1990年登場の初代ホンダ NSX。この歴史に残る名車をレストモッドしようとする名工たちがいる。ホンダの公式パートナーであるレーシングコンストラクター、JASモータースポーツとピニンファリーナが初代NSXを現代に転生させる。※本稿は2025年12月のものです文:ベストカー編集部 鈴村朋己/写真:JAS Motorsport、小塚大樹、ホンダ ほか初出:『ベストカー』2026年1月26日号【画像ギャラリー】転生完了は2026年上半期!! マエストロたちの手による初代ホンダ NSXレストモッド・JAS TENSEI(16枚)現代に初代NSXアゲイン! 名は再生を意味する日本語全長×全幅×全高:4417×1930×1160mm/ホイールベース:2585mm/エンジン形式:3.5L・V6/エンジン最高出力:425.8ps/エンジン最大トルク:32.6kgm/タイヤサイズ(前・後):245/35R19・285/30R20/トランスミッション:6MT ひとつの鼓動が、時を超えてふたたび鳴り響く。ホンダの公式パートナーを務めるレーシングコンストラクター、JASモータースポーツのアトリエで、初代NSXの魂が、現代というステージへと舞い降りる。 老舗カロッツェリア、ピニンファリーナと手を携えたこのプロジェクトは、単なるレストモッドではない。グランドツーリングというNSXのDNAを、現代の路上で再定義する物語だ。 ベースに選ばれたのは、もちろん市販モデル。かつて路上を自在に駆け、あるいはガレージの奥で長い眠りについていた個体たちは、JASの手によって一台ずつ丁寧にばらされる。 新たなカーボンの外装を纏わせる所作は、まるで仕立てのよいスーツを身体に沿わせていくフィッティングのように繊細である。ボディワークはフルカーボン製でフロア下面までカーボンのフラットフロアで覆われる。ホイールは従来の5穴ではなくセンターロックナットを採用 エンジンは、オリジナルへの敬意を込めた自然吸気V6ユニット。しかし、その内側はもはや別物だ。排気量はベースの3Lから3.5Lへと拡大され、最高出力は約425psを発揮。 そして、JASが自社初の高性能ロードカーに授けた名は「TENSEI(テンセイ=転生)」。日本語で「生まれ変わり」や「再生」を意味するこの名は、初代NSXのエッセンスを忠実に守りながら、ウルトラモダンなスーパーカーとして大胆に再解釈されている。 公の場でその姿を現わすのは、2026年上半期の予定。TENSEIは成熟の時を待ち続けている。世界をあっと言わせた35年前の記憶。その伝説は、再び私たちの心を鋭く射抜く。