アクセンチュアとGoogle Cloudは、ボルボ・カーズのソフトウエア開発プラットフォームに参画すると発表した。

アクセンチュアとGoogle Cloudは、自動車向けソフトウエア開発プラットフォーム「ホライゾン(Horizon)」を共同で提供している。ボルボ・カーズは、このホライゾンにおける自動車業界を代表するパートナーとして、グローバルで展開するアンドロイド・オートモーティブ・オペレーティング・システム(AAOS)向けのソフトウエア開発環境を同プラットフォームへ移行している。

ホライゾンは、自動車メーカーや自動車部品メーカーによるAAOS向けソフトウエアの開発・テスト・展開を効率化するプラットフォームだ。クラウドネイティブの開発ツール、仮想テスト環境、AIを活用したワークフローを一つに集約することで、高品質なソフトウエアの迅速な開発・提供と、エンジニアリング業務の生産性向上を実現する。

■コネクテッド化を支えるソフトウエア開発の加速

現代の自動車では、ナビゲーションやメディア、音声アシスタント、コネクテッドサービス、OTA(Over-the-Air)によるソフトウエアアップデートなど、さまざまなデジタル体験が提供されるようになっている。消費者は購入後もデジタル体験がさらに充実・高度化することを期待しており、自動車メーカーには継続的な機能進化を支えるソフトウエアをより迅速かつ効率的に開発・テスト・検証することが求められている。

■ホライゾンがもたらす主な効果

ホライゾンプラットフォームは、自動車業界が直面するソフトウエア開発の課題に対し、さまざまな効果をもたらす。

カトルフィッシュ(Cuttlefish)をベースとするアンドロイド・オートモーティブの仮想環境により、エージェント型AIを活用した大規模なテストを可能にし、ソフトウエアテストを最大9倍高速化する。インフォテインメント機能の開発コストは最大40%削減できる。また、キャッシュの効率的な活用とビルドパイプラインの最適化により、最大2時間かかっていたフィードバックを数分で取得できるようになる。

仮想デバイスと実機を集約したテスト環境へのリモートアクセスにより、世界中の開発者が場所を問わずソフトウエア開発・検証できる仕組みも実現する。これにより、ハードウエアの利用効率を高め、高額な実機テスト機器の必要数を削減できる。さらに、仮想ワークベンチにより、新たな開発者の参画を迅速化し、従来は数週間かかっていた専用ハードウエアの準備とセットアップを、数秒で完了できるようになる。

アクセンチュアとGoogle Cloudは、ボルボ・カーズとともに、すでに自動車関連企業やその他の製造業企業とも連携し、ホライゾンをより多くの企業や市場へ展開している。