日産が新型リーフ「B7」を発表。一充電の走行距離は最大702km!


2025年10月8日、日産自動車(以下、日産)は同年6月にグローバル発表した新型リーフの日本仕様「B7」グレードを発表。10月17日より受注を開始し、2026年1月からデリバリーを開始する予定だ。

ハッチバックからクロスオーバーのファストバックへ

日産のCセグメント バッテリーEV「リーフ」は2010年に初代が登場以来、今回の新型で3代目にあたる。ちなみに、3代目を迎えるEVは世界中でもリーフが初めてだという。

リアウインドーの傾斜角は17度とかなり寝ており、これはCd値=0.26を達成するのに最適なアングルだという。(写真はB7 X)

エクステリアはハッチバックからファストバックのクロスオーバースタイルに一新し、電動格納式のアウトサイドドアハンドルやフラットな床下まで、徹底的に空力性能を磨きあげ、同クラスとしてトップレベルとなるCd値(空気抵抗係数)=0.26を実現。

フロントは、6つの丸みを帯びた長方形で構成されたシグネチャーランプと一文字のセンターLEDアクセントランプによって、一目で新型「リーフ」であることが分かる。リアはⅡ三(ニッサン)パターンがあしらわれたLEDテールランプ(3Dホログラム)を採用し、先進感を演出している(いずれもGグレード)。

インテリアでは、CMF-EVプラットフォームの採用によりフラットなフロアと開放感のある足元空間、そして使い勝手のよいラゲッジルームを実現した。インパネは横に広がるフローティングデザインで落ち着いたミニマルな雰囲気を演出し、日産初の調光パノラミックガラスルーフ(遮熱機能付き)を搭載。

EVパワートレーンは、モーター、インバーター、減速機といった主要な3つのコンポーネントを一体化した3-in-1構造とし、従来比でユニット容量を10%削減しながら、モーターの最大トルクを4%向上させた。今回発表された「B7」では、78kWhのバッテリーを搭載し、最高出力は160kW(218ps)、最大トルクは355Nmを発生。駆動方式は従来型と同じ前輪駆動のみ。航続距離は最大702kmで、150kWの急速充電機を使えば、35分で充電量10%から80%までリカバリーすることができる。

インパネは横に広がるフローティングデザインで落ち着いたミニマルな雰囲気を演出している。

安全&快適装備を充実させ、外部給電などの機能も備える

78kWhのバッテリーを搭載し、最高出力は160kW(218ps)、最大トルクは355Nmを発生する。

360度セーフティアシストやプロパイロット2.0に加え、インテリジェント ディスタンスコントロールといった安全性能・先進運転支援を充実させ、高速でも市街地でも快適で安心なドライブを提供する。

また、12.3インチの大型デュアルディスプレイを採用し、Google搭載のニッサンコネクト インフォテインメントシステムも搭載するなど、快適装備も充実している。

さらに、大容量バッテリーを活用して、充電ポートに接続するAC外部給電コネクターを使えば、最大1500wの電力をアウトドアアクティビティや災害時の非常用電源としても活用できる。自宅に電力を供給するV2H機能も継続採用している。

新型リーフの車両価格(税込)は、B7 Xが518万8700円、B7 Gが599万9400円。補助金が従来型と同程度になれば、B7 Xは430万円程度で購入できるという。また、55kWバッテリーを搭載した「B5」は2026年2月ごろに発表予定で、こちらは補助金が従来型と同程度になれば、350万円程度で購入できるという。

リアはⅡ三(ニッサン)パターンがあしらわれたLEDテールランプ(3Dホログラム)を採用し、先進感を演出している(写真はB7 G)。

●全長×全幅×全高:4360×1810×1550mm

(プロパイロット2.0装着車の全高は1565mm)

●ホイールベース:2690mm

●車両重量:1920kg<1880>

●モーター:交流同期電動機

●最高出力:160kW(218ps)

●最大トルク:355Nm(36.2kgm)

●バッテリー総電力量:78kWh

●WLTCモード航続距離:685km<702>

(プロパイロット2.0装着車は670km<687>)

●駆動方式:FWD

●タイヤサイズ:235/45R19<215/55R18>

●車両価格(税込):599万9400円<518万8700円>

リーフ「オーテック」も同時に発表

新型リーフをベースにしたカスタマイズカー「オーテック(AUTECH)」のB7グレード。

日産モータースポーツ&カスタマイズは、新型リーフをベースにしたカスタマイズカー「オーテック(AUTECH)」のB7グレードを発表した。

エクステリアは、低重心とワイドスタンスを印象づけ、スポーティさを演出するメタル調フィニッシュの専用パーツを車体下部に装備したほか、フロントバンパーには、海を進むボートの後方に生じる波のパターン「航跡波」をモチーフとした模様を取り入れたシグネチャーLEDや、海面の煌めきを表現したドットパターンのシグネチャーフィニッシャーを採用した。また、彫りの深い、繊細な造形のスポークフォルムをダーク金属調塗装で仕上げた、19インチの専用アルミホイールも採用するなど、存在感や優越感を満たすエモーショナルでスポーティなデザインとしている。

インテリアは、しっとりとした触感と包まれる心地よさをもたらす次世代素材「テーラーフィット」のシートと、シートベルトも合わせて、インテリア全体をブラック基調でコーディネート。また、シート、ステアリング、インストパッドなどには、「オーテック」ブランドを象徴するブルーステッチを、さらに、インストバッドにはブルーパイピングも施した。これら上質な素材やディティール表現により、落ち着きとこだわりが感じられる、よりプレミアムな室内空間としている。

車両価格(税込)は、651万3100円。2025年10月17日から受注を開始し、2026年1月からデリバリーを開始する予定。なお、オーテックの「B5」グレードは、2026年2月ごろ発表される予定だ。

Source: 日産が新型リーフ「B7」を発表。一充電の走行距離は最大702km!

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