世界中で高い評価を得ている日本の4大メーカーのバイクたちですが、世界にはまだまだアナタが見たことのないバイクがいっぱい! ということでほぼ毎週火曜日に“知る人ぞ知る”激レアモデルを紹介するこの企画。第29回はスズキの「AX4 ABS」の登場です。南米・コロンビアで長年愛されてきたビジネスバイクのロングセラーがついにABSを搭載。一歩先ゆく安全装備を手にして、ますます魅力を高めた最新モデルなのです!まとめ:松本正雅スズキ「AX4 ABS」の概要SUZUKI AX4 ABS 販売国:コロンビア総排気量:113cc エンジン形式:空冷4ストSOHC2バルブ単気筒 シート高:777mm 車両重量:112kg現地価格:590万9000コロンビア・ペソ(※約24万8781円)▶▶▶スズキ「AX4 ABS」の写真はこちら安くて速くて壊れない! 最高のビジネスバイク画像1: スズキ「AX4 ABS」の概要今回ご紹介するのはスズキの「AX4 ABS」。現地では「Trabajo(仕事)」というジャンルに分類される、言うなればビジネスバイクです。SUZUKI AX100中南米でスズキはかつてこのジャンルに「AX100」というモデルを投入。シンプルで壊れにくく、パワフルな2ストロークエンジンを採用。黙々と働くビジネスのパートナーとして、長年各地で大活躍したのでした。ただ、中南米でもご多分に漏れず、2ストロークを取り巻く環境は年々厳しくなっていき、コロンビアでは次世代モデルとして、4ストロークエンジン搭載の新ビジネスバイク「AX4」が登場したのでした。SUZUKI AX4名機とうたわれたAX100から「AX」の名を引き継いだだけあって、頑丈な車体、粘り強くクリーンな4ストロークエンジンの組み合わせを持つこのAX4は、現地の過酷な使用環境にもしっかり耐え、AX100と同様に人々の信頼を獲得。ロングセラーへの道を歩み始めたのでした。ところが、そんなコロンビア市場にも、無情にも変革の時が訪れます。それは「2027年モデルからのABS/CBSの義務化」。日本やヨーロッパ、アメリカでしたら「そらそうよ」ってぐらいの話なんですが、中南米では大きな影響を与えるトピック。排出ガス規制ですら、ユーロ3レベルの機種がまだ現役の地域にあって、ABS、またはコンビブレーキの義務化は価格増につながる、けっこう重たい課題なのです。しかし、AXシリーズで市民の足を支えるスズキはここで英断を下します。「だったらサッサとやってしまおうじゃないか!」ということで、2027年からの装着義務化を前に、スズキは2026年モデルで、1年前倒しでABSを標準装備。あわせて各部をグレードアップした「AX4 ABS」を登場させたのです。画像2: スズキ「AX4 ABS」の概要ちなみになんですが、コロンビアの製品紹介ページでは「113cc初のABS搭載車!」と誇らしげな文字が躍っています。確かに小排気量クラスでは画期的なんだとは思いますが、113ccクラスって、ちょっと刻みすぎな気もします…。ABS標準搭載にあたって、フロントブレーキはそれまでのドラムブレーキに代わってΦ240mmのディスクブレーキを採用。しかも前後ホイールがキャストにアップグレードされました。ABSはフロントのみの1チャンネルですが、車体左側のカバーには「ABS」の文字が誇らしげに踊ります。メーターはギアポジション表示つきのアナログ/デジタルのハイブリッド。ただ、ギアポジション以外の表示はオド、トリップのみと、デジタル化の恩恵をあまり感じない仕様…。せめて燃料計かツイントリップくらいつけてあげても…とは思うのですが、これでもかなり贅沢してたりするのです。画像3: スズキ「AX4 ABS」の概要ウィル・スミスみたいな苦みばしったオニーサンが颯爽と乗りこなすイメージ写真を使っているAX4 ABS。ビジバイだけど、ちょっと豪華でスポーティだということをアピールしています。ちなみに、現地での価格は日本円にして24万8781円。ABS搭載やキャストホイール化で高くなってもこの値段、というあたりにスズキの心意気を感じます。排出ガスなどの関係で日本に入ってくることはまずないでしょうけれど、このぐらいのサイズで気軽に乗れるモデルがあると楽しそうですね。スズキ「AX4 ABS」のカラー・人気投票スズキ「AX4 ABS」の主なスペック・価格スズキ「AX4 ABS」の動画・写真【真心込めて連載中】世界でがんばる!! 日本メーカーの珍車大図鑑 - webオートバイ