【SUZUKI GSX-Rの歴史】GSX-R1100/1000|1100はスポーツツアラーとして進化。1000は「サーキットに帰る」公道最速から再びレースの世界に GSX-R750デビューの翌年、スズキは間髪を入れず同じコンセプトのリッタースポーツ、GSX-R1100をデビューさせた。しかしデザインは似ているとはいえ、R750がサーキットを主戦場としていたのに対し、R1100は公道最速のロードスポーツとして独自に進化していく。1990年代に入ると水冷化の流れは避けられず、R1100も水冷エンジンを搭載した。 そして20世紀の終わり、市販スポーツの主流は1000㏄となり、750㏄はレース参戦ベースマシンのためだけに生産されるようになる。転機は、スーパーバイク世界選手権のレギュレーションが、750㏄4気筒から1000㏄4気筒へ移行したこと。750はレースの主役の座を譲り、代わってリッタークラスがスーパースポーツの新基準となった。 2001年に登場した初代GSX-R1000は、1100の剛腕と750の俊敏さを融合。さらに2010年代に入り、電子制御の進化によってGSX-R1000は新たなステージへと昇華した。 2017年にはMotoGPマシンGSX-RRの技術をフィードバックして全てを刷新。R仕様が追加され、初の日本仕様も投入された。歴代GSX-Rのコンセプトを受け継ぎ、リッター時代の旗艦として、GSX-R1000は突き進んだのである。 1986 GSX-R1100 初代GSX-R750 の翌年に登場したフラッグシップ。130psの最高出力に対応するため、アルミダブルクレードルフレームは太くなり強度を増している。 1986 GSX-R1100 油冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ 総排気量1052cc 最高出力130ps/9500rpm 最大トルク10.3kgf・m/8500rpm タイヤサイズF=110/80VR18 R=150/70VR18 車両重量197kg(乾燥)1987 GSX-R1100 GSX-R750と同じコンセプトでデビューした、シリーズの長兄。750クラスですらレーサーレプリカが少なかった当時、リッタークラスへの耐久レーサー風スポーツの投入は驚きをもって迎えられた。1052ccまで排気量をアップした油冷エンジンは最高出力130psを発揮。 1987 GSX-R11001989 GSX-R1100 前年に新型になったGSX-R750 と同様のデザインを採用。排気量は1052ccから1127ccに拡大され、最高出力は143psまで向上した。乾燥重量は210kg 1989 GSX-R11001991 GSX-R1100 1991年型が、油冷エンジンを搭載したGSX-R1100の最終モデルとなった。最高出力は1989年型比で2psアップの145psを発揮。乾燥重量は226kgだった 1991 GSX-R11001993 GSX-R1100 フルモデルチェンジで水冷エンジンを搭載。排気量を1074ccに縮小しながらも最高出力は155psと10psアップした。フレームも完全新設計で、乾燥重量231kg 1993 GSX-R11002001 GSX-R1000 2000年型GSX-R750のエンジンをロングストローク化し、シリンダーピッチを変えずに988ccまで拡大。160ps/乾燥重量170kgという最強スペック 2001 GSX-R10002003 GSX-R1000 エンジンはFIを採用し最高出力164psを達成。サイドフレームをプレス溶接からセンター補強リブ入りの押し出し材に変更し、乾燥重量は168kgだった 2003 GSX-R10002005 GSX-R1000 レギュレーションいっぱいの999ccまで拡大したエンジンは、チタンバルブの採用などでクラストップの178psを発揮。乾燥重量は166kgまでシェイプ 2005 GSX-R10002007 GSX-R1000 排ガス規制に対応するためマフラーを2本出しとしながらも、乾燥重量は172kg。最高位出力は185psで、走行モードを選択できるS-DMSを初採用した 2007 GSX-R10002009 GSX-R1000 エンジンをショートストローク化、フラットなトルク特性としながらも185psを維持。フロントにモノブロックキャリパーを装着した。装備重量は203kg 2009 GSX-R10002012 GSX-R1000 新設計による1本出しマフラーを採用したほか、ピストンの軽量化、カムプロファイルの変更など熟成が進んだ。最高出力185ps/装備重量203kgだった 2012 GSX-R10002015 GSX-RR(レーサー) スズキのMotoGPマシンは2011年までV型4気筒(GSV-R)だったが、2015年に復帰した際には直列4気筒を採用した。フレームのレイアウトはGSX-R1000Rに受け継がれている 2015 GSX-RR(レーサー)2017 GSX-R1000R:新登場のRには、R1000初となる日本仕様も MotoGPマシンGSX-RRで培われた技術、ブロードパワーシステムを採用して8年ぶりに刷新。GSX-R1000としては初めてR仕様を設定、日本国内でも発売された 2017 GSX-R1000R 水冷4ストローク直列4気筒DOHC4バルブ 総排気量999cc 最高出力197ps/13200rpm 最大トルク11.9kgf・m/10800rpm タイヤサイズF=120/70ZR17 R=190/55ZR17 車両重量203kg 価格204万1200円