ジープのラインナップにおいて、欧州市場で高い評価を得ているエントリーSUV「アヴェンジャー」。その真打ちともいえる電動4WDモデル「アヴェンジャー 4xe ハイブリッド」が、ついに2026年3月5日、日本市場に投入されました。日本ではトヨタ「ヤリスクロス」をはじめとするBセグメントのコンパクトSUVが大きな支持を集めていますが、アヴェンジャー4xeの立ち位置はそれらとは一線を画します。都市部で真価を発揮する機動性と、ジープが伝統に守り続けてきた圧倒的な走破性。この二律背反を「電動化された4WDシステム」で見事に解決した、実に現代的な一台に仕上がっています。 ■「ちょうどいい」サイズに宿る、ジープのDNAまず注目したいのは、その絶妙なパッケージングです。ボディサイズは全長約4,120mm、全幅1,775mm、全高1,600mmと、日本の入り組んだ路地や立体駐車場でもストレスを感じさせないサイズ感。国産SUVでいえばヤリスクロスに近く、我々日本人にとっても「馴染み深い」寸法といえます。Yahoo! 配信用パラグラフ分割 アヴェンジャー4xeハイブリッド。日本の道路事情にも適したサイズ感とジープブランドの力強さが融合 しかし、その佇まいは紛れもなく「ジープ」そのもの。ブランドのアイコンである7スロットグリルを中心に、力強く張り出したフェンダー、リアに配された「X」モチーフのテールランプ、そして足元を引き締めるブラックホイール。さらに、本格オフローダーのアイテムであるリア牽引フックも標準装備するなど、コンパクトながらもタフな道具感が漂います。Yahoo! 配信用パラグラフ分割 遊び心忘れていません。エクステリアやインテリアには「X-camo(Xカモフラージュ)」と名付けられたデザインテーマが散りばめられ、単なる都市型SUVとは少し違う、独自のキャラクターを主張しています。 ■効率とタフネスを両立する「4xe」の核心アヴェンジャー4xe ハイブリッドの核心となるのが、ジープ独自の電動4WDシステム「4xe」です。1.2L直列3気筒ターボエンジンに48Vハイブリッドシステムを組み合わせ、リアアクスルに専用モーターを配置。システム最高出力は145psを発揮します。Yahoo! 配信用パラグラフ分割 特筆すべきは、このシステムが単なる燃費志向のハイブリッドではなく、走破性を意識した電動化であること。リアモーターは大きな減速比を介してトルクを増幅し、最大1900Nm相当のホイールトルクを発生させます。これにより、滑りやすい路面やラフロードでも、路面を掴んで離さない確実なトラクションを確保しているのです。一方で、低速域(時速約30kmまで)ではエンジンを停止したままのEV走行が可能となっており、最大1kmのサイレントな移動は、深夜の住宅街や早朝の出発で重宝するはずです。Yahoo! 配信用パラグラフ分割 電動化のメリットを燃費だけでなく、オフロード走行にも合わせてセッティングされている「4xeシステム」 さらに、路面状況に応じて駆動制御を最適化する「セレクテレイン」システムや、急坂を安全に下るヒルディセントコントロールも装備。オンロードでは効率を優先した前輪駆動を基本とし、滑りやすい路面では常時AWDに切り替わるなど、状況に応じた駆動制御が行われます。最低地上高210mmというスペックも、このクルマが「形だけのSUV」ではない何よりの証左でしょう。 ■都会的な洗練と、アウトドアへの即応力インテリアでは、10.25インチのデジタルメーターとタッチスクリーンを組み合わせた最新世代のコックピットが目を引きます。ラゲッジスペースも325Lを確保し、日常の買い物から週末のアウトドアギアの積載まで、過不足なく対応します。Yahoo! 配信用パラグラフ分割 実用的かつ先進性も感じられるデザインのコクピット周り 安全装備も妥協はありません。日本仕様のアヴェンジャー4xeハイブリッドは、アダプティブクルーズコントロール(STOP&GO機能付き)やレーンポジショニングアシスト、衝突被害軽減ブレーキなど、最新の運転支援システムを標準装備。ロングドライブの疲労を最小限に抑えてくれます。Yahoo! 配信用パラグラフ分割 また、ルーフレールやオールシーズンタイヤを標準で備え、シートには撥水加工を施したファブリック素材を採用するなど、泥汚れを気にせず遊び尽くせる仕様も、アクティブな大人にとって嬉しい配慮です。 ■まとめ価格は税込499万円。専用デカールやグリーンアクセントを纏った100台限定の「ローンチエディション」は税込509万円に設定されています。Yahoo! 配信用パラグラフ分割 コンパクトSUVとしてみると、やや高めの価格帯ではありますが、唯一無二のブランド性、電動AWDシステムによる卓越した走破性、そして何より「都市と自然を自由に行き来できる」というライフスタイルの拡張性を考えれば、極めて戦略的なプライシングといえるのではないでしょうか。扱いやすいボディサイズで国内のSUVと同じ土俵に立ちながら、その中身はしっかりと「ジープ」。「街ではスマートに、いざとなれば頼もしく」。アヴェンジャー4xeは「ちょっとタフなやつ」として存在感を示すモデルになりそうです。Text:立花義人、エムスリープロダクション Photo:STELLANTIS