを採用、2022年3月にはラリーアートブランド国内復活第一弾としてガーニッシュパッケージ、マッドフラップ、サイドデカール、テールゲートスポイラー、ドアミラーカバー、フロアマットなどのアクセサリーも発売。 2026年1月にはフロントグリルや前後バンパーのデザイン変更、8インチカラー液晶メーターの採用、インストルメントパネルやシート生地の変更などでギア感とプレミアム感を向上する大幅改良を実施している。 モデルサイクルが長いということは信頼性が高いとも言い換えることもでき……すなわち、デリカD:5は安心して長く乗れるクルマであることはほかならない。運転好きのイケオジも安心して乗れるホンダ・プレリュードスムーズな流れとワイド&ローを追求したスペシャルティスポーツスタイリングがひと際目を惹くプレリュード 環境性能や日常での使い勝手も追求した電動化時代の新しいスペシャリティスポーツの先駆けとして、2025年9月に24年ぶりの復活を遂げたプレリュード。 低くワイドなスタンスがダイナミックな走りを想起させるエクステリアデザイン、走りへの期待感を高めつつ滑空するような高揚感も感じさせてくれるインテリアデザインに注目が集まった。 また、独自の2モーターハイブリッドシステムであるe:HEVもさることながら、ホンダ車初の制御技術となるHonda S+ Shiftが採用されたことが大きなトピックとなった。 Honda S+ Shiftの特徴は、まずクルマとの一体感を増幅させてくれる聴覚と視覚に訴えかける新システムにある。 ふたつの大出力モーターとアクティブサウンドコントロールシステムを連動させてエンジン回転数に応じた迫力あるサウンドでドライバーの高揚感を掻き立てるとともに、鋭いシフトフィーリングを実現してエンジンとモーターを制御することでレスポンス性を向上。 また、全車速域において運転状況や走行環境に応じた変速を行うだけでなく、シフトホールドが作動する状態においても運転状態に合わせた最適なエンジン回転数を維持し、再加速時におけるエンジン発電電力を最大限駆動力へ活用。 これによって、アクセルを踏んだ際のモーター初期応答時間を大幅に短縮し、ドライバー操作と直結したリニアなレスポンス性を発揮してくれるのだ。 さらに、エンジンとモーター制御による有段変速フィーリングも魅力のひとつでメカニカルな変速機構を持たないe:HEVにおいても、Honda S+ Shift作動時はパドル操作による変速も行い、まるで有段ギアを変速したようなドライブフィールを実現してクルマを操る喜びも提供してくれる。 「今さら、MT車はちょっと……」というイケオジにはぴったりな1台ではないだろうか。ロータリーエンジン車に乗っている優越感にも浸れるマツダ・MX-30 e-SKYACTIV R-EVロータリーエンジンを活用したコンパクトな電動駆動ユニットの実現などが高く評価され、2024~2025日本自動車殿堂 カーテクノロジーオブザイヤーに選定されたMX-30 長く乗っても安心の技術を採用したクルマというよりも、唯一無二の技術を採用したクルマという点で紹介したいモデルがMX-30 e-SKYACTIV R-EV。 2012年6月22日に生産を終了したRX-8とともに、自動車の駆動用としての量産をいったん終了したロータリーエンジン。 しかし、マツダは2023年6月に独自のロータリーエンジンを発電機として使用する電動駆動ユニット“e-SKYACTIV R-EV”を搭載したMX-30 e-SKYACTIV R-EVの量産を開始したのだ。 必要とされる出力性能を省スペースで実現できるロータリーエンジンの特徴を活かすべく、高出力モーターやジェネレーターと同軸上に配置してモータールームに搭載したMX-30 e-SKYACTIV R-EV。 このコンパクトな電動駆動ユニットに17.8kWhのリチウムイオンバッテリーや50リッターの燃料タンクを組み合わせることによって、独自のシリーズ式プラグインハイブリッドシステムを構築するとともに、走行のすべてをモーターで対応し、日常の幅広いシーンにおいてバッテリーEVとして使える107kmのEV走行距離も実現している。 また、普通・急速両方の方式に対応した充電機能や1500Wの給電機能、使用シーンに合わせて選択できる“EVモード”、“ノーマルモード”、“チャージモード”の3つの走行モードを装備。 さらに、モーターペダルの車速コントロール性の良さをさらに拡大するステアリングホイールパドルも採用して自由自在な車速コントロールも可能にして走る楽しさも提供しているが……。 何はともあれ“ロータリーエンジンが搭載されているクルマに乗っている”という何物にも代えがたい所有感の高さは大きな魅力でしかない。疲れ知らずのハンズオフを可能にした日産・V37型スカイラインのプロパイロット2.0プロパイロット2.0を搭載したハイブリッドモデルでは、日産国内初採用のヘッドアップディスプレイやアドバンスドドライブアシストディスプレイなどの専用装備を採用 1957年の初代誕生から間もなく70年を迎えようとしているスカイラインは常にその時代の最先端の技術を採用し、進化し続けてきた日本自動車史にその名を刻む1台として誰もが認めるところ。 2014年に発売され、現在も販売されているV37型スカイラインもまた、世界初の先進運転支援技術であるプロパイロット 2.0を搭載して、“安心して長く乗れる”を具現化した1台だといえる。 2019年のビッグマイナーチェンジでハイブリッドモデルに採用されたプロパイロット 2.0。 これは高速道路の本線走行中にドライバーが常に前方に注意して道路・交通・車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作できる状態にある限りにおいて、同一車線内でのハンズオフが可能な運転支援技術。 ナビゲーションシステムで目的地を設定して高速道路の本線に合流するとナビ連動ルート走行を開始するもので、ナビゲーションと周囲の360°のセンシング情報に基づいてルート走行中の分岐や追い越しのための車線変更の適切なタイミングをシステムが判断してドライバーに提案してくれるのだ。 また、車線変更・追い越し・走行車線への復帰がスムーズに行えるだけにとどまらず、渋滞時や長時間の巡航走行時のドライバーの負担も軽減してくれる、いいこと尽くめの装備といえる。 しかし、2022年1月の一部仕様変更の際にプロパイロット2.0が採用されていたハイブリッドモデルが廃止になったことにともない、スカイラインにおいてプロパイロット2.0搭載車は姿を消した。 ちなみに、現行モデルでプロパイロット2.0を搭載しているのはアリア、リーフ、セレナの3車種となる。スバル・レガシィ アウトバック2.5XTが拓いた先進運転支援システムの道 日本・米国・欧州をはじめとする世界の第三者機関の安全性能評価において、常にトップクラスの評価を獲得している先進安全技術の“アイサイト”。 ステレオカメラをベースに、さまざまなセンサーを組み合わせて高度な運転支援を行うアイサイトを搭載したクルマの追突事故発生率は0.06%ときわめて低く、かつ米国IIHS(道路安全保険協会)の調査ではアイサイト搭載で負傷をともなう追突事故が85%低減される効果も示されている。 それゆえに、現行のSUBARU車においてもレヴォーグ、レイバック、フォレスター、クロストレック、インプレッサ、WRX S4、BRZの7モデルで採用されているほどだ。 そんなアイサイトは初めて搭載されたモデルはスバル レガシィ ツーリングワゴン/B4だが、同年同月同日の2008年5月8日に富士重工業のスバル発売 50 周年を記念して発売されたレガシィ アウトバック2.5XTもその1台。 世界で初めてステレオカメラのみでのプリクラッシュブレーキ、AT誤発進抑制制御などの予防安全機能や全車速追従機能付クルーズコントロールによる運転負荷軽減機能を装備。 それだけではなく、新型ステレオカメラと新開発 3D 画像処理エンジンを用いることで歩行者や自転車をも対象とした優れたプリクラッシュセーフティも実現した。 また、レガシィ アウトバック2.5XTでは、レガシィの国内モデルでは初となる2.5L 水平対向4気筒 DOHC ターボエンジンを搭載したことも大きなトピックであった。 吸気AVCS(可変バルブタイミング)を採用して、全域での充填効率を向上させ優れた出力性能を実現するとともに、ターボチャージャーや排気管システムを最適化することでゆとりのある加速性能も実現。 アウトバックの持ち味である大らかな走りにゆとりの走行性と優れた操縦性、さらには先進も運転支援システムを融合したスポーティモデルであった。