トヨタ自動車は大小さまざまなクルマを作っている巨大な自動車メーカーだが、オープンカーは扱っていない。「コペン GR SPORT」はラインアップしているものの、コペンはダイハツ工業のクルマだし……。「サイノス」というクルマを見て、トヨタ製オープンカーの復活を願わずにはいられなくなった。トヨタ「2000GT」のオートマ車は台数20台弱? 超希少な実物に遭遇! トヨタ「サイノス コンバーチブル」トヨタ「サイノス コンバーチブル」。写真はトヨタ博物館が「ノスタルジック2デイズ 2026」に出展していたクルマだ 「ノスタルジック2デイズ 2026」に集った名車、旧車のフォトギャラリーはこちら アメリカに送ってオープン化? 「サイノス」はトヨタが1991年1月に発売した2ドアクーペ。1995年9月にはフルモデルチェンジした2世代目が発売となった。オープンカーの「コンバーチブル」は1996年10月に追加。写真のクルマはトヨタが1995年の「東京モーターショー」に展示したクルマで、トヨタ博物館の所蔵車だ。量産車とは仕様が少し異なるという。 2代目サイノスは1.3Lと1.5Lの2種類のエンジンを用意。1.3Lに4速マニュアルトランスミッション(MT)を組み合わせた「α」グレードは若者にも手が出しやすい「お買い得」な設定で、価格は93.4万円だった。 コンバーチブルはサイノスに手動開閉式ソフトトップを搭載したオープンカー。信じがたいことだが、当時はトヨタにオープンカーを作るノウハウが不足していたそうで、ベース車両をアメリカに送り、American Sunroof Corporation(ASC)という会社に依頼して、ルーフをカットしてオープンカーにしてもらって販売していたそうだ。 トヨタ「サイノス コンバーチブル」展示車はカバーを装着しているが、シートの後ろの部分に手動のソフトトップ(幌)が格納されているとのこと 当時のアメリカでは「セクレタリーカー」というジャンルのクルマに需要があった。セクレタリー=秘書で、ちょっと時代錯誤だが、女性が通勤で乗るクルマ、といった感じのイメージである。セクレタリーカーとして人気だったのはコンバーチブルを含む小型クーペで、サイノスのコンバーチブルもけっこうアメリカで売れたらしい。 若者にも手の届きやすい小さなクーペのオープンカー。こういうクルマ、現代に登場したら、平成レトロ好きな若者たちに案外、受けるのではないだろうか? 【フォトギャラリー】サイノス コンバーチブル 屋根が革張り? 経年変化が楽しめそうな珍しいトヨタ「クラウン」を発見!マツダ「サバンナRX-7」が走行距離1,200km? 奇跡の極上品をじっくり観察「ホンダ神話」の原点? 「N360」のN600仕様という不思議なクルマに遭遇